本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

阪九フェリーは西へ

2019-03-20 21:27:54 | 住職の活動日記

5時30分静かに港を離れます

この時期は美しい夕日が見えます。

 

 

これから日が落ちかけます

夕日は心落ち着くものを感じます

一日の終わり

慌ただしかった一日も

静かに終わろうとしています

 

 

見ているうちに日は落ちていきます

 

 

関空を飛び立ったのでしょう

小さな飛行機の姿も捉えることが

できます

望遠を伸ばし動く機を捕えるのは

なかなか難しい

 

 

真っ赤に染まっていく

 

 

夕日を背に港へ向かう船

 

 

 

もうすっかり日も隠れたようです

 

 

瀬戸内海は難所でしょう

行き交う船の多いこと

 

 

その船とすれ違いながら

フェリーは進んでいるようです

中には漁船もあり

それを避けながらというのは

大変な技術がいるのでしょう

ということを思っているうちに

1時間もすると

明石海峡大橋が見えてきます

 

 

船から見上げる大橋の威容

 

 

向うは淡路島

 

 

いつもは冬場のせいか

真暗いうちに通り過ぎるのですが

今日は美しい夕日をお拝めたという

こともあって外の景色を楽しみます

 

 

いよいよ日も落ち

暗い海に向かって航海です。

今の船は大きくなり

少しの波もなんのその

全く揺れる気配もなく

滑るように進んで行きます。

 

お彼岸です

彼の岸に向かって

此の岸から渡っていく

昔の人たちも彼岸への憧れをもって

このお彼岸の1週間を

過ごしたのでしょう。

 

渡海文殊という仏さまも

いらっしゃいます

また、修行の最終目的は

海の遥か彼方にあるお浄土へ

旅立つことです

小さな船に乗り西に向かって

旅立つのです

もちろん死出の旅です

船の小屋ではお経を唱え

念仏を繰り返したのでしょう。

それが最高の旅立ちだったようです。

 

そっと掃除をしていると

ひっきりなしにお参りの方が

お見えのようです

明日は彼岸のお中日

しばし世の喧騒を離れ

静かにお寺で

ゆっくりした時間を過ごされ

お数珠繰りをして

ご先祖にお参りして

法話を聞き、御斎に舌鼓を打ち

たっぷりと豊かな時を過ごして

また現実の世に帰っていかれます。

 

西方というのは

ひつとつの象徴的世界でしょうが

人間の心の中に一種のやすらぎの

世界を感じるようです

船出し西に向かう

ふとそのような感覚になりました。

 

 

 

 

 

 

 

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