喜多院法興寺

住職のひとりごと

東京マラソンは、2位の無職ランナー藤原ロンドン確定か

2012-02-28 06:24:43 | Weblog
2月27日付 よみうり寸評
 {きのうの東京マラソン、川内優輝選手は「2時間7分台で走り、ロンドンへ」を目標にしていた◆が、その7分台で走り2位(日本人では1位)でゴールしたのは川内選手ではなく、「ロンドン、BMW、プライズマネー(賞金)」が狙いで、その3語を唱えて走る藤原新(あらた)選手だった。
◆川内選手が〈公務員ランナー〉なら、藤原選手は〈無職ランナー〉だ。実業団選手でないことは共通している。ロンドン五輪の代表選考レースはなお来月のびわ湖マラソンを残しているが、藤原選手の代表はこれでほぼ確実。
◆41キロ過ぎで、前世界記録保持者の〈皇帝〉ことハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)を抜いたスパートは圧巻だった。
◆日本選手が皇帝に勝ったのは初。7分台も2007年以来の好タイム。支援企業から契約を解除されるなど安定した収入を失いながら、故障も克服して厳しい道を走り抜いてきた。
◆健脚に喝采を送る。藤原、川内両選手にリードされているかたちの男子マラソン・実業団選手たちには奮起を望む。}

 期待していた公務員ランナーの川内選手は給水に失敗、14位の結果に終わってしまった。翌日に頭を丸刈りにした川内が会見し「大勢の方々の期待に応えられず、誠意を示すため頭を丸めた」と神妙な表情で話した。無職の 藤原選手は7分台の好タイムでほぼロンドン行きが確実になったが、川内選手は3月のびわ湖毎日の記録が低調なら、選ばれるかもしれないが、本人はあきらめた様子であった。実業団選手の話が出ないのは誠に残念である。




メディア芸術祭に57の国からアニメやマンガの応募

2012-02-27 06:38:25 | Weblog
2月27日付 編集手帳 読売新聞
 {「メディア芸術」という言葉を耳にしたことがある人もおられるだろう。マンガやアニメ、コンピューターを利用した芸術などの総称だ。
◆思い出されるのは3年前の論争だ。自公政権が進めた国立メディア芸術総合センターの建設構想を、民主党は「予算の無駄遣い」と批判した。鳩山内閣は予算を凍結し計画を白紙撤回した。
◆もっとも「アニメの殿堂」と呼ばれたこの施設構想は突然浮上したものではない。ヒントとなったのは、文化庁メディア芸術祭だった。1998年から毎年開催され、今やすっかり定着した感がある。
◆今年も57の国と地域からアニメやマンガ、映像アートなどの応募があった。東京の国立新美術館などで今、入賞作を紹介している。芸術性の高い短編アニメなどもあり、この分野の奥行きの深さを改めて実感させられる。
◆先日のベルリン国際映画祭では、和田淳監督がフランス資本で作ったアニメが短編部門で審査員賞(銀熊賞)を受賞した。和田監督は以前、文化庁メディア芸術祭でも入賞を果たし頭角を現した逸材だ。 贅沢 ( ぜいたく ) な「殿堂」は不要だが、優秀な人材は大切に育てていきたい。}

 日本の文化的財産であるアニメは世界で受け入れられ、日本文化として定着している。文化庁メディア芸術祭も定着し、今年も57の国と地域からアニメやマンガ、映像アートなどの応募があった。先日のベルリン国際映画祭では和田淳監督がフランス資本で作ったアニメが短編部門で審査員賞(銀熊賞)を受賞した。日本はもっと「メディア芸術」に金を出してもよいのでないのか。


