喜多院法興寺

住職のひとりごと

なでしこジャパンの初優勝で日本国民を元気づけた。

2011-07-20 06:10:02 | Weblog
7月19日付 編集手帳 読売新聞
 {缶コーヒーのCMで宇宙人が内心つぶやいていたのを思い出す。「この惑星の住人は上を向くだけで元気になれる」と。明察ではあるが、上を向くのもそう簡単ではない。気がつくと、うつむいて手を見つめていたり、靴の爪先をにらんでいたり、心の沈みがちな時はそういうものだろう。
◆被災者の品格ある振る舞い、国内外から届いた激励、詩『雨ニモマケズ』、唱歌『故郷』…震災以降、日本人の目を上に向かせてくれたものは幾つもある。
◆スポーツもそうだろう。頂点をめざす競技者は「上を向く」ことを習性として身につけた人々である。
◆サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本代表「なでしこジャパン」が初優勝の快挙を成し遂げた。準々決勝の直前には全員で被災地のビデオ映像を見たという。被災者の懸命に生きる姿が選手たちに上を向かせ、選手の躍動が被災者に上を向かせる。きれいに通った心のパスに酔いしれている。
◆目も心も、きのうは上に向けた人が多かろう。米国との決勝戦でなでしこがPK戦を制した朝、物の輪郭がいくらか滲(にじ)んで見える目で仰いだ夏空を忘れまい。}

 日本代表初優勝の余韻は、選手らが帰国した19日も日本中を駆け巡った。沢選手が3年前に出版した「ほまれ」(河出書房新社)を急遽、版元に注文。佐々木則夫監督の「なでしこ力(ぢから)」(講談社)も増版中で、近日中にコーナーを設けるという。今までは、大多数がアマ契約、沢でも年俸360万円と恵まれていなかったが、今回の優勝で
CMも決定で貧乏から脱却出来そうだ。協会から一人150万円の報奨金が出るが、少なすぎる報奨金に、非難集中。そこで大幅にアップして600万円にしたらしい。