喜多院法興寺

住職のひとりごと

連休中のボランティアツアーに人気

2011-04-29 08:32:04 | Weblog
4月28日付 よみうり寸評 読売新聞
 {〈黄金週間〉――あすから始まる。断ち切られていた東京―青森を結ぶ東北新幹線も全線がつながり、「はやぶさ」も走り出す。
◆大震災の発生からあすは50日目。復興への大きなきっかけにしたい。きょう「四十九日」の法要もままならないのに「何が黄金か」の思いもあろうが、ここは明るく上を向く元気を出そう。
◆2001年、米同時テロの際、当時のニューヨーク市長ジュリアーニ氏が「ふだんの生活に戻ろう」と呼びかけたことを思い出す。事情も被害の規模も違うが、元気を出すきっかけをつかむ大切さに変わりはない。
◆「弘前さくらまつり」などが例年通りというのがいい。気がねで自粛の連鎖も起こりがちだが、それは逆に復興を阻害する。海外から観光客のキャンセルが多い。
◆米国では日本産食品への不安をあおりかねない漫画が新聞に掲載された。白雪姫がリンゴを虫眼鏡で見て「あなたは日本から来たの」などと言っている一コマだ。◆そんな過剰反応を解消するためにも、元気な日本を大いに発信しよう。}

 この連休に家族で出かけようか、迷っている人達に、東北の観光地域はこの大震災で、旅行自粛で、予約はキャンセルでたいへんだ。そんな中で二泊三日のボランティア・ツアーを企画した旅行会社は好評で、直ぐにいっぱいになった。個人で行くとなると、連休中のボランティアの急増で受け入れ態勢がとれず、交通の混乱も予測されるため、急きょ受け入れの一時中止を決めた自治体もある。

田中好子さんの告別式で“最後の肉声”が流れた

2011-04-27 06:27:33 | Weblog
4月27日付 編集手帳 読売新聞
 {森鴎外は臨終の 昏睡 ( こんすい ) に陥る前、最後につぶやいたと伝えられる。「ばかばかしい」。井上靖は見守る家族に最後の言葉を残している。「臨終とはこういうことだ。しっかり見ておきなさい」
◆話術家の徳川夢声は死の床で、夫人に呼びかけたという。「おい、いい夫婦だったなあ」。鴎外の虚無、靖の達観、夢声の情愛…それぞれに味わい深い。共通するのは自分もしくは、自分が残していく家族に最後のまなざしを向けていることだろう。
◆それが普通に違いない。おのが命の消尽を見つめながら、顔も名前も知らない他人に寄り添うことができる人はそういないはずである。
◆〈私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。そのときは必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています〉。乳がんのために55歳で逝ったキャンディーズの「スーちゃん」、田中好子さんの告別式で、生前に録音されたという“最後の肉声”が流れた。テレビの前で聴き入った方は多かろう。
◆感動した、では少し足りない。打ちのめされた、そんな心境である。}

 55歳の若さで逝ったキャンディーズの「スーちゃん」、命が無いと悟ったのか、“最後の肉声”が生前に録音されていた。気丈というか、なかなか真似の出来ない事だ。さらに、家族にではなく見知らぬ被災された方のお役に立ちたいと言うのだ。「スーちゃん」観音様の生まれ変わりだったのだ。自分や家族より他人を思いやる心、出来る事ではない。私には出来そうもない。

DASH村も原発避難区域 TOKIO元に戻したい

2011-04-26 06:21:09 | Weblog
朝日新聞
{人気アイドルグループ「TOKIO」が日本テレビ系列の番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画として10年以上にわたって築き続けてきた「DASH村」が、福島第一原発事故の影響で「計画的避難区域」に入った。メンバーは24日夜の放送で、復興に向けて活動していくことを誓った。

 DASH村は福島県浪江町の山間部にあり、メンバーは2000年から地元の人と野菜を育てたり、食卓を囲んだりしてきた。ただ、人が集まって混乱しないよう、番組では所在地を公表してこなかった。

 この日の放送では、DASH村が浪江町にあることを明示し、村を手伝ってくれていた浪江町民や飼っていた動物が無事避難していることを紹介。リーダーの城島茂さんが町民のもとを訪れた様子が映し出された。メンバーはそれぞれに「何としても元に戻さないと」(松岡昌宏さん)、「村を作り直せば、きっと元気を取り戻せる」(国分太一さん)などと話した。

