TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

7月6日&あとがき(1320)

2008-07-19 02:03:14 | OUATTフランス遠征2008
7月6日(日)
 5時半起き、6時のバスでシャルルドゴール空港へ。無事アエロフロート、モスクワ行きへ乗れました。パリ→モスクワの機内食は野菜ののったパイ、サラダ、チーズ、フランスパン、白ワインと、とってもフランスらしいものでしたが、モスクワ→日本は粗末な感じでした。

モスクワでの乗り換えは行きと違って4時間もあり(行きの時は飛行機の遅れのため1~2分しかありませんでした)、ゆっくりお土産タイムができました。人形の中に人形が入っているあの有名なお土産(なんていうんでしょう?)を買いたい衝動を何とか押さえました。



あとがき

 毎回子供たちを連れて海外へ行くとそうなのですが、日本では経験できない事が多く起こります。子供たちはそういった場面に出くわした時に、頭を使って柔軟に対応しなければいけません!私自身も毎回違ったハプニングから、いろいろと勉強になります。
例えば…
1)毎朝9時~10時が練習コート、バスがホテルにお迎えにくるのが毎朝遅刻で8時40分ころ、クラブに着くのは9時を過ぎています。クラブへ着いたら乗っていたすべての子(バスはいくつかのホテルを回って、日本チーム以外も多くの選手をひろっています)がテニスコートへダッシュ。コート取りはさながら戦争です。すぐにコートに入って打ち始めないと横取りされかねません。じゃ、ランニングやストレッチはいつするの??ということになります。
バスに乗り込む前、バス待ちの時間に各自やっておくしかありません。おしゃべりして時間を無駄に過ごしていてはテニスプレーヤーとはいえません。

2)コートへダッシュしてコートを取ったはいいが、だれもボールを持っていません。「だれがホテルからボールを持ってくる当番よーーー!??」と怒ってもあとのまつりです。何もしていなかったら、すぐにコートは奪われてしまいます。「お前ら、アホかっ???」と木全に怒られるばかりです。常に自分のラケットバッグにボールの2個や3個は入れておかなければ、突然練習できる事になった場合困ります。

3)ノーアドのルールは日本ではレシーバーがサイドを選べますが、ヨーロッパでは必ずフォアサイド。日本人は40-40になると(うーーん、バックサイドにしよう!!)→ところが相手の外国人は「デュースだよ(デュースはフォアサイドだよ)」→日本人「だから私バックサイドを選んだの」となりプレーが中断するという場面が見られました。

4)日本人はノットアップ(2バウンドで返球)を自己申告しますが、外国の子たちは自分が2バウンドで返球しても普通にラリーを続けます。「だって相手が何も言わなかったから」と。しっかり見極めて、対処しなければいけません。

5)クレーコートではきわどいボールの時にマークが残ります。アウトした瞬間、視線をバウンドした場所から一度も離さずに走ってそのバウンドした場所へ行き、そのボールマークを丸で囲む←しっかり行いましょう。ヨーロッパの子たちは、当たり前のように行いますが、日本の子たちは全くできません。
日本の子たちは、「アウト」と言って、すぐに視線はうしろのフェンスのあたりをころがるボールのほうへ、ボールを拾っていると、相手がネットを越してこちらまで来て、「マークはどこ?」と抗議してきた時に、「え~と、どれだったかな?たぶんこれ」などということになり、結局、相手に押し切られてしまう場面多数。

6)外国では試合中に親やコーチがアドバイスする事など当たり前。ひどい時には、親がコートに入って、選手がチェンジコートの時に座るベンチに座って応援、チェンジコートのたびに作戦を指示を与えたり、ポイント間にどんどん作戦を指示したり。これにとまどってはいけません。

7)自分がやるべき事がある時、しっかりそれを行わなければいけません。例えば、自分と次に当たる相手選手の試合を見て弱点などをさがす。自分を敗った選手の次のラウンドを見て、次にこのタイプの選手と当たった時にどうすべきかを考える。自分の出場したカテゴリーの決勝戦をやっているのを見る。これらの事と、卓球やったりプールで泳いだり、クレープの列に並んだりと、どちらが大切かよく考えましょう。親が何のために外国まで行かせてくれたのか考えましょう。こういった事で怒られた子、数人。

 挙げていけばきりがありませんが、特にはじめての海外遠征の子は、考えるべき事が多く、とても頭の体操になります。テニスの選手としてきている子と、観光できている子では当然行動が違ってくる…という事を学んでほしいと思います。

 今回、子供10人という大人数でしたが、大きい子は下の子の面倒をしっかり見てあげ、小さい子も他の子を助けてあげられる時には助けてあげ、そういう部分がとってもよかったです。けんかして、げんこつくらった子もいなかったですしね。

 自分たちがこの遠征に行くことがあできたのは、ご両親はじめ、コーチ、兄妹、友達、スポンサーなど多くの人のおかげであり、その人たちに対する感謝の気持ちをしっかり持ってほしいと思います。私自身も、クラブの生徒のみなさん、協力してくださった各地のみなさん、母、そしてMiho、藤田コーチ、松島コーチ、それから参加した子供たちとそのご家族に感謝してこの日記を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

↓サイン用ボールのいちばんはじめのサインは「川上」なくしたくないもんねー。ウインブルドンにて

↓おばけーーー。イギリスのホテルにて。
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6 コメント

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マトリョーシカ人形 (マッキーママ)
2008-07-19 16:45:48
だと思います♪

何故か小さい頃のピーチ姫は
マトリョーシカ人形がおもちゃでした♪

人形を一つ一つ開けては
何度も何度も
笑ってくれたのを思い出しました☆

明日から白子ですね。
我が家は当日入りします!
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お疲れ様でした (少年母)
2008-07-19 22:38:04
ジュニアにとっても、コーチにとっても、充実した遠征だったようで、うらやましいです。
Kコーチの言葉って本当に重みがあります。
ってことで、少年に読ませましたが、読むの遅すぎ><。
どこまで頭に入ったもんだか・・・^^;。
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マッキーママさま (kimata)
2008-07-19 23:20:42
おお!そうそう、マトリョーシカ人形!!
ピーチ姫のおもちゃですかっ!おしゃれっ!!
白子でお会いしましょうー!!
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少年母さま (kimata)
2008-07-19 23:22:52
さて、少年とコンソメくんは、いつ連れていきましょうかねぇーーーー!??楽しみですね!
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ムリです^^; (少年母)
2008-07-20 12:33:38
いやいや。そんな大金・・・我が家には残ってません。母が観戦で使い込んじゃってますから(笑)。
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少年母さま (kimata)
2008-07-21 00:58:06
わはははは。じゃあ、まずは賞金かせぎからですねぇ。
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