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四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

小池氏館跡(埼玉県皆野町)

2017年09月09日 | 100名城以外の城館跡


秩父郡皆野町大字皆野143に所在する「小池氏館跡」(皆野町指定史跡・昭和59年(1984)4月1日指定)を訪ねてき
ました。久しぶりの城館跡めぐりです。

失礼を承知で書きますと、城館跡としては知名度もほとんどなくマイナーな館跡のようです。小池氏館跡とは如何なる
ものかについては、写真も貼っておきますが、下記に現地の説明板の文言を転記引用させていただきます。

 小池氏については色々な説がありはっきりしたことはわかりませんが、室町時代に、左馬助光里がこの地に居館を設け、
養子に迎えられた弥八郎は、寄居・鉢形城の北条氏邦に仕えたといわれます。
 弥八郎の子、左馬助栄算は名主を務め、慶長3年大久保石見守の検地の際には案内役を務めています。
このほか栄算は、福正寺を開基したり、庭園を築いたりしました。また、大塚池を掘り、柏木沢、滝の沢を改良してこの
附近一帯を開拓しました。                    
 館跡は土塁の一部が残っているだけですが、江戸時代に書かれた『新編武蔵風土記稿』に「郡中第一の庭と云えて、かな
たこなたよりも遊覧せるもの多く来ると云」としるされた庭園は、中世式庭園様式をそのままに残しています。池は心字池
で、なかほどの築山には弁財天が祀られていたため、弁財池と呼ばれています。
小池氏は栄算以来代々皆野村(現皆野町大字皆野)の名主を務め、明治になってからも、戸長となっています。                                        皆野町教育委員会




小池氏館跡のある場所は、皆野寄居有料道路の出口と国道140号(彩甲斐街道)のぶつかる大塚交差点のすぐそばです。
道端に「小池氏館跡入口」の道標がありますのですぐにわかりましたが、自身の場合は、これがなければ「どこだ。どこだ」と探し回っていたでしょう・・・




この山際に小池氏の館はあったようですが構造や規模等を示す史料はありません
現在は更地となっているこの場所一帯に屋敷があったのでしょう




大分古い門のようです。定かではありませんが、小池氏が名主時代のものでしょうか




門を別角度から。屋根の向こうに見えるのが皆野寄居有料道路




庭園跡付近です




冒頭で説明文を転記引用させて頂いた案内板です




池です。鯉が沢山泳いでいました。
「心」の字を形どっているようですが、写真ではちょっとわかりませんね。ここに限らず、池の形を「心」にするのは多いようです。
確か、諏訪の高島城の池が「心」の形をしていると知ったのが最初でした・・・遠い昔のことですが

残念ながら一部残っているという土塁は探せませんでした。探せなかったというよりも探さなかったというのが正直なところです。
山城や平山城はとても歩ける状態ではありません。この平場の館跡さえも池のそばまで行くのがやっとでしたから・・・

散策日:2017年(平成29年)9月8日(金)