えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

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ノコギリ

2017年09月03日 13時44分05秒 | 資料館紹介
皆さんこんにちは(*^-^)ノ
久しぶりの資料紹介です。
今回は「窓鋸」と「天王寺鋸」をご紹介します!

まずは窓鋸です!

窓鋸の特徴は歯道に並ぶ大きな窓(窪み)です。
これは、伐木作業中にでた鋸くずをこの窪みに集め、歯と歯の間に鋸くずがつまっておきる目詰まりを防ぐためのもので、外国製のノコギリからヒントを得て考案されたといわれています。
北海道では大正期に一部の地域で使用されていたそうですが、全道的に普及したのは昭和20年以降でした。

次は「天王寺鋸」です!

天王寺鋸は「手曲がり鋸」のことで、柄を歯道側に著しく曲げてつけた縦挽き鋸です。
天王寺鋸という呼び方は北海道で多いらしく、由来は大正11年に刊行された「会津繁昌記」に〔会津若松の藩主蒲生氏郷が大阪の天王寺門前に住んでいた中屋重内を招いて伐木用の鋸を製作させた〕からといわれています。
天王寺鋸には会津型と土佐型があり、会津型は全体の形状が直線的なのに対し、土佐型は全体的に丸みを帯びています。
北海道でも旭川や深川で製作されましたが、道内で使用された多くは秋田・山形・会津・土佐で作られたものだったようです。

(幌岩京子)

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