保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【岩手】花巻市の花巻電鉄デハ3

2014-09-22 23:00:00 | 青森・秋田・岩手


場所:岩手県花巻市材木町3 材木町公園
保存車両:花巻電鉄デハ3
(2014年9月11日訪問)

JR花巻駅から徒歩5分程の場所に保存されている車両です。
花巻電鉄は国鉄花巻駅から花巻温泉と西鉛温泉を結んでいた軌間762㎜の軽便鉄道ですが、1972(昭和47)年に廃止されています。このデハ3は軌道線で活躍しました。


非常に細長い車体が特徴で「馬面電車」と呼ばれていました。車体の最大幅は1550㎜しかありません。
これは道路上を走る軌道のため、道路幅によって鉄道が占有できる幅(車体幅)が決まっていたことによります。しかし戦後に沿線民家の屋根を削ったことにより、鉄道線用の大型車も入線可能になり馬面電車でなければ運行出来ない制約が無くなりました。


1931(昭和6)年に雨宮製作所で製造された車両です。屋根上のポールから集電していました。
再塗装されたばかりのようで、非常にきれいな状態で保存されています。柵に囲まれて撮影しづらいのが残念ですが大切にされています。


前面のアップです。風が吹くと倒れてしまうのではないかと思うほど細長い電車です。レール幅と比較すると、前面の一番細い部分の車体幅は1m程しかないと思われます。


カプラーは朝顔型です。前照灯は代用品が取り付けられており、何かの電灯のカバーかと思われます。


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