いろいろな言葉があるものです。
ちょっと前までは
「想定外」ということが、
今度の津波は想定外の高さで、
というように言われていました。
このどの気象庁のコメントでは
「今度の地震は経験則から
外れていた」
というようなことを発表されていました。
「経験則」
今までの経験の中から
一つの法則を見出すというような
たとえば、
夕焼けが出たら明日は晴れになる
というような、
だから、今までの経験では
推し量れなかったということでしょう。
むかし、
お寺にお布施を持ってこられた
そこの住職はお布施は
仏さまにお供えするものだから
御礼を言わなかった。
という話がありました。
そこで、檀家の方が
仏さんはお礼を言わないけれど
代ってお礼を言うのが住職の務め
と諭したということがあります。
気象庁の方には
今度の地震にしても何も責任は
ないのです。
しかし、お役所仕事云うのでしょうか
もう少し被災された方の身になって
言葉を選んで話されたら
もっと聞けるような気がします。
さっきの住職の話ではないのですが
責任はなくても
その仕事に携わっている以上
被災者のことを考えて
話されてはと思うのですが、
それでは、
気象庁というお役所の
立場が保てないのでしょうか?
「経験則」
英語ではRule of thumb
ルール・オブ・サム
親指の法則というのですね。
なんだか面白い表現です。
この表現はとてもよく使うそうで
そこそこのルールでは
というようにその場その場の
ルール―というような意味らしいです。
先ほど住職の崇正から電話が
これからやっとお風呂を頂きに
菊池の宗良君のところへ行くと
震災以来ずっとお風呂に
入れなかったのですね。
さいわい、菊池はライフラインは
大丈夫のようです。
これから片道1時間かけて
お風呂をもらいに行くのです。
あらためて、水の大切さ
何でもないことの有り難さが
いやと言うほど突きつけられます。
でも、被災された方々の声は
こんなにして頂いてありがたい!
これだけで十分です!
という声を聞きます。
被災地でも格差が生まれているようです。
テレビとかに出るところは
救援物資も余るほど届き
そうでないところは
食べもの着るものままならないとか
子供服はあるけど大人の服が
と、中年のご婦人の話、
今出来ることを
着る物を引っ張り出し
クリーニングに出して
送らなければ
今調べたところでは
物資を送る手だてがありません。
手立てを考えます。
市役所とかに行けば
救援の受付とかあるかもしれません。
今日も一日テレビにくぎ付けで
見ている景色も見覚えのあるところばかり
一歩外に出てみると
ここは宇治、
まったく違った環境
なんだか、
頭の中が混乱してきそうです。
むかし、ある檀家の方が
年と共に知らないことが増えて
勉強することばかりです。
とおっしゃった言葉を思い出します。
その時は、年をとればとるほど
すべてのことが
わかっていることばかりになる
と思っていたのですが、
今まで経験したことのないこと
ばかりが起こるようです。
人生、経験則から外れている
ことばかりかもしれません。