大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

今、大人気!国会議事堂・衆議院本館をとことん楽しむコツ(その1)

2010年09月05日 14時56分23秒 | 国会議事堂
いつも国会の前を車で通っているんだけど、入ったことないね~。
あそこに建っているのは知ってるんだけど入る機会はほとんどないね~。
個人的に国会の見学はできるの?
はては国会って見学させてくれるの?

皆さん!思い出してください。東京または近県の小・中学校に通っていた大多数の方々は、社会科見学の一環で一度は国会議事堂内の見学を経験されているはずなのです。ただし、そのときに衆議院本館部分を見学したかどうかまではおそらく覚えていないでしょうが…。
(尚、地方在住の方々は修学旅行の見学箇所として国会議事堂が日程に組み込まれていたのではないですか?)

こう考えると、国会議事堂の見学は社会科見学や修学旅行を目的とした「児童」や「学生」を対象としているかのように思えてしまうのですが、実は日本国民をはじめ、外国人の方々など、見学を希望する方々すべてに公開されているのです。

衆議院本館の参観申し込み手続きについては下記を参照してください。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_tetuzuki3.htm

さて、ご存知のように国会議事堂は衆議院と参議院の両院部分から構成されているのですが、どうして衆議本館参観が人気があるのでしょうか?
おそらくこんな理由ではないでしょうか。
①日本の内閣(閣僚)は議員内閣制のもと、衆議院議員から多くの閣僚が選ばれています。このためテレビの報道の画面に映るのが衆議院本館内部が必然的に多くなり、閣僚が歩くあの場所に行ってみたいと考える方が多い。
尚、通常の衆議院本館の見学ルートには、テレビ中継で映る衆議院予算委員会が開催される第1委員会室内部の参観は含まれていません。
もちろん国会開催中でも国会議事堂参観はできるのですが、開催中の本会議場への入場はできません。開催中の本会議場への入場は、別に傍聴の申し込みをしなければなりません



■衆議院と参議院の参観内容の違いは?
国会議事堂を正面に見て向かって右側部分(右翼)が参議院、左側(左翼)が衆議院です。そして両翼の中央部分に聳えるのが「中央塔」です。
正面から見ると美しい左右対称構造になっているのがわかります。
以前、こんな話を真顔でおっしゃっていた方がいました。
「国会議事堂には本会議場は1箇所しかなく、衆参両院が曜日と時間を決めて順番に使っているんだ。」
実はこれは間違いで、衆参それぞれに本会議場が設けられているんです。
両院の本会議場の大きさはほぼ同じなのですが、大きく異なる部分が幾つかあります。
最も大きな違いは、参議院本会議場が国会召集日(通常・臨時・特別)に衆参両議員が参議院本会議場に集まり、天皇陛下の国会開催の詔を拝聴する場所であることなのです。
このため、天皇陛下が詔をお読みになる場所(御席)と、天皇皇后両陛下が国会を傍聴される傍聴席が設けられているのです。
衆議院には両陛下が傍聴される「御座所」があるのみです。

前述のように国会議事堂は構造上、左右対象構造で本会議場を含んで建物内の部屋の配置
も左右対称になっています。ただし、中央塔内部から中央玄関にいたる部分は左右対称ではなく両院共通のスペースとしていずれの参観ルートにも組み込まれています。
よって、衆参の参観内容の違いはおおざっぱに言えば、本会議場だけで中央塔部分の「御休所」「皇族室」「中央広間(伊藤博文・大隈重信・板垣退助の像)」は衆参共通して参観ルートに組み込まれています。

ご休所
皇族室
中央広間





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