喜多院法興寺

住職のひとりごと

自民新総裁に安倍氏

2012-09-28 07:10:55 | Weblog
9月27日 よみうり寸評

 〈わたしは政治家を見る時、こんな見方をしている。それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である〉◆安倍晋三氏は6年前、自民党総裁、そして首相の座に就く直前、2006年の夏に出した著書「美しい国へ」でこう書いた◆〈わたしはつねに「闘う政治家」でありたいと願っている。それは闇雲に闘うことではない。「スピーク・フォー・ジャパン(日本のために語れ)」という国民の声に耳を澄ますことなのである>と続く。その1年後、体調を崩し、任を辞した安倍氏が再び自民党総裁に選ばれた◆この重いポストに2度就いた人物は初めて。それも1956年以来、56年ぶりに決選投票での逆転勝利だった◆56年前、石橋湛山氏に逆転されて敗れた岸信介氏は安倍氏の祖父。今度は孫が勝利というのも因縁めく。5年前「闘う」ことに挫折した日々を安倍氏はどう反省するか◆何が日本のためかを語れ! 3年前の政権交代は自民のお粗末で起きた。今度もただ民主の失点で自民にまたお鉢が回ると考えては甘い。

 総裁選の1回目の投票では、石破氏が199票でトップ、安倍氏が141票で続いた。5人の候補者のいずれも過半数を獲得できず、上位2人が国会議員投票だけで争われる決選投票に進み、安倍氏が108票、石破氏が89票だった。1位となった石破茂前政調会長(55)(無派閥)を決選投票で逆転し、勝利した。任期は2015年9月末までの3年間。安倍氏は9月中に党役員人事を決める方針だ。安倍氏は、党員投票で過半数を獲得した石破氏を幹事長などの重要ポストで処遇する考えだ。いずれは、民主党から自民党政権になるのは間違いない。日本の未来を託したい。





日馬富士2場所連続全勝優勝で横綱に

2012-09-25 06:28:58 | Weblog
9月25日 編集手帳 読売新聞

 {坂田三吉をファンが激励して言う。関根金次郎名人とあなたが競えば、将棋の人気はもっと盛り上がる、と。北條秀司の戯曲『王将』である◆〈先生、将棋ばかりやおまへんで。 角力 ( すもう ) をみなはれ。角力にえらい人気の出てるときは、いつでも二人の大物が 噛 ( か ) み合うてる時だす。常陸山には梅ヶ谷、大錦には栃木山…〉。世代で顔ぶれは違うとしても、つづきを言える人は多かろう。栃錦に若乃花、大鵬に柏戸、北の富士には玉の海、貴乃花には曙がいた◆白鵬には――と、並称される日が来ればいい。秋場所で2場所連続の全勝優勝を遂げた大関日馬富士(28)が横綱に昇進する◆第70代横綱となるその人の努力と精進には、また触れる機会もあろう。ここでは横綱の先輩、白鵬関に拍手を送っておく。賭博や八百長で揺らいだ大相撲の屋台骨を、一人横綱として支え抜いた人である。心の重圧は、孤独はいかばかりであったか◆『王将』のセリフではないが、まさに“大物二人が噛み合うた”千秋楽の一番はテレビ桟敷のこちらも力が入り、見終えて肩が凝った。 膏薬 ( こうやく ) をたっぷり用意して11月の九州場所を待つとする。}


 日馬富士の横綱昇進で史上最長の30場所新横綱誕生なし、という不名誉な記録にピリオドを打つことになる。日馬富士が白鵬を右からの下手投げで転がし、2場所連続全勝優勝を飾った。「全身全霊、自分の力を全部出し切って、悔いのない相撲をとることだけを心掛けた。これからもみなさんに感動と勇気、希望を与える相撲をとっていきたい」と体を震わせて喜びをあらわした。日馬富士の横綱昇進を心から祝福したい。



免疫無効にする「くぼみ」発見=エイズ新薬に期待

2012-09-24 06:50:02 | Weblog
時事通信社
2012年9月24日(月)02:02
 {エイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすエイズウイルスが、ヒトの細胞内の免疫力を失わせる過程で、関係する部位を特定したと、国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市)の岩谷靖雅室長らの研究グループが発表した。研究成果は23日付の米科学誌「ネイチャー・ストラクチャラル・アンド・モレキュラー・バイオロジー」の電子版に掲載された。岩谷室長は「エイズの新薬開発につながる可能性がある」と話している。

