喜多院法興寺

住職のひとりごと

爪切りで有罪判決、「傷害事件ではない」―看護管理学会が意見書

2010-01-31 07:07:01 | Weblog
CBニュース
{北九州市の北九州八幡東病院の元看護課長(控訴審で公判中)が、入院中の認知症患者の爪を切って出血させたとして傷害罪に問われ、昨年3月の一審判決で懲役6月、執行猶予3年を言い渡された裁判をめぐり、日本看護管理学会(理事長=鶴田惠子・日本赤十字看護大教授)はこのほど、意見書を取りまとめた。基本的看護としての爪切りの妥当性や看護管理者によるケアの質の保証などから、「傷害事件ではないことを確信する」と主張している。

判決文などによると、元看護課長は2007年6月、入院中の認知症患者2人の足の爪を爪切り用ニッパーで深く切り取り、爪床部分に軽度出血などのけがを負わせた。

意見書では、患者の爪床が露出するほど深く切り取られたことについて、デブリードマン(創傷治癒を促進するために壊死組織を除去する外科処置)の観点から、「創傷治療の原則に則ったものと考えることができる」と指摘。それを放置した場合、爪がシーツや衣類に引っ掛かり、予期せずはがれることが予測されるとし、「専門職である看護師がアセスメントしケアに至ったのは当然」としている。

一方、元看護課長が働いていた職場環境に関しては、「創傷治癒に関する理解が遅れている」「ケアに対する方針が理解されない人間関係など職場環境の問題が容易に推測される」などの見方を示し、「被告人はむしろ看護の質の保証を実践しようとした」としている。

同学会は昨年末の理事会で意見書の作成を決め、年明けに学術活動推進委員会(委員長=井部俊子・聖路加看護大学長)が取りまとめた。鶴田理事長は裁判の行方を「今後も引き続き注視していく」と話している。}

 爪切りが、傷害事件として有罪判決を受けたことに対し、看護管理学会が意見書は患者の爪床が露出するほど深く切り取られたことについて、看護師として当然の処置をおこなった。放置した場合、爪がシーツや衣類に引っ掛かり、予期せずはがれることが予測される。傷害事件とすることは不合理だとした意見であった。

新一筆啓上賞の入賞作発表

2010-01-29 09:24:16 | Weblog
産経新聞
{ □夫の減給に我が更年期 笑い飛ばしちゃえ!!
 日本一短い手紙のコンクールとして知られる福井県坂井市丸岡町の「新一筆啓上賞」の入賞作191点が28日、発表された。暗い世相を吹き飛ばそうと、今回は「笑(わらい)」がテーマ。国内外から3万3843点が寄せられた。

 大賞5点のうち、兵庫県尼崎市、伊賀美和さん(43)の作品は自分にあてた「子供の受験に親の介護、夫の減給に我が更年期!!今こそ笑え笑え!笑い飛ばしちゃえ!!」。勢いあふれる文面から、明るく頑張る笑顔が伝わった。

 同賞は戦国武将、本多作左衛門重次の手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を刻んだ石碑があることにちなみ、同町が平成5年に「一筆啓上賞」として創設、15年から「新一筆啓上賞」にリニューアルした。
 ほかの大賞は次の通り。

 福井県坂井市、小学3年、山崎柊君(8)の「(ほけんの先生へ)ぼく30キロ、弟16キロ、妹13キロ、わらい声が一番大きいのは妹」

 同市、小学3年、大久保緒人君(8)の「(きょうりゅうたちへ)ケラケラケラ、トリケラトプスも、わらっていたかな。」

 金沢市、大学3年、渡邊明日香さん(21)の「(5年前の私へ)世界は あなたを笑ってなんかいない。」

 北海道余市町、佐藤弘子さん(43)の「(お母さんへ)イナイ、イナイ、バァ!酸素マスク外し、三才の孫を笑わせたね。母の最期の笑顔だった」}

 戦国武将、本多作左衛門重次の手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」で知られる福井県坂井市丸岡町では、平成5年に「一筆啓上賞」として創設、15年から「新一筆啓上賞」にリニューアルした。暗い世相を吹き飛ばそうと、今回は「笑(わらい)」がテーマ。国内外から3万3843点が寄せられた。苦しい時こそ笑い飛ばして欲しいものだ。



家庭訪問で虐待分からず、江戸川の小1死亡

2010-01-28 06:49:06 | Weblog
編集手帳 読売新聞
 {ある感想を、漫談家の徳川夢声が日記に書いている。〈不愉快なのは自己的な親の方が、愛情の深い親よりも孝行者に恵まれることだ〉(1944年3月27日付)

◆あの親に、この子はもったいない。心からそう思うときがある。今月24日に死亡した東京・江戸川の小学1年生、岡本 海渡 ( かいと ) 君(7)の記事を読み返している。

◆継父(31)と実母(22)が傷害致死容疑で逮捕された。以前にも、海渡君の胸や腹にできたアザを診察中の歯科医が見つけたり、「ギャー」という叫び声を近所の人が何度も聞いたりしている。日常的に虐待があったのだろう。

◆搬送先の病院で息を引き取る2日前、学校帰りの海渡君に近所の男性が「お父さんからいじめられていないか?」と声をかけた。「いじめられてません。悪いことをすれば怒られるけど」。そう答えたという。もっといい子になれば優しくしてくれると、けなげに信じていたか、小さな胸の内は知るべくもない。

◆痛くて悲しい仕打ちに、あなた方をかばうことで報いた子である。どんな青年に育っただろう。この世に二つとない宝物であったと、そう思わないか。父よ。母よ。

 自分の子どもをいじめて殺す、犬や猫でも自分の子どもを懸命に育てると言うのに。殺された海渡君は、親からいじめられていたのに、いじめられてませんと、親を信じた。そんな海渡君を、虐待して死なせた。学校ももっと親身になって、対策を講じたなら、助けられたかも知れない。出来ることなら、もう一度生まれ変わって、幸せを経験させてあげたい。

昨年の自殺者、5番目の多さ=504人増の3万2753人

2010-01-27 06:58:47 | Weblog
時事通信
 {2009年の自殺者数は前年比504人(1.6%)増の3万2753人で、過去5番目に多かったことが26日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。自殺者数が3万人を超えるのは12年連続。

 男性が2万3406人(71.5%)、女性は9347人だった。

 自殺者数は、月ごとに前年との増減が比較できるようになった09年1月以降、8カ月連続で前年を上回った。完全失業率(季節調整値)が5年5カ月ぶりに5%台に乗った4月と5月は前年より200人以上増えたが、9月以降は、景気が急速に悪化していた前年を4カ月連続で下回った。

 都道府県別では、東京が2989人で最も多く、大阪1982人、神奈川1798人、埼玉1796人、愛知1623人と続いた。28都府県で増加した。}

昨年の自殺者数は、12年連続で3万人を超え、3万2753人で、過去5番目に多かった。やはり景気の影響なのか、自殺者は後を絶たない。男女別だと圧倒的に男性の方が多い。原因は色々あるだろうが、自殺を諦めさせられないのか。 

「碍」を常用漢字に加えられても違和感はない

2010-01-25 06:54:35 | Weblog
編集手帳(読売新聞)
 行く手を石に遮られた人が、立ち止まって思案する。障害を意味する漢字「 礙 ( がい ) 」は、そんな場面を示している。その俗字が「 碍 ( がい ) 」だ。
◆常用漢字表の改定を検討する文化審議会の委員会で「碍」の扱いが一つの焦点となっている。「障害者」と表記すると負の印象が強い。中立的イメージの「碍」を常用漢字に加えて「障碍者」と表記できるようにすべきだ――。そんな意見が委員会に数多く寄せられている。
◆戦前は「障害」「障碍」「障礙」の三つの表記が併用されていた。「障碍物競走」と記された運動会のプログラムをご記憶の年配の方もおられることだろう。もっとも、「障害者」という言葉が定着するのは戦後になってからだ。
◆平仮名で「障がい者」とすべきだという意見もある。文化審議会とは別に、政府は「障害」の法令上の表記のあり方について検討を始めた
◆「碍」と言えば「融通 無碍 ( むげ ) 」や「 碍子 ( がいし ) 」などの言葉も思い起こされる。「障害者」の表記の選択の幅を広げる意味で、まずは「碍」を常用漢字に加えたとしても、違和感を抱く人はあまりいないだろう。少なくとも「障がい者」よりはいい。

 害と言う字よりも、碍の字を仏教用語としては使っているので、障害者を障碍者とした方が違和感なく伝えられるような気がする。今まで余り関心を持っていなかったが、日本語の難しさを感じる。「碍」を常用漢字に加えられるのは当然であろう。