喜多院法興寺

住職のひとりごと

悲運の名将・西本幸雄さん死去

2011-11-30 07:14:39 | Weblog
11月29日付 よみうり寸評
 {〈悲運の名将〉西本幸雄さんをだれもがそう呼ぶ。大毎、阪急、近鉄を率いて8度日本シリーズに出場したが、日本一は1度もない。
◆だが〈悲運〉と呼ばれることを、ご本人は好まなかった。むしろ8度も日本シリーズを戦えたことを〈幸運〉とし、野球人生の〈誇り〉としていたようだ。
◆西本さんのそういう考え方は頑固な生き方をうかがわせると同時に人生の達人だったことを思わせる。25日、91歳で死去。28日、通夜の席で教え子、元阪急のエース山田久志さんは「監督というより人生の師匠」と語っている。
◆毎日オリオンズの一塁手だった現役時代は6年と短いが、監督生活は大毎1年、阪急11年、近鉄8年の計20年に及ぶ◆日本一に最も近かったのは、近鉄時代の1979年、対広島のシリーズ第7戦、1点を追う九回無死満塁。これを三振、スクイズ失敗、三振で逃した。
◆「江夏の21球」と後に語り継がれる名勝負で敗軍の将。その人は今「慈徳院釈将幸」となった。選手を慈しみ育てた徳と幸運の名将と読める。}

 プロ野球の阪急、近鉄などで監督を務め、25日に91歳で亡くなった西本幸雄さんの告別式が29日、兵庫県西宮市内の斎場で営まれた。、上田利治・元阪急監督や吉田義男・元阪神監督ら、大勢の球界関係者が参列。8度挑んだ日本シリーズでは優勝を一度も果たせなかったが、パ・リーグ一筋で数々の名勝負を演じた「悲運の名将」との最後の別れを惜しんだ。かっての選手から慕われ、8度の日本シリーズで優勝を逃したが、野球界に「悲運の名将」として語り継がれるに違いない。



大阪ダブル選「維新コンビ」が圧勝、市長に橋下氏、知事に松井氏

2011-11-28 06:47:44 | Weblog
時事通信
 {橋下徹前知事(42)の辞職に伴う大阪府知事選と、任期満了に伴う大阪市長選が27日投開票され、知事選は地域政党「大阪維新の会」幹事長で前府議の松井一郎氏(47)が、市長選はくら替えを狙った同会代表の橋下氏が、いずれも他の候補に大差をつけて初当選を果たした。橋下氏の仕掛けたダブル選は、府と大阪、堺の両政令市を再編する「大阪都」構想を掲げた「維新コンビ」が、激戦を制した。

 知事選で民主、自民両党府連が推した前同府池田市長の倉田薫氏(63)、市長選で両党府連に加え共産党も支援した現職の平松邦夫氏(63)はともに敗れ、既成政党には大きな打撃となった。野田政権としても、発足後初の大型地方選を落としたことで、今後の政権運営に影響を与える可能性もある。} 

 橋下徹前知事の辞職に伴う大阪府知事選と、任期満了に伴う大阪市長選が27日、投開票され、いずれも他の候補に大差をつけて初当選を果たした。橋下氏の仕掛けたダブル選は、「大阪都」構想を掲げた「維新コンビ」が、激戦を制した。これに対し前池田市長倉田氏と現職の平松氏は、ともに民主、自民両党の支援を受けながら惨敗した。


人じゃない車じゃないとチャリ悩み

2011-11-27 07:23:43 | Weblog
11月27日付 編集手帳 読売新聞
 {歩道を走れば歩行者から白い目で見られ、車道を走ってもドライバーからうとまれる。<人じゃない車じゃないとチャリ悩み(江口徹)>は、よみうり時事川柳(東京)から。自転車の嘆きが聞こえる。
◆「自転車は車道」は法律の原則だ。例外的に歩道走行が許されているが、猛スピードや信号無視、ブレーキのない競技用自転車などマナー違反が急増し、「原則徹底」を警察が宣言した。迷走を止めるカギは、利用者のマナー向上にほかならない。
◆一部の人のマナー違反で、歩道ならぬ河川敷から締め出しを食いそうなのが、東京都狛江市の多摩川べりに集まるバーベキュー愛好者である。多い日で3000人。大音量で音楽をかけ、わいわい騒ぐ。ごみを放置する。酔って民家の敷地で用を足す。
◆周辺住民からすれば、たまったものではない。「バーベキュー禁止」の条例案が市議会に提出される事態となった。いずれ違反者には過料も科すという。
◆対岸の川崎市は、1人500円の管理費用を徴収して、河川敷バーベキューを認める。自転車もバーベキューも、ブームに水を差すのはマナー違反と肝に銘じたい。}

