AKB48の旅

AKB48の旅

NHKBSプレミアム「第5回AKB48選抜総選挙スペシャル2013」総括

2013年07月15日 | AKB
見始めてすぐに気がつけるというか、目に焼き付くのが、その圧倒的な情報量。撮影機材とかは共通なはずなんで、これが地デジとBSのレートの違いということなんだろうか。

その情報量に載せられて、こうして第5回AKB48選抜総選挙の疑似追体験をすることで、あらためて分かる最大の変化が、去年までとの配置の違い。メンバーが観客と向き合っている。しかも雛壇になることによって、その表情が、一挙手一投足が分かる。これは凄いことだなと思う。

これまでは、今回の第5回AKB48選抜総選挙について、フジの地上波放送と配信の情報から、日産スタジアムという大開放空間での、7万人による説得的な承認、という枠組みまでしかイメージできなかった。けれども去年までと違って、名前を呼ばれた瞬間の表情や、周囲の反応がストレートに見える。メンバー達の思いが、しっかりと伝わってくる。メンバーと観客の間の、疑似双方向性が、より真性のものに近づいてたと言えると思う。もちろん、こうしてテレビを介して見てる身からも。

そして、これは去年と同様だけど、見事なカメラワークと神編集が、その様子を余すところなく伝えてくれてる。今年は呼び出しとスピーチが、実際の時系列通りになってるけど、これは大正解だと思う。

様々な要因から、去年とは明らかに空気感が変わってるわけで、個別のスピーチの内容にフォーカスするよりも、全体の流れを壊さないという編集判断は、さすがとしか言えない。おかげで、日産スタジアムという巨大な祝祭空間を埋め尽くした心のうねり、集団的無意識の遷移がダイレクトに伝わって来たように思う。

思いっきり誇張表現だけど、これが人の意識が変わる瞬間、つまりは歴史が動く瞬間というものなんだなと思う。凄いものを見たなと思うし、こういう疑似体験ができるところまで来てしまったという。凄まじいものがあるなというのが、偽らざる実感かな。