AKB48の旅

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美しい稲妻MV

2013年07月19日 | AKB
「美しい稲妻」

ひとことで言って、素晴らしいできだと思う。MVとして最高レベルの完成度。そう絶賛して良いんじゃないかと思う。

まずなにより無駄なドラマとかがない。そういう意味での直球勝負。MVでのドラマを否定するつもりはないけど、MVというのはけっこう繰り返し見るものだと思うんで、どうしてもドラマは陳腐化する。それこそ曲とは無関係な話だったりすると、時に怒りすらわいてくる。

ギミックがファイヤーダンスのみであり、これが単なるお飾りではなく、ちゃんと照明として機能してる。照度を上げるのではなくて、深い陰影を付けることで、メンバーの表情が生きるし、鍛え上げられた女性美が映える。ダンスがより魅力的に映る。リップシンクですらないメンバーのアップも、とても印象的。水と火の対比も美しい。

そして衣装。2セットの衣装はともにできが良くて、色鮮やかなシースルーの方は、火との相性が良くて、凝った照明との取り合わせがバツグン。メンバーがひときわ美しく見える。もう1セットも、水や緑との絡みがエロチック。何度も繰り返し見てしまう。

「JYURI JYURI BABY」

うーん困った。まず「JYURI JYURI BABY」という曲名が、どうしても松井Jさんのこととしか思えない。その歌詞の内容がなんとも。その上、このMVは松井Jさん「主演」になってる。そんな負の重畳観もあって繰り返し見ると、かなりイタいんだよなあ。

それでもシネスコサイズだし、せっかく袴田吉彦氏に出てもらってるんだから、もうちょっと「見せる」ドラマにしてくれたらなとか思う。悪魔という役どころなんだから、こんな善人ではなく、もっとおどろおどろしい演出があった方が、まだしも面白かったんではないか。ラストを恐怖で落とすとかいうアイデアはなかったのかな。

絵的にもうちょっと頑張って、ラストで袴田氏が悪魔に変身するなんてのはどうだろう。仮面ライダーの怪人レベルなら、そんなに予算もかからないだろうと思うんだけど。空撮入れる予算があるんだったら、こっちじゃね?

「2人だけのバラード」

シネスコとテレビサイズが混在して、ちょっとだけ違和感かも。組閣しても高柳さんのKIIなんで、チーム色が強い演出。ちゃんとメンバー全員に日が当たるとは言え、露骨なまでの序列も。

最後の「爆発」が謎。そしてこのロケ地はどこ?

「シャララなカレンダー」

シネスコサイズのかわいらしい一品。図書館での名前探しという、古典的な暗号のテクニックをうまく援用するというアイディアが秀逸。メンバーの名前を、こういうやり方で浸透させようというのは、間接照明のようなおしゃれ感があって良いんじゃないか。

MVというもの王道を外してない感じで、高く評価したいと思う。