喜多院法興寺

住職のひとりごと

アルジェの油田で邦人7人死亡、なお3人は不明

2013-01-23 11:23:47 | Weblog
1月22日 よみうり寸評 読売新聞

 {想定はしていたが最悪の事態がやっと現地の病院で判明した。邦人7人死亡、なお3人は不明◆首都アルジェから東南へ約1300キロも離れた現地イナメナスは遠い。やはり〈ここは地の果てアルジェリア〉。そんな砂漠の中の天然ガス関連施設がイスラム武装勢力に襲われたのだ◆情報は歯がゆいほど入らない。入っても錯綜さくそうして定かでないから地の果ての感が一層募る。死亡確認の7人はすべて男性で大手プラントメーカー「日揮」の社員ら関係者。プラント建設の最前線で散った、まさに企業戦士だ◆無念だったろう。改めてイスラム武装勢力の非道に限りない憤りが湧いてくる。彼らがどんな理屈を並べようとも、何が大義だ、聖戦だ。許せない◆アルジェリアのセラル首相は21日の記者会見で「武力行使は勇敢で高度にプロフェッショナルだった」と誇った。テロに強硬な態度はいいが、8か国37人の外国人が死亡、行方不明5人は多い◆果たして誇れる対応か、拙速の疑問も残る。今後のテロ対策再構築が望まれる。}


 アルジェリア東部で起きた人質事件は、イスラム武装勢力による資源プラントで多数の人質をとり、外国人に対する明確な殺意を抱いている実態を見せつけた。日本が望んだ、人質の生命重視は受け入れられず、テロの制圧を目的にアルジェリヤ政府軍は人質の生命など考えずに攻撃し制圧した。つまり、人の命よりもアルジェリアの経済基盤である石油プラントを守ることが一番であったらしい。日本人には理解できない。今の日本は独自の情報網もなく外国からの情報だよりで、信頼する情報が得られないのが今の日本である。海外に出向する日本人に身を守るすべは無いのであろうか。残念でならない。





大阪市立 桜宮高校の体罰が蔓延

2013-01-11 07:17:26 | Weblog
時事通信
 {大阪市立 桜宮 ( さくらのみや ) 高校の2年男子生徒(17)が、所属するバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、顧問が、自殺後の市教委の調査に対し、市に体罰の告発があった2011年以前から部員をたたいていたと認めていることがわかった。
 一方、市教委は体罰で停職3か月の懲戒処分を受けた同高のバレーボール部顧問の男性教諭(35)が、復帰後にも体罰をしていたと発表。体罰が 蔓延 ( まんえん ) していた同高の実態が明らかになった。
 市教委によると、バスケ部をめぐっては、11年9月に市の公益通報窓口へ「体罰が横行している」と告発の電話が寄せられた際、顧問は当時の校長の聞き取りに対し、「体罰はしていない」と答えていた。
 男子生徒が昨年12月23日に自殺したのを受け、同高が同27日、部員にアンケート調査をしたところ、男女50人中21人が「自分自身に対する体罰」があったと回答。体罰が始まった時期として複数の部員が「入学当初から」と答えたという。
 市教委が同28日、顧問に11年の通報についても聞くと、「通報時点はやめていたが、それ以前はたたいていた」と認めた。ただ、「部員がいい方向に向かうので、たたくことを体罰とは認識していなかった」と釈明したという。}

 大阪市立桜宮高校のバスケットボール部顧問の男性教諭が、体罰をしても校長は黙認していたことは、顧問の男性教諭と同罪である。肉体的苦痛と精神的苦痛をうけて、追い詰められての自殺であろう。生徒に対して何の愛情も感じないし、試合に勝つ為の体罰が日常続けられた。学校はバスケットボールが強くなれば、顧問の指導に対してチェックさえしていなかった。亡くなった生徒はもう帰ってこない。




100歳以上の高齢者が五万人

2013-01-06 06:36:32 | Weblog
1月5日 よみうり寸評 読売新聞

 {100歳以上の高齢者は年々増え、5万人を超えた。長寿者には、朗らかで幸福な人が多いという。幸福だから長寿なのか、長寿だから幸福なのか◆長寿の研究をしている慶応大の坪田一男教授は「ごきげんで、幸福だから長生きできる」と見立てる。海外では、幸せな人は幸せでない人より7・5~10年も寿命が長い、といったデータがいくつもあるからだ◆幸福度を上げ、長続きさせるには、その日にあった良いことを三つ書き出すことが効果的という研究もある◆夕食のきんぴらがおいしかった、電車内で若者がお年寄りに席を譲るのを見た……。どんなことでもかまわない◆筆者も先日、車内で若い男性から席を譲られる経験を初めてした。50歳を超えた身としては、いささかショックではあったが、若者の優しさに感じ入って「良いこと」として書き留めた◆100歳以上の長寿者は、2035年には33万人になると予測されている。多くの人が、日々たくさんの「良いこと」を実感しながら長生きされることを願う。}

100歳まで生きようとは思わないが、健康で長生きしたいと思う人は多いはずだ。私が思うに90歳を越えるのは選ばれた人たちだと思う。まして90歳もすぎても幸福感を感じる人は少ないとはずだ。日常の生活に幸福感を感じることで、寿命が延びるらしい。100歳まで生きられる人は、人生のエリートであるとお思う。老後は幸福感を感じつつ、ぼけずに健康で、お呼びが来たら苦しまずにぽっくり死にたいものである。

箱根駅伝で日体大予選会から30年ぶり総合優勝

2013-01-05 10:06:30 | Weblog
1月4日 よみうり寸評 読売新聞

 {どん底から頂点へ実に見事な復活劇だ。新年恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走で前回19位の日体大が優勝した◆走者が次々に失速した前回。過去最低の順位に加え、次の走者がタスキを待たずに繰り上げスタートする屈辱を味わった。出場60回を超える強豪校の伝統は深く傷ついた◆リベンジ(雪辱)を合言葉に挑んだ今年。5区の山登りで主将の服部翔大(3年)が前年優勝の東洋大を逆転し往路を制した。復路は首位でタスキをつなぎ東京・大手町にゴールした◆その直後、チーム全員が整列しコースに一礼。「みなさんに支えてもらったから」と話す姿がさわやかだった◆それもそのはず。別府健至監督がこの1年指導してきたのは、あいさつやトイレのスリッパをそろえるといった生活の基本。練習前にグラウンドも清掃する◆「当たり前のことをいかにきっちりやるか。見えないところを徹底することで、ダレた雰囲気がなくなった」。低迷した状況からどう立ち直るか。日本再生のヒントをもらった気もする。}


 新春恒例の第89回箱根駅伝は3日、復路(神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=5区間109・9キロ)が行われ、往路優勝の日体大がトップを守ったまま、30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。予選会からの総合優勝は1997年の神奈川大以来、16年ぶりの快挙となった。日体大は7区高田、8区高柳、9区矢野、3人が区間2位と堅実な走りを見せ、2位との差をじわじわと広げた。前回19位に終わった日体大チームを立て直すために別府監督はあえて3年生の服部翔大選手をキャプテンに起用し、チームの立て直しに着手、選手全員に奮起を促した事が総合優勝につながった。今年もブログを更新するよう努力したい。