入間郡毛呂山町平山(旧・岩井)に所在する「斎藤氏館跡」を訪ねてきました。
斎藤氏の出自は三河で、斎藤別当実盛を祖とする斎藤美濃守豊長が天文4年~5年(1535~1536)頃、毛呂山に移り、堀の内に館を構えたとのことです。
斎藤氏は、扇谷上杉氏、松山城主上田氏に仕え、天正18年(1590)松山城落城とともに帰農しました。
斎藤富治は、堀の内を去り、その東に屋敷を構え「平山大尽」とよばれる豪農になりました。
屋敷跡は、今も屋敷を囲むように土塁が残っており、斎藤氏館跡の名称で県選定重要遺跡の指定を受けておりますが、現在も子孫の方がお住まいになっています。
この斎藤宅は、敷地の一部をバラ園としており、知る人も多いようです。訪問時、丁度、バラ園をやっている当主の奥様がバラ園の手入れをしているところでしたので、
土塁を見学させてほしい旨をお願いしたところ快諾いただきましたので見学させていただきました。
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立派な長屋門です
土塁は敷地東側を除くコの字型で遺っており、この部分は南側の東方部分です この写真左側(敷地東側)がバラ園になっています
南側の土塁南方部分です 若干外側から
南側の土塁南方部分 内側から
西側の土塁を南方から
西側の土塁を北方から 写真の右側は空堀跡かと
この土塁の北西隅が一番高く残っています
北側の土塁を西方から
北側の土塁を東方から
もう少し色々な角度から見れば更に遺構の素晴らしさが分ったのでしょうが、敷地内をズカズカと歩くわけには行きませので外周からほんの少しだけに留めさせていただきました。
次回は、斎藤氏館としてではなく、バラ園『Garden Cafe Green Rose』として、バラを観に行きたいですね。
散策日:2017年(平成29年2月19日(日)