リュウキュウルリモントンボ Coeliccia ryukyuensis ryukyuensis Asahina, 1951 は、モノサシトンボ科(Family Platycnemididae)ルリモントンボ属(Genus Coeliccia)のトンボである。モノサシトンボ科は世界では26属205種が知られているが、日本では3属6種1亜種が確認されている。
リュウキュウルリモントンボは、初見初撮影の種で「昆虫リストと撮影機材」「蜻蛉目」で106種類目となる。本種撮影でモノサシトンボ科は5種類撮影したことになる。
- ルリモントンボ属(Genus Coeliccia)
- マサキルリモントンボ Coeliccia flavicauda masakii Asahina, 1951
- リュウキュウルリモントンボ Coeliccia ryukyuensis ryukyuensis Asahina, 1951
- アマミルリモントンボ Coeliccia ryukyuensis amamii Asahina, 1962
- モノサシトンボ属(Genus Copera)
- モノサシトンボ Pseudocopera annulata (Selys, 1863)
- オオモノサシトンボ Pseudocopera rubripes (Navas, 1934)
- グンバイトンボ属(Genus Platycnemis)
- グンバイトンボ Platycnemis sasakii Asahina, 1949
- アマゴイルリトンボ Platycnemis echigoana Asahina, 1955
リュウキュウルリモントンボは、奄美群島、沖縄本島とその周辺の島々に分布するが、奄美個体群と沖縄個体群との間には遺伝的差異があり別亜種とされている。奄美個体群(アマミルリモントンボ)では腹部第10節が淡青色なのに対して、本種は沖縄個体群は第9、10節が黄色になっており、たいへん美しい。腹長35mm~45mmほどで胸部背板に瑠璃色の紋が二つあるのも特徴である。
樹林内や林縁の小河川や細流、湿地状の流れ、流れから切り離された水たまりなどに生息し、林道の側溝などでも見られる。気温のやや低い冬季を除き、南西諸島ではほぼ一年中見られる。
6月23日の午前中は、やんばるの林道を探索。所々に小さな流れや滝、そして湧水が染み出している。そのような場所を通過するたびに車を止めて探索。すると、山側の薄暗い茂みで飛ぶ姿が目に入った。腹部の先端が黄色で複眼はブルー。リュウキュウルリモントンボである。三か所で1頭ずつの出会い。残念ながら、この林道では他のトンボやチョウにはまったく出会う事ができなかった。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2022 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます