喜多院法興寺

住職のひとりごと

墓参りで「マイリ」ポイント…法事の支払いも

2010-05-31 08:12:51 | Weblog
2010年5月30日(日)11:02 読売新聞
 {千葉市花見川区に先月下旬、開園した幕張霊園で今月から、1回墓参りするたびに30円分のポイントがつく「マイリポイントカード」の発行を始めた。

 お供えの花などを購入してもポイントがたまり、法事の精算や管理費支払いなどに使える。

 カードは墓の区画番号などを記載し、親族らに発行される。墓参りでカードを霊園の受付に提示すれば、1回30マイリ(30円)のポイントがつく。霊園では、千葉、習志野市などの住民の需要を見込んでいる。

 社団法人全日本墓園協会は、「墓参りのポイントカード発行は聞いたことがない」と話す。幕張霊園を運営する歓照寺(習志野市津田沼)の責任役員、小林隆さんは、「都市近郊の霊園なので、墓参りを生活の一部にし、何度も足を運んで家族のきずなを深めてほしい」と期待している。}

 寺の経営する霊園で「マイリポイントカード」を発行、1回墓参りするたびに30円分のポイントがつき、さらに法事の精算や管理費支払いなどに使える。まさかポイントをためるために墓参りでもあるまい。新霊園を開設にともない、話題作りに利用したのか。寺の運営だそうだが、資金はどうしたのか興味がわく。





「iPad(アイパッド)」は素晴らしい

2010-05-30 09:48:43 | Weblog
よみうり寸評(読売新聞)
 {米ニューズウィーク誌(日本版)に載った見出しでは利用者が「 馬 ( ば ) 鹿 ( か ) になる」道具だという。今週末、日本でも発売された米アップル社の新型情報端末「iPad(アイパッド)」のことだ。

◆新聞四つ折りほどの大きさの板に画面がある単純な装置。指で画面をなぞる操作で本を読んだり映像を見たり、メモを書いたり、ネットを調べたりいろいろできる。

◆先行して販売された米国では既に100万台以上が売れた。日本でも人気は変わらない。発売日の昨日、販売店は早朝の開店前から長蛇の列。テレビニュースも頻繁にiPadを紹介していた。

◆実際に触ってみると確かに便利。同じ情報端末のパソコンほど操作が面倒ではない。携帯電話のように小さい画面でもない。使うのが楽しい。

◆だが、これが同誌のいう「馬鹿になる」理由。便利すぎて、読んだり見たり遊んだりするだけで時間を費やす。考える間はなくなる◆おかげで米国の知性は退化し、庶民が支持する政治家も質が落ち……。同誌は嘆くが、日本はさて。}

 米アップル社の新型情報端末「iPad(アイパッド)」を日本でも発売、すごい人気である。日本のメーカーでは考えつかなかったのか残念。「馬鹿になる」なるというより、パソコンを敬遠している、シニアクラスの人にも、使われると思う。持ち運びが便利で、圧倒的に老若男女から支持されると確信する。

罷免を受け福島党首、首相に「言葉に責任を」

2010-05-29 09:16:32 | Weblog
5月29日付 編集手帳 読売新聞 
{別離を宿命づけられた恋を顧みて、ヒロイン聡子が恋人・清顕に告げる。〈私たちの歩いている道は、道ではなくて桟橋ですから、どこかでそれが終って、海がはじまるのは仕方がございませんわ〉。三島由紀夫の『春の雪』である。

◆連立政権を組む政党はときに、恋人同士にもたとえられる。鳩山政権が歩いてきたのも桟橋だったろう。安全保障の考え方が違う者同士、行き止まりになるのは分かっていたはずである。

◆首相が社民党党首の福島瑞穂消費者相を罷免した。米軍普天間飛行場を「辺野古」に移す政府方針に従わないためである。

◆混乱の責任が、米国にも沖縄にも八方美人の愛想を振りまいた首相にあることは誰もが認めるだろう。それにしても、である。首相と福島氏はこれまで、米軍の抑止力や移設先の地政学的な条件について 膝 ( ひざ ) 詰めで語り合ったことが一度でもあったか。桟橋を道に変えようとしたか。

