喜多院法興寺

住職のひとりごと

東電女性社員殺害で再審、検察側が無罪主張

2012-10-30 06:56:50 | Weblog
(時事通信)
 {東京都渋谷区で1997年、東京電力の女性社員=当時(39)=を殺害し、現金を奪ったとして、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)の再審第1回公判が29日、東京高裁(小川正持裁判長)で開かれた。検察側は「別人が犯人の可能性を否定できず、有罪とは認められない」と意見陳述し、無罪を主張した。

 再審は即日結審し、判決期日は11月7日に指定された。検察側は判決直後に最高裁への上訴権を放棄する方針で、同日に無罪が確定するとみられる。

 公判は、一審無罪判決に対して検察側が控訴した段階からやり直された。帰国しているマイナリさんは出廷しなかった。検察側は法廷でマイナリさんへの謝罪はしなかったが、閉廷後、「長期間身柄拘束したことは誠に申し訳なく思っている」とコメントした。

 再審で検察側は、再審請求審や再審開始決定後に行ったDNA型鑑定の結果、マイナリさんとは別人の第三者(X)が犯人である可能性が浮上したため、証拠上、マイナリさんを有罪と認めることはできないと主張した。

 弁護側は、新たなDNA型鑑定はもっと早期に実施できたはずだと指摘し、「検察は捜査や公判の全資料を明らかにし、第三者機関による検証など徹底的な原因究明をすべきだ」と主張した。} 

 東京電力女性社員殺害事件の再審公判で、ゴビンダ・プラサド・マイナリさん無罪を東京高検は主張。もっと早く検証できたのに、検察の威信だけで間違いを正す勇気がなかったと思うが、検察の主張は内部で検証した結果、「捜査や公判に問題があったとは考えていない」と述べた。謝罪も本人がいないのでしなかったという。検察内部では 無罪主張に転じたが、ある検察幹部は「無実か無罪かという問題は残る」と指摘。別の幹部も「『犯人ではなかった』とは言ってない」と述べた。検察捜査のミスを反省しないし、今もって検察は正しいと思い込んでいるようだ。




1万4千人ちばアクアラインマラソン

2012-10-22 08:47:20 | Weblog
朝日新聞
 {千葉県と神奈川県を結ぶ東京湾アクアラインを舞台にした「ちばアクアラインマラソン」が21日、初めて開催され、約1万4千人の市民ランナーが海の上を駆け抜けた。

 千葉県などが主催。千葉側の陸からアクアラインの橋上部分4.4キロを通り、人工島「海ほたる」で折り返す42.195キロのフルマラソン。アクアラインがイベントで通行止めになったのは1997年の開通以来初めて。

 風速10メートル以上が見込まれる場合は橋上の走行は中止されることになっていたが、この日は雲一つない秋晴れで、橋上の風速は2メートル未満。ランナーは海のパノラマを楽しみながら走っていた。}

 今回初めて東京湾アクアラインを使ってのマラソンに1万4千人が参加、普段は車以外通行できない海の横断道路の走行に評判がよかった。結果、男子は公務員ランナーの川内優輝(埼玉県庁)が2時間17分48秒で優勝した。その他ロンドン五輪出場を目指したお笑いタレントの猫ひろしさんも参加し、7位に入った。女子は吉田香織が優勝した。 




警視庁、ウイルス検査せず…発信元特定で逮捕

2012-10-19 06:35:28 | Weblog
読売新聞
 {インターネット上でなりすましの犯行予告が相次いで書き込まれた事件で、警視庁が今年9月、福岡市の無職男性(28)を逮捕する際、送信元のIPアドレスが一致することなどを理由に、パソコンのウイルス検査など必要な捜査をしていなかったことが同庁幹部への取材でわかった。

 遠隔操作型ウイルスの存在を想定していなかったためで、9月下旬に大阪、三重両府県警の事件でウイルス感染による遠隔操作の疑いが発覚して初めて実施したという。IPアドレスによる容疑者割り出しを重視してきたハイテク犯罪捜査の限界が浮き彫りになった形だ。同庁は釈放した男性から19日に再度、事情聴取し、誤認逮捕だったと確認されれば、男性に謝罪する。

