江戸末期から明治にかけての
頃の歴史が抜けているというか
学校でも習わなかったようです
HNKの大河ドラマの
「青天を衝け」の主人公が
渋沢栄一です
今日の講演もそのあたりの話か
と思いきや
なかなか渋沢栄一にたどり着かず
とても壮大な話になりました
ざっくり地球を俯瞰するような
そういう歴史展開で
とても魅力あるものでしたし
意外と知らないことばかりで
目からうろこの様な
内容でした
まず、「脚気」という病気が
歴史の中で大きなことだった
のですがあまり語られていない
今では全く話題にも上がりませんが
とても厄介な病気で
ほっておくとついには死に至る
という病気です
日露戦争でも日本の兵隊は
酒に酔って戦っているのか
といわれるくらい
ふらふら状態で戦に臨んでいた
ということです
明治天皇も罹られ
もっと以前は徳川家定もそうですし
江戸時代は「江戸患い」とも
いわれて
白米によるビタミンB1不足
この病気も日本人だけで
他の国では見られない
という病気です
こういうことも初めて知る話で
また、江戸時代を席巻した
朱子学という学問
いわゆる、士農工商という
身分制度を定着させた
商、という「商い」は
一番卑近なもので
もっと言えば悪のようにも
捉えていたということです
このことは、
私たちの世代の中にも
何かしら根付いているようで
損得勘定のソロバンばっかり
はじいているという
これには日本にやってきた
ペリーも困ったようです
「商品」という言葉一つにも敏感で
「物品」にしてくれと
商いという字にこだわったようです
そういう世界の中の
日本を見ていくと
この時代に現れた「渋沢栄一」
という人が
いかに優れた人であったか
武士という立場にありながら
商いということに重点を置いて
日本を近代化へと導いた
講演も世界の中から見ていくという
立場で話されたので
やっと終わり30分くらいで
渋沢栄一の話になってきました
けれども
ただ一人の人物を見る
ということも大事ですが
その時代背景から見ていくという
本当に初めて聞く話で
とても興味深いものでした。
YouTube も開設されています
「井沢元彦の逆説チャンネル」
無料だそうです。