喜多院法興寺

住職のひとりごと

レアメタルそっくり、京大が新合金精製に成功

2010-12-30 06:52:57 | Weblog
(読売新聞)
 {超微細(ナノ)技術を駆使して、レアメタルのパラジウムそっくりの性質を持つ新合金を作り出すことに、京都大の北川宏教授らが成功した。元素の周期表で両隣のロジウムと銀を材料に、いわば「足して2で割って」、中間のパラジウムを作り出す世界初の手法で、複数のレアメタルの代用品の合成にも成功、資源不足の日本を救う“現代の錬金術”として注目されそうだ。

 ロジウムと銀は通常、高温で溶かしても水と油のように分離する。北川教授は、金属の超微細な粒子を作る技術に着目。同量のロジウムと銀を溶かした水溶液を、熱したアルコールに少しずつ霧状にして加えることで、両金属が原子レベルで均一に混ざった直径10ナノ・メートル(10万分の1ミリ)の新合金粒子を作り出した。新合金は、パラジウムが持つ排ガスを浄化する触媒の機能や水素を大量に蓄える性質を備えていた。}

この前に中国が出し渋った、あのレアメタルを人工的にそっくりの性質を持つ新合金として
、作り出すことに京都大の北川宏教授らが成功した。これが出来れば、日本に取って素晴らしい新合金である。レアメタルの代用品の合成の成功は“現代の錬金術”と言って良いものだ。


「電子たばこ」11銘柄で、蒸気にニコチン

2010-12-28 08:47:39 | Weblog
読売新聞 
{カートリッジに入った液体を電気で霧状の蒸気に変える仕組みで、たばこの代替品として禁煙中に吸う人が多い「電子たばこ」について、厚生労働省の研究機関が調べたところ、11銘柄の蒸気からニコチンが検出された。

 いずれもすでに販売されておらず、ニコチンの量も直ちに健康被害が出るほどではないが、妊婦などが以前購入したものを吸ってしまう可能性があるとして、消費者庁は27日、注意を呼びかけた。

 電子たばこを巡っては、国民生活センターが8月、今回と同じ銘柄で、カートリッジ内の液体から少量のニコチンが検出されたと発表。国立医薬品食品衛生研究所でさらに分析した結果、煙代わりに吸う蒸気にも、ニコチンが含まれていたという。}

 本来は電子たばこは禁煙をする為に、電子たばこを使用するはずが、ニコチン成分が入っていたとしたら、なのための禁煙グッズだと思う。「ニコチンを含まない」と表記しながら、実際には成分を含んだ商品があるとして、「常習性を感じる」と苦情が出ているという。国内で売られていた11銘柄でニコチンを含んだ液体を使用していたとの調査結果を発表。これを受け、全銘柄からニコチンが検出された。うち9銘柄は「ニコチンを含まず」と宣伝していた。 

家族に頼れる時代の終わり 「孤族の国」

2010-12-26 10:48:05 | Weblog

朝日新聞
{あの出来事は、日本に住む1億2700万人のごく一部の人々に起きたことだった。だが、足元の地面が崩れ落ちていくような感覚を味わった人も多かったはずだ。

 住民票や戸籍という紙の上だけで生きる「所在不明高齢者」が全国で見つかった。大阪で実の母親が2人の子を餓死させた。各地の高齢者が次々と熱中症で世を去った。

 いま、この国で、何かが起きている。

 ■未来予想図

 今年、国勢調査が行われた。結果が発表されるのは来年だが、研究者たちが注目しているのは単身世帯率と未婚率の増加だ。今回の調査で、1人世帯が「夫婦と子どもからなる世帯」を上回るのは確実視されている。

 単身化は今後、さらに勢いを増す。みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は著書「単身急増社会の衝撃」で20年後の日本の姿を描いた。50~60代の男性の4人に1人が一人暮らしになり、50歳男性で3人に1人は未婚者……。単身化自体は個人の自由な選択の結果であり、否定すべきことではない。その半面、高齢の単身者は社会的に孤立し、様々なリスクに無防備になるケースが多いのも事実だ。

