山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

無駄足

2005年11月30日 | 日記
今日もまた札幌に向けて特急に揺られています。会社の人間は函館-札幌間の距離と便の悪さを分かっているんだろうかと思ってしまうくらいのはした金とノリの軽さで札幌に呼び出してくる。実際これなら東京日帰りのほうが楽なくらいだし東京に行ったほうがメイドマッサージがあるぶん気持ちも軽やかに函館を出発できるもんだ。

今日の北海道は天気が荒れていて窓越しに眺める波はどこかの台風中継でも眺めているような状況になっている。さっき通り過ぎたユウラップ川では昨日からの雨にも関わらず澄んでいて深い緑とも碧とも言えない川が力尽きて真っ白になった鮭を運んでいて、子孫を残すことができたのか分からないけれど「お疲れさま」と心の中でつぶやいた。鮭と言うのは知っての通り川を上って産卵する。時には100キロもの上流まで到達する固体もいるようだけど、決して淡水に適応しているわけではない。すべての力を雌は卵に、雄は他の雄に勝つために使うため身はぼそぼそになり免疫機能が低下して傷ついたところから腐り初めて皮膚はカビだらけになり盛り上がった背中と鋭く突き出した顎とは対照的に本当に後は死ぬだけの状況になってしまう。現に川を上る鮭の身は真っ白で切り身を見たところで何の魚なのかは分からない。逆に沖でとれる鮭は見た目ではほとんど雄と雌の区別がつかなくて生殖腺が発達する直前の最高に脂ののった鮭をケイジと呼び一本数万円で取引されるほど立派な紅
い身をもっている。





こんなわけの分からない蘊蓄を書きながら行きの電車では寝てしまった。何が言いたかったのかは寝呆けた記憶のなかでは分からないけど、荒れた天気の北海道にはU2がよく合うなぁ。と思った記憶はある。結局30分ほど寝てあとは寝ているのか起きているのか分からないようなけだるい時間を過ごして札幌に着いた。昼ご飯を友達と食べる約束をしていけどそれまでには時間があったから駅辺りをぶらぶらした。先週来たばかりのそこにはもう思い出があった。別に好きでもないし、ひたすらニルヴァーナを流していかにもいまどきな店員が不必要にアクセサリーやら手袋片方だとか缶バッチやらをつけているのが気持ち悪いお店でこの前買った帽子の色違いを買った。おきまりのように店員に年令を間違えられて訛りから北海道の人じゃないと話がすりかわり私の愛想の無さに服の説明に専念していった。別に何の変哲もない綿のニット帽だけど前に買ったベージュの色がしっくり来なくて黒だったらいいのになーと思っていたらその店の前のエレベーターにのるときに黒のニットが目についたからそれだけ買って出てきた。そしてまた更けてるといわれたことに落ち込んでこんな店もう二度と来ないと心に誓ってエレベーターを降りた。

友達と昼飯を食べていると会社から電話がかかってきて天候不良で社員が千歳に降りられなくて今日は中止だと連絡が来た。あぁそおですかと思ったけどしばらくしてここが札幌でうっとおしい程狭い座席で朝はやくから何時間も揺られてきたことを思い出して腹がたってきた。その後明後日に時間をずらすと連絡が来てそんな簡単に行ったり来たりできるような距離じゃないんだと余計に腹が立って行かないことにした。それはそれでいいとして何しにきたのか分からなくなってそのまま友達の家で甘ったるい梅割り焼酎を呑んで寝た。今は帰りの電車の中で散々本を読み疲れて思うことがたくさんあったから日記でも書こうと思って携帯をとって服屋の文句を書いているうちに思うことを忘れてしまった。帰りは行きと違ってがらがらの電車で旧式ではあるけど深く椅子が倒れて心地よく揺れる車両が気に入った。何でか知らないけどこれは急行で朝乗った特急はカーブの傾斜と外に働く重力に逆らって電動で車体が傾くようにできている。この微妙な揺れ具合が気持ち悪くて慣れるまでは文字すら読めなかった。こうしてこうしていつもの電車に乗るとやっぱり気持ち悪いことがわかる。この急行も一時間ほど前に急停車して人でも曳いたのかと驚いたけれど線路上に鹿が居たらしい。ひいたのかもしれないけどなんとも北海道らしいエピソードに安心した。なんとなくまた電車で旅をしたいと思った。3年前に18切符で仙台東京と寄って奈良に帰ったときのことを日記に書いていたのか気になるけど今確認する方法が無いから後で確かめよう。…まだ日記付けてなかったかな?まあいいや。どうでもいいけど飛行機が一番嫌いで電車か自分が運転する車の旅が好きだ。一日で1200キロを運転したときのことは日記に残っている。とにかく今は前の親父のいびきがうるさくて本を読むどころかイヤホンを外すこともできなくてイライラする!本を読むときは一切をその世界に持っていきたいから音楽を聞かないようにしているからもうどうしようもない。


それにしても無駄足だったなぁ


携帯電話から

2005年11月27日 | 日記
今日は呑みに行ったけど風邪のせいかなんなのかやたらと酔いが回って、10時すぎだと言うのにタクシーの中で寝てしまうくらい眠かった。家に着いたらうがいと歯磨きだけしてすぐに寝て、ドアーズの着信音に起こされるまで熟睡した。起きると同居人が風邪にやられて寝ていたけれどおそらく暇にやられてテレビでも見にリビングに出てきてたんだろう。二人でアーセナルの試合を見ながらお茶漬けを食べて先日もらった風邪薬を飲んだ。本当にこんな時期に風邪なんてひきたくないのに毎年欠かさず絶対に一度か二度は風邪を引く。しかも日曜にかぎって風邪をひく。おそらく金曜日にいつもなにかしでかしているんだろう。心当たりがあるし…たいてい呑んで疲れてろくでもない寝方をするからだ。頭の中では月曜に学校に行かない場合どうゆうことをしておかないといけないのかと、その後休むよりも痛い目に遇わないかを考えた。そしたら火曜日に札幌に行かないといけないことに気付いてもうどうにでもなれって感じになって考えるのをやめた。

目覚めてからもう4時間もたつというのにいっこうに眠くならないから携帯から日記を更新。高校生の時に受験を控えていて、今思うと何を真面目ぶっていたのか分からないけど恋人と会うことを控えていた。ちょうどその頃、家にはアイマックが届いたばかりで家に帰ると彼女からのメールが届いていてそれに受験だのなんだの、時には夢だとか歌詞だとかを書いては送っていた。あとでそのメールのほとんどを保存していることを知って見せてもらったことがあったけど私側からのメールしかなくてなんだか間抜けな感じがしてロクに読まずに終わった気がする。彼女からは勉強を応援してくれるようなことが送られてきていたと思うけど、そんな心配をよそに合格発表の日は友達と釣りに出かけてしまってエライ泣かせてしまった。その埋め合わせでもないけど焦って友達の原付で彼女に会いに駅まで戻ってみたら姉貴が居て免許がないことくらい知っていたから後から来る親に見つからないように早くどこかに行くように言われた。

六つ上の姉貴は兄弟というよりも親戚に近いくらい遠い存在で何か兄貴とは違う存在だったけど、そんなことがあったり窓を開けてこっそりタバコを吸っていると突然名前を呼ばれて顔を突き出してみると姉貴もタバコを吸っていて、おそらくそんな状況はそれまでにも何度も繰り返されていたんだろうということを想像して笑ったりしてるうちに姉という認識が強くなっていた時だった。今考えるとその時の姉はちょうど今の私の年令で恐ろしいくらいに年上なんだとたった今認識した。

そそくさと退散して入った喫茶店であまり雰囲気のよくない中、合格を報告した。その日のメールになんて書かれていたかは覚えていないけれど、彼女はいつもこうして携帯から長い文章を寝転びながら考えてタイプして、間違えてはまたコチコチと携帯を触っていたんだろう。

