本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

10円のいのち !

2013-08-28 10:16:02 | 住職の活動日記

 十数年前、ホームセンターで買った

「 エサ金 」  という金魚。

 聞けば、大きな魚、熱帯魚とかの

『 餌 』  になるという金魚。

 食べられてしまうのなら、

少しでも、生き延びてくれるかも ?

ということで、20匹買ってきました。

 やはり、そういう金魚は体にどこか

弱いところがあるのでしょう。

 なかなか育ちませんでした。

 

しかし、

 生き延びた金魚もいるのです。

今では体長20センチを超えるほどの大きさになりました。

そして、

 つぎつぎと、いのちを産み、

何代にもわたって命をつないできました。

 その金魚たちも、

そこそこ大きくなると、

「 青鷺 」  がやってきて、獲っていきました。

いろいろ工夫をして獲られないように、

青鷺と私に知恵比べが始まりましたが、

敵もさるもの、

まして、今日の生活がかかっている

上手に咥えていきました。

 そこで、

ついには、金網を買ってきて池全体を被いました。

これで、金魚たちも安心して

日々暮らしておりました。

 

 ところが、今日、池のフィルターを掃除しようと

池の底を見ると、大きなうろこが落ちています。

拾い上げてみると、

 

   

 

どうもアノ大きな金魚の鱗のようです。

まさか     また 青鷺が来たのか 

朝、餌をやる時には元気におねだりしていたのに

いつの間に  ??

 捜してみますが、姿が見えません  

しかし、アノ大きな金魚を咥えて持ってはいけまい !

と、どこかにいることを信じているのですが、

この鱗、そう簡単に落ちわけでもなさそうだし …

 

 今二匹の 「 マザー金魚 」 

真っ赤と真っ白 ( 小さいときは斑模様だったのですが

大きくなるにつれ、赤がなくなってきて今では真っ白になってしまいました )

つぎ、つぎ、つぎ、つぎ  産んで

今いる小さな金魚たちはすべて

この池で生まれ、育ち、この小さな世界しか知りません。

 

 小さいながらもこの小さな池は

ビオトープの池のように、いろんな生き物の命が育っています。

無数のエビ、トンボの子のヤゴも育ち、

名前のわからない虫たちもいのちを育んでいます。

 

 フィルターの掃除、中はエビたちの住処です。

一緒にエビたちが出てきて、

それを捕まえて池に戻すのに、

朝からてんやわんやでした。

 

 傍から見れば取るに足らない、

ささいな出来事かもしれませんが、

いのちのあり方を感じ取るのには

私にとっては一大事でした。

 

 

 

 

 

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1 コメント

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金魚は元気! (honzouin)
2013-08-28 20:56:40
 夕ご飯の時、悠然と出てきました。
白のマザー金魚、元気で安心しました。

 けど、朝から落ちてた鱗はどうしてだったんでしょう?

ま~ 何事もなく安心しました。
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