本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

海住山寺(かいじゅうせんじ)

2017-09-18 19:20:40 | 住職の活動日記

ナビに(カイジュウセンジ)と入れると

「かいじゅうやまでら、へ案内します。」

とアナウンス、

言葉だけ聞くと

「怪獣山寺」!?

怪獣が出る山寺かと、

思ってしまう。

 

 

台風一過、

青空が広がりました。

京都でただ一つの村

「みなみやましろ村」へ

ちょうどテレビで放送がったせいか

 

 

道の駅のドライブインは

車であふれています。

 

 

ここはお茶の産地、

美しい茶畑が広がっています。

 

 

入り口に不思議な形をしたモニュメント

なんだろう??

横の解説には駐輪機と

ここに前輪を入れて固定する

という仕掛けのようです。

 

そして道をちょっと外れて

山道へ

細い道をどんどん上がって行きます

離合できないほどやっと一台通れる

道を車が来なければいいのに

と思いつつ道も広くなり

やっとの思いで目的地の

「海住山寺」到着

 

 

山門を抜けて本堂へ

 

 

わりとこじんまりとした本堂

明治の頃に再興されたとか

 

 

本堂前の賽銭箱には

石に彫られた法句経(ほっくきょう)

の一文があります。

この言葉がもとになって

「ありがたい」という言葉が

生まれました。

「有ること難し」有り難し

ということです。

 

ご本尊は十一面観音です。

観音さまの浄土はポタラといいます

チベットのポタラ宮殿と同じです。

ポタラが補陀落(ふだらく)と

音写され、

ここのお寺の山号も補陀落山

そして、

海住山寺という名前も

一瞬不思議な気もします

海に住む山の寺、

というのは

観音さまの浄土補陀落は

海の向こうにあるということで

海の向こうの観音さまの浄土のお山

ということでしょう。

 

 

やはり真言宗のお寺です

弘法大師もお祀りされています

 

本堂横には

 

 

国宝の五重塔

小さいながら美しい形です

 

 

一番下の屋根には裳階(もこし)が

あってそれを支える柱も

珍しい形です。

 

本堂横の細い道を上がっていくと

開けたところに出て来ます

 

 

一望に見渡せるところからは

むかし、恭仁宮(くにのみや)が

あったであろう盆地です。

天平12年から4年ほど聖武天皇が

都を開かれたのです。

この周辺は木津川沿いに発展した

遺跡がたくさん存在します。

 

 

モミジの木の古木、少し色づき

はじめています。

 

 

周辺の木々も紅葉が多く

これからはさぞかし見ごたえのある

真っ赤な山に変身するでしょう。

 

 

立派な本坊もあります

 

 

珍しい形の鐘楼堂

周りは板で覆われています

音を上へ広がらせる効果が

あるのかもしれません??

 

 

あぜ道は豊かに実った稲と

 

 

彼岸花がたくさん咲き誇っています

 

早や秋を感じさせる風景です。

暑い暑いといっていたら

いつのまにか秋になったようです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 午後六時の宇治の空 | トップ | 大蒜・忍辱・アホ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

住職の活動日記」カテゴリの最新記事