バカ丸出し

2005年11月24日 | 日記
学生生活の終盤を迎えて、これまで大きく見えたことが小さく見えたり、手の届くところにあるような気がしてたものの距離がはるか向こうであることがわかったり、その逆だったり。
単純な話やる前に思っていることなんてなんの根拠もないことで、逆にやる前からその辺のことがわかってる人間はデキるんだろうなと。
位置と大きさがわかっているから、そこにたどり着いて物するためには何をするのかがわかっているんだろう。
どこに何をしに行くのかわからない人間がとりあえず出発してもできることは限られているし、できたとしてもそれはただの偶然。
どうしてこんなことを言うのかっていうと、とにかく自分がやったことをまとめようと思うと穴だらけの筋なしオチなし。
どうやって論文にするんだ。
はぁ~~~。

AM7:00

2005年11月23日 | 日記
昨日は研究室で始まった呑みにたしなむ程度に参加するはずが気付けば4時半。
下ネタを一通り巡回した後に牛タンゲーム。
恥ずかしながら大学4年生と楽しい時間をすごさせていただきました。
その後、山岡家をかけて「ラージャン」。
見事勝ち取った山岡家にニンニクをぶち込んで酔いを醒まそうとしたのが間違いで、今朝は胃が気持ち悪くて仕方がない。
家に帰るとPKNTと同居人が熱く討論。
うんこがもれそうになって帰ってきていきなりそんな話に入れるはずもなく、風呂に入って落ち着いてから合流したけどあんまり意識がはっきりしてなくて支離滅裂なことをぼそぼそと話していたような気がする。
要は就職の話で、自分としては、就活の時期になるとあれだけくだらないと思っていたサラリーマンが急に立派に見えて、親父と話せばいつでも帰ってくるような返答を会社に言って面接風に言われると急に説得力を持って襲い掛かってきて、仕舞いには自分もこうゆう人になりたいだなんてたかだか数ヶ月の思考で二十数年間を覆してしまうようなばかばかしいことが普通に起きてしまう事を前もって頭に入れておいたほうがいいと言いたかった。
気付けば朝の7時で、こんなことも久しぶりだ。

2005年11月22日 | 日記
REMを聞きながら暖房の効いた部屋でのんびり洗濯物を片付けて、風呂上がりに欲しくなることがわかっているビールを冷凍庫に移して日記をかく。
昨日は日帰り札幌を敢行して、今日は遂に立ちあがらくなったPCを再セットアップしたこともあって疲れた。
幸い必要なファイルは学校のストレージにバックアップしていたから素直に元に戻ったけどなにかと待ち時間の多い作業で退屈だった。
再セットアップされたPCはオーバーホールしたエンジンみたいな感じがして気持ちがよかったけど、変換やパスワードなどいつもなら気にも止めないような作業を要求されるようなことがあって、なかなかスムーズに使えない。
でもまあメチャクチャに使ってきたのがリセットされるわけだからいいか。

札幌では駅ビルから大通りの方までうろうろしたけど、人間目の前にものがあるとついつい欲しくなってしまうもので危うく破産するところだった。
都会に居ると欲しいものが手に入るというけど、都会に居ると物欲が増して結局欲は満たされることはないんだろう。

帰りの山道はもう雪が積もっていて想像してた以上に運転に疲れたけど、冬の音を立てちゃいけないような雰囲気が緊張感を誘って気持ち良かった。
酔ったオッサンのふらふら運転と急いでいるサラリーマン風の単独事故と疲れ切ったトラックの居眠り運転を見て緊張しただけかもしれないけど。
北海道にきて少しだけ冬のことが前よりも好きになった気がする。


せっかく

2005年11月19日 | 日記
天気がよさそうな休日で、たくさん寝たし用事もあるのに布団から出る気がしない。
空腹に負けてとろろご飯を食べにリビングへ。
卵とだしと醤油をおろした山芋に加えながら味見をしてみると、あまりのおいしさに感動。
いい気分でご飯を食べながらテレビを見ていたら、レオタードのマドンナが出てて、この姿をどう捉えるのかなんて考えるうちに今度はこたつから出られなくなってしまった。
仕方がないからそのままなんかのヒットチャートを最後まで見た。

