本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

和久傳の森

2019-02-10 21:11:30 | 住職の活動日記

朝からは日も照り出したのですが

走り出すと曇り空

京都縦貫道は山道へ入ると

小雪が舞いだす。

今日の目的地は京丹後市にある

「和久傳の森」

 

 

大きな門と壁が一体になったような

入口を入ると

 

 

黒で統一された建物が見えてきます

 

 

「森の中の家」という

安野光雅さんの画を展示する

美術館です

 

 

安藤忠雄さんの設計

京丹後の民家は

どっしりとした板壁が特徴で

それを取り入れられたような建物

中に入ると、

とても細工が込んだ壁

細い三角形の棒をきれいに並べた

ものです

後で聞いたのですが

その三角形の溝に絵を吊るす

細い金具が通っているのです

見た瞬間はその針金は見えません

まるで絵が宙に浮いているような

錯覚をしてしまいます

 

ゆっくり絵を楽しみ

 

 

美術館の目の前にある

レストランへ

 

 

工房レストランMORI(モーリ)

ここでは食事もできます

 

 

ゆったりとした空間で

一歩足を踏み入れると

暖炉で焚かれている木の香りが

漂ってきます

 

 

たぶんここで採れたのでしょう

南天を活けて有ります

隣には和久傳の工房もあり

 

 

中庭を挟んで

両側が工場で

その様子を窺い知ることが出来ます

 

 

ちょうど、「ちりめん」の

袋詰めの最中です

くるりと一回りして

 

 

中庭のシンボルツリーでしょうか

モミジの古木が見事な枝ぶりを

見せています

 

 

その下にはたぶん大日如来でしょう

手が智拳印を結んでおられます

 

 

まあ、なんとも美しいところで

西湖のお菓子やちりめんが

作られているのです。

 

和久傳の女将、

昔は京丹後で旅館を営み

丹後ちりめんが盛んだったころは

随分と発展したのでしょう

時代と共に、

泣く泣くこの地を離れ京都へ

そこで成功したら必ずも出ってくる

ということを心に秘めて

京都だけでなく東京までも進出

立派な成功を納め

約束通りこの地に戻ってきて

和久傳の工房と美術館を

建設されたのでしょう。

店員の方とお話しできたのですが

態度や言葉の端々に

この和久傳を愛されている様子が

伝わってきました。

 

 

雪柳が美しい芽を膨らませています

庭の隅にあった

 

 

四面の菩薩さまに挨拶して

一路、久美浜湾へ

案外、京都にいながら

久美浜の地は訪れていませんでした

 

 

美しい湾で

海との入り口がほんの小さな水路

大きな地図で見たら湖のようにも

見えてしまいそうです

 

 

穏やかな湾なのでしょう

水どりたちものんびりと

羽を休めています

 

 

見方によって変わる湾の景色

曇り空ながら心落ち着く風景です。

 

京都縦貫道が出来たおかげで

10時ごろ家を出たのに

美術館を訪ね久美浜湾を一回りして

7時には家に帰ってきました

昔であれば

一泊どまりの行程です。

ちょっとした時間で

ここまで来れたことは何よりでした

 

また、違った角度で

和久傳さんの心に触れたようで

充実した気持ちで

帰りの道につけたのは

嬉しいかぎりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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