本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

諸行無常を英語では?

2019-03-17 21:23:58 | 住職の活動日記

「諸行無常」ということを

英語でどういうのだろう ?

 

というのは、先日のテレビで

今の世の中の進み具合は

ボケボケしていたら

年寄りはついていけなくなるほど

進み方が早い

携帯電話も5G(ファイブジー)とか

すぐそこまで来ている

これが普及してくると

生活が比べものにならないほど

進んでくるという。

 

という話を聞きながら

ふと思ったのですが

お釈迦さまは

すでに2500年の昔から

「諸行は無常なり」

といっておられるではないか

ということです。

変っていって当然、

変らない方がおかしい

それについていけるかどうかは

別の問題ですが、

 

「すべてのもは変わっていく」

というのが大前提です。

写真家の方が花を撮っていても

今撮ったのと、

次のシャッターを押す時には

もう花は変わっている

ということです。

瞬時瞬時に変っていっている

当たり前のようですけど

その事を発見されたお釈迦様は

驚きをもって、

仏教の旗印の一つとして

「諸行無常」

ということを真理の一つとして

見い出されたのです。

 

テレビでは

「美魔女」とかいう方が

大人気で、

どうやったらその若々しさが

保てるのか、

いろいろ体操やら食べ物やら

顔の動かし方やら、

つまりアンチエイジングに

余念がないのです。

事実は刻々と変化している

それも老いという老病死に向かって

その変化を少しでも食い止めよう

ということなのですが、

 

ですから、昔から

人々はアンチエイジングを信じて

実行して来たのです

しかし、どこか心の奥底では

老いに向かっているということを

感じつつも

日々、老いに逆らって

ですから、

諸行無常ということは

分かりつつも、

受け入れたくない

というのが刻々と変わる今を

見ないようにしてきたというのが

現実のようです。

 

で、英語ではどういうのだろうと

気になってきたのです。

Nothing is permanent

(不朽のものはない)

Life comes and goes

(人生はいずれ終わる)

どうもぴったりこないようです。

ある先生は、

All is Vanity

(すべてのものはむなしい)

となると、無常ではなく無情

というようになると思います。

All things must pass

(すべてのものは移り変わる)

と色々ありましたが、

簡単にChangeと

All Things is Changing

と、

こういう英語はないかもしれません

もっと、物理的に

すべてのものは刻々と変わって

いっている

ということの方が

「諸行無常」ということが

ぴったりするように

思うのですが ??

 

その後に続く

「これ消滅の法なれば、

 消滅を滅し終わって

 寂滅の楽となす」

ということが訳しにくいように

思うのです。

また考えて見なければ

と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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