AKB48の旅

AKB48の旅

横山チームA

2013年07月23日 | AKB
襲名とは、単純に個人名を踏襲するものではなく、広くその関係性を含めて受け継いで行くこと、そんな考察を以前にしてみたけど、どうやらその実例が、今まさに静かに進行しているらしい。横山さんのキャプテン就任で、そんなことを思ったかな。

こういうのをどう表現して良いのか、テキストだけだと難しいのかも知れないけど、動的平衡の概念を思い浮かべることができるなら、言わんとするところが伝わるような。

かつての旧神7であるところの、前田、大島、高橋、篠田、小嶋、板野、渡辺麻(敬称略)の7人の相互因果関係によって形成されていた何ものか、それがAKBの核であるとして、それが現状、大島、指原、横山、島崎、渡辺麻、松井J、山本(敬称略)辺りへと遷移してきてる。誰が誰の襲名とか後継ではない。言わば相転移状態が維持されたまま、新陳代謝が激しく、けれども静かに進行しているということ。

そして、高橋さんがここから離れて一歩背後に下がることで、昨日の記事の表現だと「縦深」という概念が現れることになるように思う。これをさらなるディメンションの追加と捉えるなら、AKBGは深く静かにだけど、さらなる相転移を引き起こしつつあるのかも知れない。進化し続けているのかも知れない。

本店支店問題があるので、この状態でムーブメントとしての平衡を維持できるのかかが問題だけど、予定調和ではない複雑系的には、これは刹那の現実なんであって、過剰なエネルギーという前提のもと、つまりはヲタさん達の情熱が持続するという前提のもとで、そして新たな研究生が加入し続けるという前提のもとで、今後もこの運動は続いて行くことになるんだろう。

複雑系だと言ってるそばから何だけど、ここから大島さんが離れる時が、最大の山場になりそうなことは容易に想像がつくわけで、とすれば、実際にはそんな状況は起こらないのかも知れない。大島さんの卒業が、どういう形で実現できるのか、それともそれは実現できないのか。そういう問題設定自体が誤りである可能性を含め、先が読めない運動体ほどオモシロいものはない。