これからものすごいおもしろい日記を書こうと思っていたのにお呼びがかかりました。
残念です。いってきます。


成果

2005年11月18日 | 日記
内輪ネタになるけれど、自分を含めて今の雰囲気は、勢いだとか、偶然だとか、時期的なものだとかそんなくだらないことのせいじゃなくて、成果なんだと思う。
これだけつらい思いしたからとか、これだけいい思いしたからとかそんな経験がこの状況を必然的に作り出したとも思わない。
きっとそんな経過が無かったとしてもこうなっていたんだと思ってる。
この状況を作るだけの力はたぶんとっくの昔に全員持ち合わせていただろうし。
これだけうれしい気持ちになれて、ましてや他人のことで涙が出るくらい喜べるようになったことが成果なんだろう。

因果関係で…

2005年11月17日 | 日記
今日は早い目に帰宅。
少し部屋を片付けながら買ってすぐに壊れてしまった首飾りを直そうとしてたら同居人が帰ってきた。
よっぽど見たかった試合が違う試合だったようでご機嫌ななめ。
友達も来て仕方がないからその試合をみながらのんびりしてた。

兄貴の身の回りで良くないことがあってちょっとつらいみたいだった。
自分のことで泣き言なんて言わない人だけになんだか複雑だったけど、今まで散々周りを困らせてきた人間だからここらで取り返す番がきたんだろう。
弟にこんなことを言われたくないだろうし、自分でも運命的な未来と過去の因果関係なんてものは全く信じたり感じたりしないから言うのはおかしいのだけどまあがんばらないといけない状況に変わりはない。


予知

2005年11月15日 | 日記
風邪のおかげでのんびり。
朝一歯医者もぶちって寝たおした。
少しだけ学校に行ったら、3年生が研究室見学に来ていた。
自分は来春には居なくなる人間だからそんなものを世話するつもりも無く眺めてた。
いいな~一番のんびりした時間を過ごせてるはずだ。
就活を頑張っていればそうではないだろうけど。
自分がその頃何をしていたかなんてほとんど思い出すことはできないけど、おそらく昼間っからドラム叩いて、夜には理由も無く飲んでいた頃だと思う。
バリバリ仕事をしていたり、夢を追っかけている人間からしたら無駄な時間だと吐き捨てられるような時間だろう。

夜な夜なビールを持って宇宙塵(いつもライブしていたライブハウス)に行って、オーナーの大将にいろんなCDを聞かせてもらっては、酔っ払って何を聞いたのか忘れてしまうということを繰り返してた。
酔っ払って聞くツェッペリンはまた格別にかっこよく聞こえたことが記憶に残っているし、悪酔いしてトレスポばりに台所の床にめり込んでいったこともあったし。
そんなことを思い出しながら実験室に居たけどしんどくなって帰宅。

そういえば昨日の夜、天井から物音がしてすごいびっくりして起き上がって音のしたほうを見つめていたけど、枕の位置を変えたせいか寝ぼけていたせいかみつめている方向が自分の部屋のどの位置なのか分からなくて余計に怖くなった。
そしたらまた物音がして、おそらくネズミだろうと思って寝た。
そしたらそのすぐ後に部屋がぐらぐらと揺れだして、寝ぼけているのかと思ったら確実に額縁が揺れる音がしていたから地震だと分かった。
これ以上ゆれたら起きようと心に決めた瞬間また寝た。
ほんとにもうひとゆれしていたら危ない状況なのに良く寝たもんだ。
朝起きてから気づいたけど、今までネズミの気配なんて感じたことも無いのに、あんなにあからさまに気配を感じさせるような行動を取ったのは、おそらく地震のせいだろう。
我が家ではナマズではなく、ネズミが暴れると地震が来るということで・・・。

明日から学校に復帰です。