 ヒトは通常、リンパ球の中に存在するたんぱく質「アポベック3」でウイルスから体を守っているが、いったんエイズウイルスに感染すると、同ウイルスが作り出す特殊なたんぱく質とアポベック3が結合し、免疫力を失うことが知られていた。

 グループは、遺伝子操作でアポベック3を作り出してX線で解析。その結果、アポベック3にエイズウイルスの特殊なたんぱく質が付着する「くぼみ」を発見した。さらに、同ウイルスを入れた培養皿に、遺伝子組み換えによりくぼみの形状を変化させたアポベック3を入れたところ、エイズウイルスの増殖は止まり、死滅したという。} 

 今も増え続けているエイズにエイズの新薬開発につながる可能性がある、研究成果を発表した。エイズウイルスに感染すると、同ウイルスが作り出す特殊なたんぱく質とアポベック3が結合し、免疫力を失う。今回の研究は、くぼみの形状を変化させたアポベック3を入れたところ、エイズウイルスの増殖は止まり、死滅したという。今後に期待したい。


「漢字書けない」電子メールの普及の影響か

2012-09-22 06:34:32 | Weblog
9月21日 よみうり寸評

 {〈一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下〉――小学校における教科間の重要度についての名言、卓見だ◆「祖国とは国語」(藤原正彦著)にある。数学者にして名うてのエッセイストが言うことだ。間違いない。大いに同感する◆文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると日ごろ、パソコンや携帯電話のメール機能を使うことで「漢字を正確に書く力が衰えた」と感じている人が66・5%に上り、10年前より25・2ポイントも増えた。この傾向はさらに広がることが確実と同庁は見ている◆書く力ばかりではない。この調査によると、「舌先三寸」を「口先三寸」とするなど言葉の誤用も少なくない◆日本語能力が十分身についていない子供にパソコンなどをどう使わせるか、検討が必要という。〈一に国語…〉の徹底がより大切になる◆国語力の低下は「知的活動、論理的思考力、情緒、祖国愛を同時に低下させる。不況で国は滅びないが、この四つの低下は国を滅ぼす」と藤原さんは書いている。}


 携帯電話普及で電子メールの浸透で、漢字を正確に書く力が衰えたと感じる人が66.5%に上り、10年前より25ポイント以上増えたことが20日、2011年度の文化庁の国語に関する世論調査で分かった。「口頭で済むことでもメールを使うようになった」は29.5%で、「直接人と会って話すことが面倒くさく感じるようになった」も18.6%いた。それぞれ12.3ポイント、7.3ポイント増加しており、対話や意思疎通の方法にも影響を与えている可能性がある。若いカップルが直接会話しないで、メールでのやり取りは理解に苦しむ。 




寝る子は「海馬」も育つ

2012-09-18 06:52:00 | Weblog

(時事通信)
{宮城県内の健康な5~18歳の子ども290人について、脳で記憶や学習を担う「海馬」と呼ばれる部分の体積を測定したところ、平日の睡眠時間が5、6時間の子より、8、9時間の子の方が大きい傾向があることが分かった。東北大加齢医学研究所の瀧靖之教授らが17日、名古屋市内で日本神経科学大会開幕に先立ち発表した。

 海馬は大人になっても脳神経細胞が新たに生み出されるが、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者、高齢のアルツハイマー病患者では縮小している場合がある。瀧教授は「若いうちに睡眠をしっかり取る生活習慣をつけ、海馬を大きくしておけば、発症リスクを下げられる可能性がある」と話している。

 一方、東日本大震災後、被災地ではストレスで海馬の成長に影響が出た子どもがいたとみられるが、「今後1日8時間程度眠れば回復するのではないか」としている。}


 寝る子は育つと言うが、若いうちに充分睡眠をを取ると海馬が成長するという。アルツハイマー病や、うつ病にかかりにくくなるらしい。若いうちはよく寝られるが、歳を取るとよき寝られない、歳を取るとよく寝られないし、朝早く目が覚める。もう手遅れだが、だれもアルツハイマーにはなりたくない。