アナゴの産卵場所を特定

2012-02-25 06:46:18 | Weblog
2月24日付 よみうり寸評
 {アナゴは漢字なら「穴子」。夜行性で日中は海底の砂泥や岩の間など穴に潜む。その姿が名の由来だ。
◆種類は多いが、すし、天ぷらなどの食材になるのはマアナゴ。半透明で薄いコンニャクのような稚魚を「ノレソレ」と呼ぶ。酒席で初めて見た時は正体不明、これがアナゴの子とは見当もつかなかったことを思い出す。
◆食材のアナゴはなじみ深いが、産卵間近の成魚や孵化(ふか)直後の子は捕獲されたことがない。ノレソレは生まれた場所さえ知られていなかった。その謎多きアナゴの産卵場所が判明した。
◆水産総合研究センターなどの発表によると、日本沿岸に生息するマアナゴの産卵場所は日本最南端・沖ノ鳥島南方の海底山脈「九州―パラオ海嶺(かいれい)」付近だという。
◆ウナギ調査に出かけた際に沖ノ鳥島南方の太平洋で孵化から3~4日後、全長5・8ミリの子を採取し、そこから産卵場所を特定した。成果はウナギ調査の副産物。
◆アナゴも漁獲が減少している。この発見と回遊路の解明が漁獲増へ資源管理に役立つよう待望する。}

アナゴとウナギどちらが好きか調査の結果、ウナギ派がたいはんであった。私は少数派のアナゴ派なのか、アナゴの寿司が大好きである。江戸前の寿司にはコハダにアナゴはつきものだ。場所によってはアナゴの握りをだす寿司あると聞く。このところアナゴの収穫量が少なくなり、アナゴが高級魚になってきている中で、マアナゴの産卵場所は日本最南端・沖ノ鳥島南方の海底山脈付近と測定できたのは、今後漁獲増につながる発見と喜んでいる。




60代の夫婦と30代の息子が餓死

2012-02-23 07:11:51 | Weblog
2月23日付 編集手帳 読売新聞
 {「 大根飯 ( だいこんめし ) 」をご記憶の方もあろう。かつて好評を博したNHKの連続ドラマ『おしん』(橋田壽賀子脚本)の主人公は、貧しい生家で朝に晩に食べた。
◆「大根をピーナツぐらいの大きさに切ってさ、お米にまぜて炊くんだよ」。戦後の高度成長期に生まれ育った孫に、おしんが遠い昔の苦労話を聞かせる場面があった。「なんだかうまそうだね」。“飽食世代”ならではの感想に、おしんの顔が泣き笑いでゆがんだのを覚えている。
◆〈服あふれ靴あふれ 籠 ( かご ) にパンあふれ足るを知らざる国となり果つ〉( 富小 ( とみのこう ) 路 ( じ ) 禎子 ( よしこ ) )。そういう世相を日ごろ嘆いていたので、殴られたような痛みを感じながら記事を読んだ。
◆餓死という。さいたま市のアパートで、60代の夫婦と30代の息子が遺体で見つかった。室内に食べ物はなく、1円硬貨が数枚のみ。米はおろか、大根のひとかけらも買えなかっただろう。
◆飢えずに済む世の中にするべく、日本人はみんなして戦後の坂をのぼってきたはずである。どこで間違えてしまったのだろう。顔も名前も存じ上げない方々だが、餓死に追いやってしまったことに社会の一員として恥じ入る。}

 なぜ救済できなかったのか。息子が30歳代の働き盛りで、行政や周囲が困窮しているとは思わなかったと言う。昨年11月に生活が困窮し、同12月以降は無収入状態。公共料金滞納など外部が困窮を察知するサインはあった。昔はみなまずしかっが、餓死する人はいなかった。

3万年前の花が咲く=シベリア凍土から実を発掘

2012-02-21 06:28:31 | Weblog
時事通信
 {シベリア永久凍土の3万2000~3万年前の地層から、ナデシコ科の植物の実を発掘し、試験管内で培養したところ、発芽して白い花が咲いたことが分かった。ロシア科学アカデミーの研究チームが20日までに論文をまとめ、米科学アカデミー紀要電子版に発表する。

 当時はマンモスが繁栄した時代で、シベリア永久凍土からはマンモスの毛が発掘され、付着した細胞のDNAが解読されている。花が咲く植物を復活させたのは初めてで、この技術を使えば絶滅した植物を復活させて医薬品開発などに役立つ遺伝子を見つけたり、進化の過程を解明したりできると期待される。}

今の技術はすごい。シベリア凍土の3万2000~3万年前の地層から実を発掘、試験管内で培養し発芽に成功見事に白い花を咲かせた。この世から絶滅した植物や動物も、この技術をくしすれば、復活が出来る。夢のような事が実現したし、今後も期待できる。