本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 2/7~2/13 「 自ら潔くして 他の汚れを洗い

2011-02-06 23:17:55 | 今週の言葉
   自ら潔くして 他の汚れを洗い

        清濁併せ容るるは 水なり




 WOWOW TV で

『 HOME 空から見た地球 [ ロングバージョン ] 』 を見ました。

制作は 「 リュック・ベッソン 」 です。

 真上から見下ろすような、地球のさまざまな風景に感動してみておりました。

しかし、その解説の言葉にも興味を引かれました。

 仏教で表現しにくい言葉を巧みな英語と科学的な言葉で言い当てていました。


仏教では 『 縁 』 という一言でしょうか ?

 「 この地球上の生命体は単独で存在しているものはいない、

   すべての命の連鎖の中に、それも繊細なハーモニーで

   成り立っている。」

というような ? 表現だったと思います。


       繊細なハーモニー という言葉はいいですね。


それから、だんだん地球が抱える深刻な問題に迫ってきました。


 地球が出来てから50~60億年ほどでしょうか、


 そして、現在のような人類が出現してから20万年

 そして、都市が出来て6000年

 その人類の類似性と差異によって文明が生まれ、


今や、その資源を食い尽くし、地球という生命体が危機的状況になってきました。


 『 水 』 という物質も不思議なモノなのです。

   ( 当たり前に使って、捨てて、何も感じないのですが )

液体が気体にもなり、固体にも変化して、

地球全体から見れば、その量は変わらないそうです。

『 水 』 によって 「 いのち 」 も誕生し、

その 「 いのち 」 をはぐくみ育てているのも 「 水 」 です。

その 『 水 』 が地球規模で枯渇してきている、という警鐘を

このドキュメンタリーはうったえています。



 はからずも、今日お参りした 「 松本先生 」 の月命日、

先生は 「 阿蘇山 」 研究の第一人者でもありました。

そして、数十年も前から 「 熊本の地下水 」 の保全に取り組んでおられました。

山を愛し、水の大切さを唱えられていたので、

戒名も 「 愛山院智水… 」 という山と水が入っています。




    



 ご自宅の庭には早くから二本の井戸が掘ってあります。

汲み上げる井戸と余った水を返す井戸の二つです。


 今日も奥さまと、先生の業績を偲びながら、

乱開発が熊本の地下水脈を切断してしまう、ことの大切さをお話しされていました。



 サウジアラビアの砂漠に出来た円形の農園、地下水によって

出来上がった、緑です。

それが、いま、上空から見ると緑の円が白く変わってきています。

地下水が枯渇したということです。

 今、地球規模で 『 水 』 が無くなってきている。


熊本では、すべての 『 水 』 が地下水という、

もったいない恩恵にあずかっています。

 どう対処していいのか分かりません  ???

 しかし、無くなるという危機感  

 だけは、忘れてはいけないと思います。














コメント
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