政治家の何かの答弁で
「証左を示す」ということを
話されていました。
私には聞きなれない言葉
やはり政治の世界でしょうか
それとも当たり前に使われる言葉
なのか分かりませんが、
調べてみると、
証左というのは証拠、証人
という意味です
証はあかし、あかしをたてる
また
仏教ではさとりという意味もあり
反対にいさめる、忠告する
という意味を持った言葉です。
それに左が付いて、証左が
証拠とか証人という意味になる
のはどういうことでしょうか。
左には、割符の左半分という
意味があるとあります。
割符には、
木片・竹片・紙片などに文を記し
証印を中央に押し、
これを二つに割ったもの。
という意味があります。
では、なぜ左なのか
「左と右」
同じような字でも書き順も違う
左は一ノエと覚え
右はノ一口と覚えました。
言われてみると
お坊さんが両脇に分かれて座る時
「右左右左ウサウサにお座りください」
ということがあります
右がどうも位が高そうという気が
するのですが
右大臣、左大臣の場合は
左大臣が上になります。
古代中国では反対に右が上の位
になります。
また、左が付く言葉は
あまりいい言葉はないようです
左遷するとか左道というと
不正な道とか邪道という意味に
なります。
政治の世界で右翼左翼というと
左翼は急進派という意味があり
右翼というと保守派という
意味があります。
やはり漢和辞典には
左は、工作のとき左手が
右手をたすけるという意味
と出てきます
たすけるとか、
しも(下)右を尊ぶ習慣に由来
そこから、ひくい、低い地位
という意味も出てきました。
そして、よこしまという左道と
いう言葉も出てきたのです。
そういうことからすると
割符の右券は債務者が持ち
左の方は債権者が持って
後で合わせて証拠とした。
そこから
証左ということが
証拠とか証人という意味なった
ということのようです。
ちょっと納得です。
一つの言葉にしても
その言葉が出てくるには
いろいろな流れがあるのが
おもしろいですね。
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