本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

敏感なのに鈍感 ??

2009-04-09 23:23:46 | 住職の活動日記
 今日の 「  」 とうなった一言です。

今回最後の歯の治療でした。

先週、削った虫歯のあとに金属を埋めたのです。

 感覚としては、とても大きなものが入っていく感じでした。


「 どういうものを詰められるのですか ? 」


 見せていただくと、なんとも小さいものなのです。

それを歯になじむように削っていかれる。

なんかミクロ単位のような細かい手仕事なのです。

そのちょっとした、具合で違和感があったり、

とても 『 微妙 』 です。


 「 口の中はとても敏感なのですよ、

   ほんのちょっとしたことで、痛みがあったり

   不快感があったり、

   その反面、少々熱いものを食べても、

   平気なのですよ。 」


 『 とても敏感なのに、鈍感なところもあるのですよ 』


  なるほどです。

 今日のとてもいい一言を頂きました。


 おかげさまで、口内炎が出来てから1週間、

山場を過ぎて、やっと直りかけています。

 ( 京都では痛いのを我慢して頂きました。

   人間の食欲は凄いです。痛さよりも食い気です。)

  本当に食べるという煩悩は凄い  
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青丹よし 寧楽の京師は 咲く花の  …

2009-04-09 22:41:41 | 住職の活動日記
 京都は今が桜が満開です。

『 青丹よし 寧楽の京師は咲く花の 匂うが如く 今盛りなり 』
 (アオニ)   (ナラ) (ミヤコ)

 と歌にありますように、京の都は

匂うが如く、見事に桜が咲き誇っていました。


   


  東寺の御影堂の前にあります、「 鐘楼 」 の桜です。

 この鐘楼の鐘は 『 足利尊氏 』 の寄進の鐘なのです。

 朝参りにお参りしました。

 この鐘が10回撞き終わると御影堂の門が開門です。

 ここで、弘法大師伝来の 『 お舎利さん 』 を額と掌に

 授けていただきます。

 ( 朝6時、自由に参拝できますので、とてもありがたいですよ ) 




    


  東寺の五重塔です。

 早朝でしたので、色が綺麗に出ていませんが、

 とても立派な桜が植えられてありました。




    


 ここの桜は 『 六角堂 頂法寺 』 のしだれ桜です。

お花の 『 池坊 』 の家元のお寺だけあって、

古いお堂と新しいビルの合間にある桜で、

そのバランスがなんともいえない風情でした。



   


 車窓からですが、京都の裁判所の道路沿いに植えられている桜です。

 このピンクがとてもかわいい佇まいです。



    


  ここも車の中からですが、

 パナソニックの 『 松下幸之助 』 さんの別邸で

 今は、パナソニックさんの研修施設になっているようです。



    


 最後は宇治の平等院の桜です。

やはり、平等院は美しい!!

 平安時代の方々のお浄土への憧れが感じられます。

このお寺の解説によると 『 浄土 』 

[ Pure Land ] と訳しておられました。


 奈良の都も京都の都もこうやって見てまわると、

『 清浄な国土 』 の建設に情熱を注いでおられた様子が

今回はとても感じられました。

 国、国土の建設には

その中心に 「 仏さまの教え 」 を据えられていたのです。

1200年の歴史が続いた、

その背景には、ちゃんと仏教の教えが根付いていたのです。


 今回はいろんなお寺でひたすらお参りし、

観光寺院としてみるのではなく、その続いてきた歴史の重さ、

そこに伝わってきた、信仰の伝承

そういうことを感じ取る旅だったのです。


 そしてこれからのお寺は何をなすべきか、

 そしてこれからのお寺の方向性を探す旅でもありました。


何よりも、その現場に身を置いて考える、そして触れる、

いろんなことを知識として学ぶのでなく、

肌にしみこませる、

そのことの大事さを感じ取る、とても有意義な時間だったのです。 
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