ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

環水平アーク

2019-05-13 21:28:31 | 風景写真

 環水平アーク(circumhorizontal arc)が、5月4日と5日に日本各地で出現し、11日にも関東や甲信エリアで見られた。
 環水平アークとは、気象庁によれば大気光学現象(虹色現象)の一種で、太陽の下にほぼ水平な虹色の帯が発生する現象のことである。虹のように見えるが発生メカニズムが異なり、太陽光が高層の大気中にある微小な氷の結晶を通過する際に屈折することで生じるという。また、太陽から約46度離れたところに現れるため、太陽高度が地上から58度以上の位置で、低空に雲がないことが条件になると言われている。日本では、年に数回、3月~9月頃のお昼前後にしか見られないレアな現象の一つらしい。

 11日の正午頃、前記事に記載したギフチョウを撮影中に、空に横たわる虹が目に入った。色が濃く、太い帯であった。初めて目にする光景にチョウの撮影を中断し、急いで林の中から出てカメラを向けた。断片的であったため、最初は同じく虹色をした彩雲かとも思ったが、後のニュースで環水平アークであると判明。
 この現象は、ほんの数分間で消えてしまった。単なるスナップ写真であるが、珍しい現象ゆえに掲載した。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

環水平アークの写真

環水平アーク
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/5000秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県 2019.5.05 11:51)

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2 コメント

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いつもありがとうございます (しんそう館林木戸)
2019-05-14 18:43:29
知らないことをいつも教えていただいております。環水平アークも初めてです。感動をありがとうございます。おからだご無理をなさいませんよう!!
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ご覧いただきありがとうございます。 (ホタル)
2019-05-14 21:44:41
こちらこそ、拙いブログと素人の写真をご覧頂きありがとうございます。
だいぶ体力も落ちましたので、以前のようにはいきませんが、
無理ない範囲で楽しんでおります。(目標が達成できませんと、ストレスが溜まりますが・・・)
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
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