本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「 醍醐寺文書聖教 」 国宝へ答申 !

2013-02-28 21:23:33 | 住職の活動日記

 「 醍醐寺文書聖教 」 ( だいごじ もんじょ しょうぎょう )

が国宝に、と文化審議会が下村文部大臣に答申した。

という記事が、熊日新聞社会面に掲載されました。

 

 

    

 

 

やはり、国宝になるというと地方紙でも取り上げられるのです。

 長年の地道な研究の賜物でしょう。

6万9378点の資料です。

目録を作るだけでも、相当の年月がかかったことでしょう。

角筆 ( かくひつ ) 研究の第一人者

広島大学の 「 小林芳規 」 先生も

長いこと携わってこられたのでしょう。

 昭和51年ごろにも、東寺の文書の調査にお見えになっていました。

すでにそのころは、「 醍醐寺文書 」 の

調査に入られていたと思います。

 面白いことは、本来の研究とは別に、

文書が入っている箱の隅に何気なく入っている

紙を畳んだもの、それが当時の米とかミソの値段を書いたもの

だったりして、その頃の生活ぶりが窺えたりするのです。

 古文書調査というのは

ありとあらゆる方面のことが明らかになってくるのです。

国語という一面、お経としての価値、

その当時の経済状態、紙の種類の研究、

いろいろな分野の先生方にとって

まさに宝の宝庫というべきものです。

 

 このたび、一括で 「 国宝 」 に

指定されるということは何よりもめでたいことです。

先生方の長年のご苦労に

何よりのご褒美となったことでしょう。

 

 また、同じ欄には、

 

   

 

高野山では宗会が解散した、という

きな臭い記事も載っています。

やはり、高野山ともなると宗会の解散でも

地方のローカル紙には掲載されるのですね。

 お坊さんの世界でも、不信任案可決

そして宗会解散と、世俗と同じことがおこっています。

 本山ともなるとやはり政治の世界で、

いろんな利権が絡み合っているのでしょう。

 宗会でもめるのもいいのですが、

金銭でどうしたこうした、というのはいけません。

もっと、教義について、喧々諤々戦わせるのは

宗教も生きている証拠なのでしょう。

 

  しかし、  …     なんとも

  悲しい出来事です。

 

 今日の記事は悲喜こもごも

社会面は踊っていました。 

 

 

 

 

 

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