ところによっては雪情報もある
寒いお彼岸となりました。
もみじの若葉も雨に濡れ
とても冷たそうです。
朝からお台所では
お接待の御斎の準備で大童です
御斎を運ぶもろぶた
ずいぶん年期もの
ひっくり返してみると
なんと昭和30年に作られたものです
おおかた60年ほど経っています
今日も大活躍です。
雨にもかかわらず
大勢の方のお参りです。
「彼岸」
彼の岸と書きます
その反対は此の岸「此岸」
私たちが住んでいるこの岸
から希う彼の岸をお彼岸と
その彼の岸を実際に作られたのは
藤原氏・あの平等院です。
池を渡り阿弥陀如来のいる浄土が
本堂に当たります。
六波羅蜜の修行の船で
池を渡って阿弥陀さまのもとへ
ですから
亡くなる時は
阿弥陀さまの手から五色の糸を引き
それを握りしめて
念仏を唱え、
阿弥陀如来の浄土を観想します。
浄土があるとか無いとかではなく
浄土を願う心に浄土があるのです
現実は苦しい世界かもしれません
そこに浄土という心境を開くのです
今日も帰りしなに
挨拶していましたら
「たまに血圧が良い時があるの
主人とも喧嘩したり仲直りしたり
63年になりますのよ、
お医者さまで診てもらったら
血圧の変化を見ていると
ちょうど、本蔵院さんに
お参りした時に血圧が下がっている
のよ、
心が安定するのでしょうね」
と話されていました。
本蔵院の行事の折りには
必ずご一緒にお参りされます
知らず知らずのうちに
浄土という世界を
感じ取られているのでしょう。
仏法は毛穴から入るといいます
浄土という世界に身を運ぶうちに
自然と沁みこんでいくのでしょう。
寒さの中のお彼岸でしたが
季節は着実に
春のハタラキを感じ取っています
前のつつじもたくさんの花芽を付け
もう少し暖かくなるのを
待ちわびているようです。
もう今にも
膨らみそうな花もあります。
気分は春なのに
気温の変化に
体がついていかないようです。
どうぞ御身大切に
この時期を乗り切りましょう。
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