保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

石狩市 札幌市営地下鉄の試験車01

2020-04-01 17:34:00 | 石狩・後志(北海道)


場所:石狩市八幡2丁目71-17
保存車両:札幌市営地下鉄試験車
(2020年3月30日訪問)

石狩市の石狩川河口に程近い場所に保存されている車両です。
解体業者の敷地内にあり、休憩所として活用されているようです。
かつてこの車両は石狩市花畔(ばんなぐろ)で保存されていましたが、2010年前後にこの場所へ移転したそうです。


この車両は札幌市営地下鉄東西線の開業に先立ち、試験のために製造された車両です。番号は無かったようですが「試験車01」と呼ばれています。
1973(昭和48)年に製造され、東西線はまだ開業していなかったためすでに開業していた南北線で走行試験を行っていたようです。
南北線は車体長13m級の車両が運行されていましたが、東西線では18m級の車両を運行することになりその試験のためだったそうです。大型車体の試験以外にも電機子チョッパ制御の試験も兼ねていたそうで、これらの特徴は東西線6000形に反映されています。


営業運転に使用することは考えていなかったようで、前面は平面で貫通路はありません。1両で走行したようですが、乗務員扉は無く客室から運転室に出入りするようです。側面は6000形中間車によく似ています。
前面窓と側面扉に「試験車」のステッカーが残っています。
この場所では、車両をかさ上げして下部は物置に利用されているようです。床下機器や台車は失われています。


試験車01は南北線で走行試験を重ねていましたが、東西線が開業した1976(昭和51)年に役目を終えて廃車されました。東西線を走行することは無かったと思われます。

この試験車01については、こちらのサイトで詳しく紹介されています(当方のサイトではありません)。
https://ishikari210.blog.fc2.com/blog-entry-1035.html

2024年5月22日 現存を確認


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