記録的な大雨が今も西日本を襲っています。
テレビのニュースは新型コロナに加えて、目を覆いたくなるような水害を映しだしています。
昨夜は七夕、七夕に降る雨は「催涙雨(さいるいう)」(洒涙雨とも)というそうですね。
織姫と彦星が1年に一度会える夜に、雨のために逢瀬が叶わず流す涙。
あるいは会えたあとに、別れが辛くて流す涙とも言われています。
そしてその前日に降る雨は「洗車雨」。
彦星が織姫に会うために乗る牛車を洗う雨だそうです。
もちろん旧暦のことですから、8月にあたるのでしょうが、この時期に毎年繰り返される豪雨での甚大被害。
古来からある雨の表現は400以上もあるといいますが、日本語の感性豊かな雨の表現も河川の氾濫の前にはどうしようもありません。
数年前、弟夫婦が私たちをハウステンボスのクリスマスイルミネーションに連れて行ってくれたことがあります。
都城から車で道の駅などへ寄りながら熊本から佐世保へ。
佐世保の叔母宅へ寄り、ハウステンボスのホテルへ。
寒さの中、ダイナミックなイルミネーションを楽しみ一泊。
翌日は大分周りで日田の古い町並みを歩き、佐伯の魚市場でお寿司を食べ、干物などをたくさん買いました。
1泊2日で九州一周したような、夫婦二組の思い出深い旅でした。
それらの通ってきた街々がこれまで体験したことがないという水害に突然さらされました。
コロナ禍に追い打ちをかけるような、情け容赦ない自然の脅威。
「再開したばかりでこれからという時に」とうなだれる老舗旅館のオーナーの言葉に胸がつまります。
九州の小京都と呼ばれ、温泉があって、うなぎが美味しくて落ち着いた街の人吉。
球磨川下りの舟、10隻もすべて流されたとか。
哀しくなりますが、どうぞ九州人魂で頑張って! 負けないで!
1日も早い復興を願っています。
今度帰省した折はぜひ訪ねたいです。
これ以上「想定外」のことが起きないよう、心から祈っています。
今、戴いた花たちが癒してくれています。