◆〈君も罪の子 我も罪の子〉は与謝野晶子が詠んだ恋歌の下の句だが、ただ漫然と桟橋を歩き尽くした鳩山、福島両氏はともに「罪の子」に違いない。桟橋の端から望む政局の海は霧の中である。}

「辺野古移設」に反対を続けた福島党首が罷免という事態に発展した。鳩山総理の「最低でも県外」と“公約”したことで事態を混乱させた。出来もしない約束をして、沖縄市民に期待を抱かせた。この責任はすごく重い。ごめんなさいでは通らない。


無料特別席のチケットを暴力団に流した

2010-05-27 06:30:11 | Weblog
5月27日付 編集手帳(読売新聞)
 {キュウリとカボチャが相撲見物に行く。木戸番の言うことには、キュウリに相撲は見せられるが、カボチャには見せられない。―キュウリのスモミは聞いたけれど カボチャのスモミはわしゃ知らぬ…

◆「酢もみ」(酢の物)に「相撲見」を掛けている。相撲甚句とは違って、客の素性に文句をつける木戸番はいないが、暴力団のスモミに現役の親方が関与していたとすれば見過ごせない。

◆本来は日本相撲協会の後援者に割り当てられる無料特別席のチケットが暴力団に流れていた。土俵そばのテレビに映りやすい席で、刑務所でテレビ観戦をする組員に向けて組幹部が元気な姿を伝えるビデオレター代わりに使われていたらしい。

◆チケットを仲介した2人の親方は「知人から頼まれた」「暴力団に渡るとは思わなかった」などとして癒着を否定しているが、相撲界では現役の大関が暴力団の野球賭博をめぐる週刊誌報道を受けて、警視庁から任意で事情を聞かれたばかりである。

◆ 口蹄疫 ( こうていえき ) の感染防止で散布されたように、酢には消毒効果があるという。協会は相撲界の隅々まで「酢もみ」の消毒を急がねばならない。}

現役の親方が無料特別席のチケットを暴力団に流した。なぜ土俵のそばの席を求めたのか。刑務所にいる組員に向けて組幹部が元気な姿を伝える為らしい。暴力団に便宜をはかることはあってはならない。これが本当なら、相撲フアンを裏切る重大な問題だ。

日本の製品は性能は勝っているが、価格が高い

2010-05-24 06:16:22 | Weblog
5月24日付 編集手帳 読売新聞
 {喜んで使ってもらえる製品を作るため、大切なこととは何か。小川未明の童話「殿さまの茶わん」は、作る人の「しんせつ心」だと説く。

◆薄くて上品な茶わんを焼く腕利きの陶器師が、殿さまの茶わん作りを命じられ、透き通るほど薄い高級品を納めた。後日、殿さまに呼ばれた陶器師は、おほめの言葉を期待したが、用件は苦情だった。

◆薄いため、持つ手が熱くてかなわないという。「いくら上手に焼いても、しんせつ心がないと、なんの役にもたたない」と諭され、陶器師はありふれた厚手の茶わんを作る普通の職人になった。

◆経済産業省がまとめた「産業構造ビジョン」は、日本企業の課題として「技術で勝っても、事業で負ける」ことを挙げた。日本製品は性能はいいが、あれもこれも機能をつけて価格が高い。得意だった薄型テレビも、割安な韓国製などに押されている。

◆人口の減少で、これから日本の消費市場は小さくなる。かわりに、商品を買ってくれそうなのは、アジアの中流層の人々だ。使いやすくて、しかも安い…彼らが求めているのは、そんな厚手の茶わんのような日本製品なのかもしれない。}

 日本の製品は性能は勝っているが、価格が高いために、やすい韓国の液晶テレビに首位の座を奪われ、歩きながら音楽を聴くウオークマンはアイポットに首位の座を持って行かれた。今までの物を小さくしたり機能を付けて日本製品は世界に注目されたが、今後はデジタル時代には今までに無い斬新な製品を作らないと、見向きもされない。