 浪江町の馬場有(たもつ)町長は、役場機能を移転している同県二本松市で放送を見た。過去の映像が流れると「懐かしい浪江だな」と一言。そして「町民みんなで復興していく」と決意を語った。

 DASH村の放送開始当時に番組担当プロデューサーだった日本テレビの今村司・編成企画部長は「DASH村の復興は浪江町の復興であり、東北地方の復興。番組を作っている者みんなで向き合っていきたい」と話した。}(南出拓平、田村隆)


 あの「DASH村」が、福島県浪江町の山間部にあり、福島第一原発事故の影響で「計画的避難区域」に入った。今まで何処にあるのか興味津々で、テレビを楽しみに鑑賞していた。少しずつ村がつ建物だったり、作物がふえて毎回楽しみにしていた。浪江町の皆様の協力がDASH村が出来上がっていった。これから「DASH村」の復興を心からねがいたい。

大型連休は久しぶりに行楽地に

2011-04-24 09:04:14 | Weblog
4月23日付 よみうり寸評 読売新聞
 {小田急電鉄の特急「ロマンスカー」の横で、記念写真に納まる旅館の女(おか)将(み)さんたち――。神奈川県の箱根町観光協会のホームページに、箱根湯本駅で16日に撮影された写真が掲載されている。
◆東日本大震災に伴う計画停電への対応のため運休していたロマンスカーの運行が、この日から再開されたのだった。駅に集まった地元の人たちは、箱根観光のシンボルといえる列車の到着を笑顔で迎えた。
◆震災後の自粛ムードで、各地の行楽地は大きな打撃を受けている。箱根のホテルや旅館でもキャンセルが相次いだそうだ。
◆ロマンスカーの運行再開が、いつもの箱根が戻ってくる契機になってほしい。そんな期待が大勢の出迎えとなったのだろう。
◆被災者のことを思えば、何事も控えめに、という気持ちにもなる。しかし、みんなが過度に自粛すれば、社会の活力がしぼんでしまう。こういう時こそ、普段通りの生活を大切にしたい。
◆もうすぐ大型連休が始まる。新緑がまぶしい。行楽地は、散策にもってこいの季節を迎えた。}

 連休を迎え、行楽地は今までの自粛ムードで旅館やお土産屋は開店休業のありさまだった。日本人はなぜ右ならえをするのか、こんな時期に楽しむのは不謹慎と言われたくない、そんなムードであった。私も、6月に伊香保で研修会を行う計画だったが、主催者から中止の連絡を受けた。中止をすると被災者は喜んでくれるのか、過度の自粛は喜んでなどくれないはずだ。普段の生活を取り戻す事で経済が活性化することが、被災者に勇気を与えることにつながると思う。



福島原発から20キロ圏内が警戒区域でもう帰れない

2011-04-23 06:38:39 | Weblog
4月22日付 よみうり寸 評読売新聞 
 {自分の家、自分の土地であって、そうでない。きょう22日午前0時から〈立ち入り制限〉の表示が〈立ち入り禁止〉に変わった。
◆福島第一原発から20キロ圏内に〈避難指示〉が出た日から着の身着のまま、もう40日以上も避難所生活の人たちは、避難指示区域が〈警戒区域〉に変わったため許可なしには帰ることもできない。
◆白樺(しらかば) 青空 南風……あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな――。「この歌を歌って今回ほど共感と喝采をもらったことはない」と〈北国の春〉の歌手千昌夫さん
◆この春ほどだれもが〈故郷〉を強く意識した春はなかったのではないか。壊滅的に姿を変えた故郷、去ることを強制された故郷、避難所で遠く思う故郷。
◆そんな折、避難所を訪れた菅首相。「早く原発を抑えてくれ」「早くうちへ帰らせてくれ」「もう限界」と怒号に包まれた。ボタンのかけ違い、間の悪いパフォーマンスを見るようだった。
◆「全力をあげる」。最高指揮官の胸を打たない言葉を聞き、空(むな)しい振る舞いを見るたび悲しくなる。}

 避難所を訪れた菅首相に、「早く原発を抑えてくれ」「早くうちへ帰らせてくれ」「もう限界」と怒号に包まれた。東京電力の清水正孝社長も福島県内の避難所を謝罪のために訪れた。「ご迷惑をおかけしています」と手をついて謝罪するも、女性から。「段ボールの上に寝る気持ちが分かりますか」詰め寄られた。菅首相も東京電力の清水正孝社長も最高トップでありながら、ボタンのかけ違いの対応のまずさに憤慨していた。