組み分け

「おーーい。天使。万年千年堂から、小包届いているよ」
「中に何が入っているの？」
「う～～ん。これからの僕たちの仕事の割り振りを決めて貰おうと、思ってね」
「そうかあ～。急に、僕たち、添乗員だものね」

ガサガサガサ・・

「何、この汚い麦わら帽子！」
「じゃーーーん。組み分け帽子」
「ひぇーーーーー。」
「この帽子を一人ずつかぶってね。麦わら帽子からお告げが下されるので、皆さん、それに従ったもらいます。」
「お告げは、今後の三つのツアーの添乗員の割り振りだね？」
「そうだよ。我儘は、通りません。」

「はいはーーい。では、ボクから・・」



「おい！天使。お前どのツアーだった？」
「僕は、映画村ツアーだよ。何で？どうしたの、ｆｏｘ？顔色わるいよ。誰か又乗り移ってる？」
「あの麦わら帽子の、信ぴょう性は、絶対なのか？」
「あたりまえだよ。全世界、魔法・お化け協会御用達の、万年千年堂のこの夏一押しの商品だよ。でも、どうして？」
「いや。何でもない・・・」
「変な、ｆｏｘ。じゃあ、皆、それぞれの組に分かれて、話し合いね。班長きめてね。お客様は、一癖もふた癖もある、マダムばかりなので、どんな無理難題にも、対応出来るように、対策法も確実に収得しておくように。では、解散！」



「旅行写真と映画村ツアーの二つは、社長が、‘ぼくちゃん、じぇったい、これ、やりたいぴょん。誰がなんて、いったって、やるんだぴょん。歳くって、写真は、もう無理ですなんて、言葉は、聞こえないぴょん。がははははぁ。それに、映画村の方は、皆が望んでいるからねぇ、でへへへへぇぇ。”の勢いで決済したのは、知っているけど・・。盆踊りツアーは、何？」
「あーー。それねえ。なんだかねえ、添乗員のミスってるさんが、勝手に決めたらしいよ」
「ふーーーーん」
「それで、ｆｏｘが、怒ってる訳か・・」
「なになになに、ｆｏｘ、盆踊りツアーなの？」
「そうだよ。後のメンバーは、豆腐とチューペットと監督だよ」
「うわぁーー。濃いなあ・・。そりゃあ、嫌がるわ。」