 単身化に加え、雇用が崩壊し、地域共同体の輪郭が薄れ、家族の中ですら一人ひとりが孤立している。}

 朝日新聞は今年から「孤族の国」として、これからの日本社会の高齢の単身者は社会的に孤立が進み、無縁社会がやってくると、警鐘を鳴らす。今までの家族を中心に、考えてきた事が、家族にも相談できずに縁を切って、孤独死している現実を見るにつけ、日本は最低の福祉国家であることを知る。日本は一度職を失うと、立ち直るのに非常に苦労する。その間の救済措置もなく、住む家さえのない。この不景気で職もない、孤独死の原因を作っているのが、現実である。

流出元明言は避けて、深々と頭下げ・警視庁幹部

2010-12-25 07:01:08 | Weblog
12月25日付 編集手帳 読売新聞
 {劇作家の宇野信夫氏は大学生から手紙をもらったことがある。「故郷へ遺産争続のために帰りました」。随筆集『ことば読本』(講談社刊)に書いていた。
◆何年前だったか、サラリーマン川柳で〈 餞別 ( せんべつ ) を銭別と書いて本音ばれ〉という句に感心した覚えがあるが、誤字のほうが正しい表記よりも感じが出ている場合も少なくない。これから「警視庁」を「軽視庁」と書き間違える人が出ないか心配である。
◆警視庁公安部が保有する捜査対象者などの個人情報がネット上に流出して約2か月、「可能性が高い」との表現ながら、内部文書が漏れた事実を警視庁がようやく認めた。
◆その程度の発表ならば、流出直後に出来ただろう。対応が後手に回った結果、流出文書をそのまま掲載した本まで出版されるなど、被害は広がった。事態を甘く見ていたのは確かである。
◆ここで働かずにどこで働くのかという治安行政の一大事に、岡崎トミ子国家公安委員長が警察当局の尻を 叩 ( たた ) いてきた形跡はうかがえない。どういう指揮をとっていたのだろう。大臣の「要職」を「要(は)飾(り)」と書き間違える人が出ないことを願う。}

 2か月以上もたって、流出元明言は避けて「極めて遺憾で、申し訳なく思う」。と頭下げた。しかし、「警視庁から流出したかは特定できない」と繰り返し、「国際テロ対策に携わっているのは警視庁だけではない」と責任を逃れたいのか歯切れが悪い会見である。



免疫制御細胞を増やす細菌=大腸で発見

2010-12-24 10:38:57 | Weblog
時事通信
 {マウスの大腸に生息する多様な腸内細菌のうち、マウスの過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を増やす働きがある細菌が特定された。東京大やヤクルト中央研究所などの研究チームが23日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 この「クロストリジウム属」の細菌は人間の大腸にも存在するとみられ、制御性T細胞を増やすことにより、過剰な免疫反応によって起きる炎症性腸疾患やアレルギー反応を予防、治療できる可能性があるという。

 東京大大学院医学系研究科の本田賢也准教授らは、無菌マウスの大腸では制御性T細胞が非常に少ないことを発見。通常のマウスに存在する約600種の腸内細菌を調べ、クロストリジウム属の細菌を無菌マウスに投与すると、大腸の制御性T細胞の数が通常に戻ることを突き止めた。

 大腸にこの細菌が多いマウスは炎症性腸炎やアレルギー反応を起こしにくいことも判明。人間の潰瘍性大腸炎の患者ではこの細菌が減少しているとの研究報告もあるという。}
 

 この「クロストリジウム属」の細菌は、制御性T細胞を増やすことにより、過剰な免疫反応によって起きる炎症性腸疾患やアレルギー反応を予防、治療できる可能性があるという。さらに免疫抑制効果があるのであれば、移植患者の免疫抑制剤としても、効果があるのではないかと、想像する。