本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

Only ワン !

2018-01-02 18:50:56 | 住職の活動日記

正月やって来た孫たち

一年一年それぞれの個性が

際立ってくるようです。

 

誰かの歌に

「ナンバーoneになるより

オンリーワンになればいい」

という歌詞がりましたが

本当にそうだと思います。

 

お釈迦さまがお生まれになった時

七歩歩まれて、

天と地を指さし、

「天上天下・唯我独尊」

と声高らかに名乗りを上げられたと

お経には伝えられています。

 

自分が一番偉いのではない

自分が一番尊いのだと、

人と比べることなく

だれ一人とっても

この世で代わるべき存在はない

という、人としての尊厳性を

いっておられるのです。

 

個性ということも

ペルソナ(persona)という言葉の

仮面がもとになり、

人とか人格という言葉が生まれ

パーソン(person)となり

パーソナリティーという言葉でてきた

ということのようで、

 

パーソンという言葉には

仮面→役柄→人

というように意味も変化してきた

ようです。

 

親から受け継いだ小さな個性の種に

周りの環境や接する人たちによって

その人の持っているものに

色づきされてゆき

段々と、

自分の役柄を演じていくのでしょう

そして

その人という誰にも代えられない

個性が育っていくのでしょう。

 

先祖代々受け継いで

同じものを持ちながら

心境妙会(しんきょうみょうえ)

心と環境は切っても切り離せない

という境遇によって

独自の個性を光らせて

いくのでしょう。

 

この世に出て来て

たった2年や4年でその萌芽が

芽生え始めているのです。

もっといえば

それは人類が生まれる以前からの

持って生まれたものかもしれません。

 

「闇の夜に 

  鳴かぬカラスの声きけば

 生れぬ先の父ぞ恋しき」

 

という歌もあります。

確か一休禅師の歌ともきいています

何とも矛盾した歌ですが

何回も聞いているうちに

腑に落ちることがあるようです。

頭で考えても

わからないと思いますが、

何かの時に、ハッと閃くことが

あるようです。

 

それぞれの個性

仲良いときもあれば

ぶつかりあう時もある

そうやって

それぞれの個性を磨いていく

のでしょう。

 

実におもしろいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする