ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta de Nicéville, 1902 は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ウラギンシジミ属(Genus Curetis)に分類されるチョウで、翅の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。シジミチョウの仲間では大型で3cmほどある。オスの翅の表は茶色地にオレンジ色を配した色であるが、メスではオレンジ部分が白色または淡い水色になる。またメスではこの斑紋の大きさに個体差があり、小さかったり消失するものもいる。葉樹林帯に生息するが、市街地でも見られ、東京の千代田区にある皇居や、渋谷区の代々木公園、明治神宮でも観察できる。年3~4回の発生を繰り返し、成虫で越冬する。6~8月にかけて羽化するものは夏型で、前翅の先端のとがりは鈍いが、9~10月に羽化する秋型では前翅の先端が鋭くとがり、夏型に比べて発生数が多い。
花での吸蜜はせず、落ちた果物や、動物の排泄物によく集まる。また地面で吸水する様子もよく見られる。また、オスは、ゼフィルスのように日の当たる高い枝先でテリトリーを見張る行動をしており、他のオスが近づくと追い払う行動をする。
ウラギンシジミの夏型は、止まっていてもほとんど翅を開くことがなく、開翅写真は秋型の個体に限られてしまう。掲載写真もすべて秋型のウラギンシジミである。
参照:皇居東御苑の昆虫
お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ウラギンシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/1600秒 ISO 320 +1EV(2016.10.16)

ウラギンシジミ / オス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F7.1 1/320秒 ISO 400(2010.10.23)

ウラギンシジミ / メス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/160秒 ISO 640 +2/3EV(2010.11.19)

ウラギンシジミ / メス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1250(2017.8.19)

ウラギンシジミ / オス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/160秒 ISO 1250(2013.10.14)

ウラギンシジミ / メス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/125秒 ISO 1000 +2/3EV(2010.11.13)

ウラギンシジミ / メス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 640 +1EV(2010.11.03)
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます