小田代ヶ原と小田代湖について、まとめてみた。
紅葉の季節は後半となり、既に東北や信州の高標高の場所は見ごろを過ぎてしまった。前々記事の「鏡池の紅葉」をスタートとして、これまで行ったことがない所の紅葉と思っていたが、先週は天候が悪く、今週は義理の父が亡くなり通夜と告別式、そして来週は高知県にヒメボタルの保全指導に行かねばならず、プライベートの撮影はしばらくできない。
そこで、過去に撮影した中から蔵出し写真を中心にすべて新たにRAW現像を行い、大きなサイズで投稿することにした。今回は、栃木県日光市にある小田代ヶ原と小田代湖を選んだ。
小田代ヶ原は、栃木県日光市の日光国立公園内の標高およそ1,400mに位置する草原への遷移期にある湿原であり、豊かな自然と希少な景観から日光国立公園の特別保護地域および特別地域である他、環境省の日本の重要湿地500、国際条約のラムサール条約湿地に登録され、国際的な保護体制が敷かれている。
小田代ヶ原は、秋になると一面の草が色づく草紅葉が美しい。また小さく浅い盆地状の地形のため、局地的な豪雨や台風の後には、幻の湖「小田代湖」と言われる湖沼が一時的に出現することがある。小田代湖は、この20年間で5回できているが、湖と呼べるほどの規模の大きなものは1回だけである。
小田代湖ができると、対岸のカラマツ林が鏡のように映る。そして放射冷却で冷え込んだ朝にはカラマツに霧氷が付き、漂う朝霧と共に美しい光景が広がる。小田代湖そのものが幻に近いが、霧氷ができる条件が揃うのも稀である。晩秋になれば湖は凍ってしまい水鏡にはならない。小田代ヶ原には幾度となく通い、勿論、小田代湖が出現した時にも訪れ撮影しているが、未だに最上級の光景を残せていない。以下には、2010年から2019年の間に写した小田代ヶ原と小田代湖を掲載した。
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以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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