 捜査関係者によると、8月27日夕、お茶の水女子大付属幼稚園に脅迫メールが届き、同庁捜査1課が送信元を調べて、IPアドレスから男性のパソコンを割り出した。当初、男性は否認したが、捜査員から「このパソコンから送信されたのは間違いない」などと迫られると容疑を認め、9月1日に威力業務妨害容疑で逮捕された。

 同庁はこの際、脅迫メールが送られた時間帯に男性が自宅にいたことは確認したが、パソコンがウイルスで遠隔操作される可能性は想定していなかったため、ウイルス対策ソフトでのチェックは行わなかった。}

 警察はインターネット犯罪に対し、今回の遠隔操作型ウイルスの存在すら知らなかった。容疑者を精神的に自供させた、捜査の手法は容認できない。本当の犯人からパソコンを遠隔操作して脅迫文を送った、一連の犯行を報道機関にメールしてきた。警察を侮辱さえるための犯行である事を認めた。警察は速やかに誤認逮捕した容疑者に謝るべきである。インターネット犯罪の捜査を専門知識の職員を養成しないと、警察が馬鹿にされる。



尼崎の民家で3人目の遺体きち

2012-10-17 06:34:12 | Weblog
10月17日 編集手帳 読売新聞

 端正な文章と迫真の剣劇にひかれ、息つく間もなく読み終えてはみたが、物語の筋は、はて…。五味康祐の長編『柳生武芸帳』は登場人物が入り乱れ、ときに物語の流れが分かりにくい。映画化された時、「そうか、こういう話だったか」、試写を見て五味氏が語った――という伝説がある◆小説であれば、作者はきっと途中で筆を投げ出すだろう。その奇怪な事件も人間関係が複雑に入り組んでいて、指でこめかみを 揉 ( も ) みつつ記事を読んでいる◆兵庫県尼崎市の民家から3人の遺体が見つかった。別の傷害致死容疑で逮捕・起訴された女性被告(64)の周辺である◆記事では理解の一助にと、被告の人間関係を相関図にしてあるが、夫がいて、夫の中学時代の友人がいて、その友人の元妻の子がいて…と、28人もの人物が描かれている。そのなかに行方不明者がまだ4人いるという◆犠牲者は、どれほどの数にのぼるのだろう。“複雑怪奇”の妙は小説の世界だけでいい。「そうか、真相はこうだったのか」と、事件の全体像が明かされないうちは、どこかで眠っているだろう無念の霊に手を合わせることもできない。

 兵庫県尼崎市梶ケ島の民家で3人の遺体が見つかった。3人目の遺体が60代くらいの男性とみられ、身長155センチ前後などとする司法解剖結果を発表した。一部が白骨化し、布でくるまれていたが目立った外傷はなく、死因は分からなかった。関係者の証言からまだ他の場所に遺体が埋められている可能性が高いという。この事件は新聞を見てもテレビを見ても、理解できない。

若月医師は長野県をい長寿県にした

2012-10-14 06:38:00 | Weblog
10月13日 よみうり寸評

 {信州の貧しい農村の病院に、外科医の若月俊一さんが赴任したのは、終戦の年のことだった。医者にかかるのは死亡診断書を書いてもらう時だったという農民たちを、粗末な馬車に揺られて訪ね、診療した◆全村民への健康診断を行い、重い高血圧症などを減らした。「予防は治療に勝る」と実証し、長野県が日本有数の長寿県になる原動力になった◆2006年に96歳で亡くなるまで、佐久総合病院で農村医療に尽くした。その若月さんの活動を描いた映画「 医 ( いや ) す者として」が、今年度の文化庁映画賞(文化記録映画優秀賞)に選ばれた◆「医者は二足のわらじを履け」と若い医師に教えた。高度の専門技術と、地域に出てどんな患者にも対応できる力を持て、ということだ。後者は現代医療が見失った要素でもある◆映画には職員や住民の生き生きした証言が収められている。それを見れば、多くの後進を育てたことが分かる◆農村は今も医師不足に悩んでいる。若月さんの遺志を継ぐ医師が増え、各地で活躍することを願う。}

 農村部の高度総合病院として地域医療の中心として活動。農村の予防医療に貢献してきた。厚生連が関わる病院として、全国の農村医療のモデル病院として発展してきた。これも若月医師の活躍がなければ今の佐久総合病院は存在しなかった。医師不足が叫ばれている中で、佐久病院には各地から若い医師が集まり、人気の病院となっている。これからも農村医療のモデル病院として発展してもらいたい。