何気なく冠婚葬祭ということを
いいますが、
冠とは元服のこと、
婚は結婚、
葬は葬儀で
祭は先祖の祭りごとで法事
ということ、
先日、文具店へ不祝儀袋を
さしあたり3枚もあればと
ところが立て続けに
全部使ってしまいました。
そういえば、
年のせいもあるのでしょう
「婚」の方はめっきり少なく
葬や祭がめっきり増えてきました。
ベビーブームの団塊の世代が
70歳を迎えようとしています。
同世代も逝く方もいるし
その親が亡くなっていく世代
でもあります。
お世話になった叔父が逝きました。
三浦先生とのご縁も
この叔父の世話になったのです。
叔父も三浦先生にお世話になった
昔ですから、学生の頃
虱が湧いては、三浦先生が
大きな釜で服を熱湯につけ
退治したということを聞いています。
行年91歳
今年の夏も檀家参りに出かけ
いたって元気だったのですが
9月の半ば過ぎ
どうも調子がおかしいと病院へ
だから、最後の最後まで
住職としての働きをまっとうされた
ということです。
大きなお寺に24歳で入られ
それなりに苦労も多かったようです。
広い霊園もあり
涅槃像やお釈迦さまの立像、
小ぶりながら美しい五重塔も
建立され、
活躍された様子がうかがえます。
お寺の歴史も古く
それを物語るような美しい庭園も
美しい佇まいを見せています。
なにかあるたびに相談に伺いました。
結論は私に任せてくれましたが、
そうかそうかと静かに聞いてくれました。
姿かたちも私とよく似ていて
まるで親子のようにも見られました。
草履を忘れて、
叔父の草履を借りると
とてもシックリと足になじむ
こんなところまで似ていたのかと
ちょっとびっくりします。
ちょうど庭には可愛い花たちが
咲いています。
広い境内、短い時間ではまわれません
随分と葉の大きいアジサイを見つけました
亡くなるまで、
この広い境内を歩き回っていたと
最後まで精進努力の人だった
様子がうかがえました。
段々、
自分を見守ってくれていた方々が
亡くなっていかれます。
そういう自分も、
もう送られる順番なのかな?
しかし、
こればっかりは後先はありません
幼くても不慮の事故に遭われる
ほんとうにわかりません。
葬祭だけがふえていくのも
なんとも悲しいかぎりです。
しかし、
生きているものの務め
しっかり送り努めなければ
…
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