今日は久しぶりに新幹線で熊本入り、
京都は少し肌寒いか な ?? と
中に薄でのセーターを着込んできたのですが、
熊本に着くともう初夏の陽気 !!
新幹線の中から見る景色は桜が満開の様子。
着くと、その足で 「 済生会病院 」 へ
いつもの定期健診です。
済生会病院も桜が満開、
もう半袖の方も見えます。
車の中はクーラーが必要なほど。
受付で、
この冊子が目にとまりました。
以前も紹介しましたが済生会病院は 「 JCI 」
という、国際基準の認証を取得したのです。
西日本では初めて、日本でも僅か9箇所の病院です。
それには14章1220の項目をクリアーされたそうです。
その中で目にとまったのが、
「 当たり前のことを当たり前に。
患者さんの視点に立った医療へ 」
ということです。
とても地味な作業の積み重ねを実行され、
「 ペイシェンツ・アイズ ( 患者さんの視点 ) 」
をキーワードに取り組まれたということです。
それからもう一つ、感心させられたのが、
『 明文化 』 ということです。
日本ではすべて明文化せずとも、
暗黙の了解というか、言わずもがなの文化がありますが、
国際基準では適用しません。
全員で共有できるよう何事も明文化することを
徹底させました。
と述べておられます。
簡単なことですが徹底するということは
大変です。
そういわれてみると、行く先々で
名前と生年月日の確認がおこなわれます。
もう分かっているのではないの ??
と、言いたくもなりますが、
この冊子を見て頷かされました。
仏教のほうでも、当てはまるところがあります。
鳥の鳴き声を聞いて悟りを開いた、 とか
滝の音を聞いて豁然として悟りが開けた
という話がよく伝わっています。
しかし、それは個人的な体験談であって、
いかに明文化するということが大変なことです。
お経も8万4千の法門といわれています。
それはありとあらゆる人間の経験を
明文化したということでしょう。
煩悩でも108もあるという発見は
人間の迷いの構造を明文化していったということです。
お釈迦さまのほかの聖人といわれる方々と
一線を画しているのは人間という存在のあり方を
明文化されたということです。
今読んでいる 「 唯識三十頌 」 でも
「 十地経 」 でも、人間の構造を
微に入り細に入り研究し尽くしているということです。
そのことも、特別なことがあるわけではなく
当たり前のことを当たり前にする
それも丁寧に、
し続けていくしかないように思います。
受付のロビーで待っていても、
そのことを考えていたら心が熱くなりました。
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