 警察庁は10月に「道幅2メートル以上」の基準を「道幅3メートル以上」に変更する通達を出した。警察では自転車を歩道から追い出そうとしているわけではないと言う。しかし一般にはそのようにしか理解されていない。現に狭い車の多い道路を自転車が車道を通るのを見ると事故が起きないか心配になる。保険会社では今まで自転車保険を中止していたが、今回の改正で、コンビニ、携帯で自転車保険を販売され、売り上げが伸びている。この改正で自転車の交通死亡事故が増えないことを祈りたい。

子会社から莫大なギャンブル資金を借り集め負けこむ

2011-11-26 06:28:02 | Weblog
11月25日付 よみうり寸評 読売新聞
 {〈売り家と唐様で書く三代目〉――初代が苦労して創った家業も、三代目ともなると傾いて、とうとう自分の家まで売りに出す。
◆そのときに〈売り家〉と書いた貼り紙の字が唐様でしゃれている。家業はおろそかにしながら遊芸には励んだから筆跡はたっしゃ。そんな生活がうかがわれる三代目をからかった川柳だ。
◆唐様は江戸中期に流行した中国風の書体。時代は違うが、今も苦労知らずの三代目がしくじると、この川柳と似た目で見られることが多い。大王製紙前会長の井川意高(もとたか)容疑者も例外ではない。
◆創業者の孫、期待された三代目がカジノのギャンブルにはまった。創業者一族の絶大な力を利用して、子会社から莫大(ばくだい)なギャンブル資金を借り集め、費消した。
◆マカオ、シンガポール、ラスベガスで約106億円の巨額をつぎ込んだ。幼いころからエリート育ち、挫折もなかった世間知らずの向こう見ずにあきれ果てる◆この暴走をチェックできなかった同族会社の体制。〈企業風土〉というにはあまりにも大甘に過ぎる。}

 庶民には考えられない話で、子会社から金を借りまくって、カジノで莫大な借金を作った。貸す方も貸す方で、創業者の孫だと言って、何の疑いもなく貸したのには呆れるばかりだ。もっと早くに貸さずに、注意する人がいなかったのか。苦労知らずの三代目に金の有り難さなんか分からない。拘置所で少し頭を冷やしてこいと言いたい。

物価下落分の引き下げを仕分け

2011-11-24 06:31:21 | Weblog
時事通信
 {社会保障と税の一体改革に向け、民主党厚生労働部門会議の年金ワーキングチーム(和田隆志座長)が検討している年金制度改革に関する論点整理案が21日、明らかになった。過去の物価下落時に特例措置で公的年金の支給額を引き下げなかった影響で、本来よりも2.5%高くなっている支給水準を3年程度かけて引き下げることなどを盛り込んでいる。来年の通常国会への関連法案提出を目指す。

 一方、検討対象だった年金支給開始年齢の引き上げは、小宮山洋子厚生労働相が時期尚早と慎重姿勢を示していることから見送る。22日の民主党の社会保障と税の一体改革調査会(会長・細川律夫前厚労相)で報告。同調査会が12月上旬にまとめる社会保障制度改革の報告書に反映させる。}

 年金の給付額が本来よりも2・5%高くなっている「特例水準」を2012年度から速やかに解消し、引き下げるよう提言した。言ってる趣旨は分かるが、今年金で生活している年金受給者にすると、夫婦で厚生年金を受給されている人は別として、2.5%も減額されることは、非常に困る。天引きしやすい弱者から行うというのは、おかしい。