富士と冬の星空を撮りに、本栖湖へ。本栖湖は、2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして、世界文化遺産にも登録されている。また、本栖湖から見る富士山は、千円札の裏面に描かれていることでも有名で、富士山写真家の故・岡田紅陽氏(1895年-1972年)が撮影した写真「湖畔の春」をモデルにデザインされているが、今回は、冬の星空がメインで富士は脇役になって頂く。そしてタイムラプスが目的である。
タイムラプスとは、一定間隔で連続撮影した静止画を、パソコンのソフト上で組み合わせることにより作成した動画で、長時間の事象の変化を短時間で表現できることが特徴である。いわゆる微速度撮影である。普通の動画や肉眼では見ることのできない世界を表現できる。前回の記事「冬の星空」において北極星を中心に回転する日周運動のタイムラプスを掲載したが、タイムラプスを目的に撮影したデータではなかったため、十分な表現にはならなかった。
そこで今回、初挑戦である。
GPV気象予報では20時以降は快晴。月も20時には西に沈むので、条件としては申し分ない。本栖湖畔に18時半に到着。上空には薄い雲が広がっていたが、ゆっくりと東方向に流れており、西の空は快晴である。カメラをセットし、19時より撮影を開始した。絞りはF2.8の開放。ISO1000で20秒露光。30秒空けて、また20秒露光。この繰り返しで、171カット撮影した。それをすべて1枚の写真に合成したのが、1枚目の写真である。そして、その下がタイムラプスで、1時間22分の動きを11秒にまとめたものである。雲が流れて次第に星空が見えてくるのが分かる。
次の写真とタイムラプスは、レンズをフィッシュアイに変えて撮影したものである。画質が劣っているが、プレアデス星団とベテルギウスの左側に薄っすらと「冬の天の川」が写っているので掲載した。今後も星空は撮影場所を変えて撮影していきたいと思う。またタイムラプスについては、星空に限らず、様々な風景を撮っていきたいと思う。
2017年の写真撮影は、これで終了。本ブログでは、今年のベスト(昆虫編)と今年のベスト(風景編)を掲載して、本年を締めくくりたいと思う。
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富士と冬の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1000 ×171カット合成 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)
富士と冬の星空(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1000 1時間22分 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)
富士と冬の天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F2.8 15秒 ISO 1600 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)
富士と冬の天の川(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1600 42分 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)
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今回、初めての試みとしてタイムラプスという動画を作成してみました。
他の風景でも撮って作成してみたいと思います。