十数年前、ホームセンターで買った
「 エサ金 」 という金魚。
聞けば、大きな魚、熱帯魚とかの
『 餌 』 になるという金魚。
食べられてしまうのなら、
少しでも、生き延びてくれるかも ?
ということで、20匹買ってきました。
やはり、そういう金魚は体にどこか
弱いところがあるのでしょう。
なかなか育ちませんでした。
しかし、
生き延びた金魚もいるのです。
今では体長20センチを超えるほどの大きさになりました。
そして、
つぎつぎと、いのちを産み、
何代にもわたって命をつないできました。
その金魚たちも、
そこそこ大きくなると、
「 青鷺 」 がやってきて、獲っていきました。
いろいろ工夫をして獲られないように、
青鷺と私に知恵比べが始まりましたが、
敵もさるもの、
まして、今日の生活がかかっている
上手に咥えていきました。
そこで、
ついには、金網を買ってきて池全体を被いました。
これで、金魚たちも安心して
日々暮らしておりました。
ところが、今日、池のフィルターを掃除しようと
池の底を見ると、大きなうろこが落ちています。
拾い上げてみると、
どうもアノ大きな金魚の鱗のようです。
まさか また 青鷺が来たのか
朝、餌をやる時には元気におねだりしていたのに
いつの間に ??
捜してみますが、姿が見えません
しかし、アノ大きな金魚を咥えて持ってはいけまい !
と、どこかにいることを信じているのですが、
この鱗、そう簡単に落ちわけでもなさそうだし …
今二匹の 「 マザー金魚 」
真っ赤と真っ白 ( 小さいときは斑模様だったのですが
大きくなるにつれ、赤がなくなってきて今では真っ白になってしまいました )
つぎ、つぎ、つぎ、つぎ 産んで
今いる小さな金魚たちはすべて
この池で生まれ、育ち、この小さな世界しか知りません。
小さいながらもこの小さな池は
ビオトープの池のように、いろんな生き物の命が育っています。
無数のエビ、トンボの子のヤゴも育ち、
名前のわからない虫たちもいのちを育んでいます。
フィルターの掃除、中はエビたちの住処です。
一緒にエビたちが出てきて、
それを捕まえて池に戻すのに、
朝からてんやわんやでした。
傍から見れば取るに足らない、
ささいな出来事かもしれませんが、
いのちのあり方を感じ取るのには
私にとっては一大事でした。
白のマザー金魚、元気で安心しました。
けど、朝から落ちてた鱗はどうしてだったんでしょう?
ま~ 何事もなく安心しました。