山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

東京と仕事

2006年08月24日 | 日記
眠っていたのか、考え事をしていたのか、夢を見ていたのか分からないような状態が続いて朝になり、どうしてかは分からないけどスーパーで買い物をするのが楽しくてバカみたいにいろいろ買ってみた。中でも衣類用の漂白剤が強烈で、ワイシャツが嘘みたいに白くなった。クリーニングに出そうと思っていたけれど、出勤途中に出して帰りに受け取ることが出来ないからめんどくさくてずっとしていなかった。それにクリーニングに出すことを考えるよりも自分でやったほうが洗う回数も増えてきれいだろう。部屋をきれいにしたり、ワイシャツにアイロンを当てるようなときは精神的にも充実していて、いろんなことに抜けがない。やらないことが気持ち悪く感じるからだ。逆に部屋が散らかっているときはいろんなことがうまくいってない時でバロメーターみたいになっている。部屋をきれいにするからうまくいくとは思わないけれど、そうやってルーチンを増やすことで自己管理することは大切だ。今から区役所に言って住所変更をしに行く。遅いと思われて仕方がないが、どこに区役所があるのか分からなくて、この前自転車を会に行く途中探してみたら家のすぐ裏だった。インターネットの地図をいつも頼りにするけど、東京の地図は意外と縮尺率が低い。距離を何を基準にしているのかは分からないけど、駅と駅の間が自分の中での歩く限界としてきた。でも東京ではそれが全く役に立たなくなった。だいたいマンションの最寄り駅が6個も載っているような場所では確かにそんな距離感は当てにならない。ついでに酔っ払って勢いで自転車を買った。昨日の夜は海まで行こうと出発したけれど、隅田川の土手にたどり着いて、自転車に乗ってどこからか流れてくる潮の匂いを見つけると「こんなところ海か川か埋立地の間かわからん」と思って隅田川を少しさかのぼって帰ってきた。隅田川の中洲に立てられた高層マンションは圧巻で、たしかにこんなところにも住んでみたいと思ってみていた。東京という土地を最大限に生かした生活は全くしていないし、札幌に居たときもそうだけど、都市の楽しみ方を知らない。こうやって「外側」から覗き込むことでしか触れることが出来ない。根っからの田舎者なのだろう。

先日自分の店には珍しく学生の宴会があってあきれた。「コールしてもいいですか?」なんて聞かれたから、その団体だけの時間はいいと伝えた。のっけからよくあるコールが始まってすぐにトイレに駆け込んだ。いたるところでコールが聞こえそのたびにトイレに駆け込んでいた。「呑ませ上手」とは程遠い態度のでかい女の子が無理くり男に飲ませまわっていた。開始一時間でトイレが一周して飲む量が減って顔が真っ赤になっていた。こんな酒おいしくないけど学生なんてそんなものかと思い出す。酒が呑みたいわけではなく、酒を飲んでみたいぐらいういういしいのだろう。対照的にめちゃくちゃきれいな女の人が閉店まで飲んで、すごい暗い顔になって帰っていったことがあった。ホストじゃないけれど、一緒に飲んででも笑顔で帰って欲しいと思うくらいきれいな人だった。これも酒かと思う。ちなみに常連様で酔っ払うたびに名前を聞かれ、あだ名を付けて呼んでくれるのだけど、次着たときにはまた自分はニューフェイスの振りをしていくはめになる。覚えてないのだ・・・。でも数少ない楽しみの一つ。今日は何が起るのか。そんな風に考えられる仕事は楽しい。