マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

ペットフード工場の一日

2013-10-30 15:29:18 | Weblog
最寄の駅からバスに乗って10分。

バス停留場の真向かいに、その倉庫はあった。

ねずみ色の大きな長方形の建物は、トタンで出来ていて見渡す所、窓らしきものは見当たらない。

フォークリフト用の出入り口から入り、凄まじいニオイにまずやられる。

今日の作業は、ペットフードの仕訳作業。

わずか10秒位の説明で、一気に仕事開始。

この現場が初めての人間は、オレだけなんだろう。

最初に指示された仕事は、10キロのペットフードが入ったダンボールを種類ごと棚に上げる事。

肥満用・結石用・年齢別犬用・年齢別猫用・カルカン・・・。

フォークリフトでガンガン持ってくるダンボールが、うず高くオレの廻りに積まれていく。

水を飲む暇もなく、ただ、ただ、10キロのダンボールを右から左、下から上へと持ち上げる事2時間。

腰が砕けそうだ。

午前の仕事終了、40分の昼休憩後、新たな仕事場へ移動。

今度は、ダンボールを組み立てる作業。横では1キロのペットフードの袋を詰める人間が待機している。

オレの作業如何では、流れ作業が停滞する訳だ。

ダンボールを広げで、折の部分を立ち上げて整えてガムテープで貼る。

手馴れない為、少々時間がかかる。

でも、隣の人間に溜息なんか付かれたくないから、無我夢中で作業に集中。

そして2時間後、10分休憩。

疲れた。

ガムテープをちぎった指が、赤く腫れている。

それから、オレだけまた別の作業場へ移動させられる。

今度は、先ほどの1キロ入りペットフードの入ったビニール袋に2個のシールを貼る作業。

これは座って出きる為、ラクかな・・と思いきや、とんでもない。

ベルトコンベアーから、じゃかすか流れてくる袋に一度に2枚のシールを付ける事はなかなか難しい。

シールが台紙から上手に剥がれないのだ。

手を添えてシールを剥がしていると、あれまっ!!あっと云う間にブツが行ってしまう。

あわてて、立ち上がり貼りに行く。

集中だっ!!

気合だっ!!

2~3度、ベルトコンベアーの調子が悪く、又は、他に人間が何かの作業に失敗して止る。

止るとほっとする。

そして、止れ、止ってくれと念じながら3時間。

やっと本日の作業から開放される。

この仕事は、もう、二度とごめんだ。

体中に付いたペットフードのニオイ、吐き気がする。


ma「はあああ、色々な仕事があるよ。そんな単純作業だって私の歳では、お呼びがかからないと思うよ」

マナミ「働いている人は異国の方々ばかりだったよ」

ma「水泳バイトは天国だろう」

マナミ「おうっ!!ありがたく思うよ。でも今日の仕事は、それなりにいい経験だった。バイト代云々じゃなく」


スイミングスクール月末集中清掃の為、4日間お休み。

そんな処に、バイト登録会社から今回の仕事依頼のメールが入る。

どんな仕事もお金を頂くという事は、大変な訳で。

使うのはあっという間なんだけど・・・ね。


マナミ「はは(母)ん、アイス代とミルク代下さい」

ma「はぁ~~~?」
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1 コメント

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象工場じゃなくて、ペット? (yo-ちん)
2013-11-01 10:05:46
「マナミは10ポイントの経験値を獲得した。」

・・・とロールプレイゲーム、宮部みゆき風には言うんだろうけど、

私は、なんとなく春樹さんの短編みたいな感じがしてしまう・・・っていうか

これ、最初は、象工場風の小説かと思いましたから・・・!!

色々、新しい経験談聞くの、就活ドラマより面白いかもだけど。

好きなドラマ、見たいときは、話聞くの面倒な時も・・。

だって、夜食付き(もちろん母が作る)だったりするから。

息子の人たち、一人前になるまで、まだまだ先が長ーーいわね。

やれやれ。

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