喜多院法興寺

住職のひとりごと

今年も今日一日で終わりだ

2009-12-31 06:44:12 | Weblog
12月31日付 編集手帳読売新聞
 「てんでしのぎ」というらしい。てんでバラバラの「てんで=各自」、他人の手を借りず、自力で苦難に対処することを指す。早坂暁さんの「夢千代日記」(大和書房)に教えられた。
◆海鳴りのとどろく山陰の温泉場を舞台に、テレビでは吉永小百合さんの演じた主人公の芸者・夢千代が語る。〈冬の日本海はきびしくて、沖に出る船は、みんなてんでしのぎです。他の船を助けることが出来ません〉

◆仕事の悩みにせよ、私生活の迷いにせよ、肉親も親友も手取り足取りで 舵 ( かじ ) とりはしてくれない。人は誰もが「てんでしのぎ」の船だろう。

◆働きたくても働けない若者が大勢いて、残忍な事件には心を痛め、新型インフルには身を縮め、明るい出来事は遼君や原ジャパンぐらいしか浮かんでこない一年が暮れる。傷だらけの船体を 曳航 ( えいこう ) し、お国なまりと母の手料理が待つふるさとのドックに帰港した人もいるに違いない。

◆年が明ければ心機一転、また出航のときが訪れる。元日は満月という。月明かりの青い闇を海に、家々にともる窓の 灯 ( ひ ) をいさり火に見立て、今宵は除夜の鐘に祈ろう。失意の船に、海路の日和あれ。

 今年も今日一日で新年を迎える。今年は本当に嫌なことが続き、楽しいことを見つけるのに、苦労する一年であった。今年は友人を二人も亡くしてしまった。これからまず友人が増えることはない。減らぬ事を祈るのみだ。来年はどうか良い年でありますよう祈らずにはいられない。

愛煙家おじいさん登場、児童誌が販売中止に

2009-12-30 07:09:28 | Weblog
(読売新聞)
 {福音館書店(塚田和敏社長)は28日、月刊「たくさんのふしぎ」の2010年2月号として発売した「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」(文・絵、太田大輔)を販売中止にすると、ホームページで発表した。

 対象年齢は小学校3年生からで、発明家のおじいちゃんが2人の孫に江戸時代の暮らしを説明する内容。おじいちゃんはたばこ好きの設定で、喫煙したまま孫たちと同席する場面が何度も描かれている。

 喫煙に反対する団体などから「たばこを礼賛している」「たばこ規制枠組み条約に違反する」といった指摘があり、同社は販売中止を決定した。

 ホームページでは、塚田社長名で「(たばこは)小道具として使用したものであり、喫煙を推奨したりする編集意図はまったくありません」と説明。「しかしながら、子どもの本の出版社として配慮に欠けるものでした」と謝罪した。}

 子ども雑誌に喫煙したまま孫たちと同席する場面があるからといって、本の販売を中止するとは驚いた。そこまでタバコを悪者にしなくてもと思う。少し過敏になりすぎているのではないのか。

監禁の短大生に十数万要求、警官も関与か

2009-12-28 07:07:40 | Weblog
読売新聞
 {兵庫県警芦屋署の巡査らが男子短大生を監禁し、けがを負わせたとされる事件で、無職中村 昂 ( こう ) 容疑者(21)(監禁致傷容疑で逮捕)が短大生に迷惑料名目で十数万円を要求していたことが27日、わかった。

 県警は恐喝未遂容疑でも追及するとともに、同署巡査富岡龍也容疑者(21)(同)の関与についても調べる。

 捜査関係者によると、中村容疑者ら4人は22~26日、無職大森さゆり容疑者(21)(同)に悪口を言って精神的苦痛を与えたと言いがかりをつけ、短大生を神戸市東灘区のマンションに監禁。中村、大森両容疑者は24日、短大生に金銭的解決を求め、「迷惑をかけたので十数万円を支払う」と約束させたとされる。

 富岡容疑者は22日は非番で、高校の同級生だった中村容疑者のマンションへ遊びに行き、謝罪のため訪れた短大生の監禁に当初から加担。4人が交代で見張り、富岡容疑者は監視の合間に出勤し、24日は宿直勤務だったが、25、26日はマンションにいたという。}

 警察官が短大生を監禁したうえに怪我をさせ、さらに十数万の金を要求した。にわかに信じられない話だ。取りしまる立場の警官が監禁と脅して金を巻き上げるやりたい放題だ。こんな警官を採用した兵庫県警芦屋署にも、責任がある。呆れてものが言えない。

受給資格に気づかず無年金、3.5万人 厚労省推計

2009-12-26 07:11:00 | Weblog
朝日新聞
{長妻昭厚生労働相は25日、年金の受給資格を満たしているにもかかわらず、そのことを知らずに受給していない無年金者が、推計で3.5万人いると発表した。年金の請求手続きをすれば受給できるため、社会保険庁は今後、これらの人に請求を促す通知を送るという。

 オンライン記録にある62歳以上の2338人を対象にサンプル調査した。記録上は25年の加入期間を満たしているのに、年金を受給していない249人から理由を聞いたところ、40人は受給資格を満たしていることを知らなかったという。

 また、任意加入して70歳になるまで保険料を払えば受給資格を得られる人も233人いたが、このうち18人は任意加入制度を知らなかった。こうした人は推計で1.7万人いると見られ、制度を知らせる方法を検討するという。}

 貰えるはずの年金を知らずに受給していない無年金者が、推計で3.5万人いると発表した。民間の保険会社であれば、受給資格者に通知するのは当たり前だが、国の年金は今まで知らせることをしなかった。

ビタミンCで作製効率アップ=ヒトiPS細胞

2009-12-25 07:20:23 | Weblog
 時事通信
{マウスやヒトの人工多能性幹(iPS)細胞を作る際、培養液にビタミンCを加えると、作製効率が向上したと、中国・広州生物医薬健康研究院やオーストリア・ボルツマン研究所などの研究チームが25日、米科学誌セル・ステムセル電子版に発表した。培養中に急速に進行する細胞の老化を遅らせる効果などが原因と考えられるという。

 山中伸弥京都大教授らが開発したiPS細胞は、増殖能力が高く、身体の多様な細胞に変わる万能細胞。皮膚などの細胞に3、4種類の遺伝子を導入するだけで作ることができ、将来は再生医療への応用が期待されるが、作製効率が低い問題があり、国内外でさまざまな工夫が研究されている。

 山中教授らは8月、がん抑制遺伝子「p53」の働きを抑えると、iPS細胞の作製効率が改善すると発表したが、ビタミンCにはこのp53抑制効果もあった。

 また、米ホワイトヘッド生物医学研究所などの研究チームは昨年、抗てんかん薬として知られる「バルプロ酸」を添加すると、作製効率が大幅に向上したと発表したが、バルプロ酸とビタミンCを併用すると、高い相乗効果があった。}
 
 iPS細胞を作る際、培養液にビタミンCを加えると急速に進行する細胞の老化を遅らせる効果が、作製効率を向上させる原因と考えられるという。 作製効率が低い問題だった、再生医療にビタミンCを加えることで、今後に希望が出てきた。