山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

2008年11月27日 | 日記
沖縄のスーパーで『奈良県産』と書かれた柿が売られていて、手にとっていた洋梨をもとに戻してそちらを買うことにした。奈良の祖母がよく食べさせてくれたり、干し柿を食べ過ぎてものすごい下痢になったり、道端の柿をかじっては渋柿だったりと奈良の記憶の中にはけっこう柿が存在している。先日もNHKの番組で奈良の柿農家が出ていて、どこにいっても身近な物だと思っていた柿も、故郷の香りを感じられる物のひとつだと言うことを知った。以前の日記で道に寝転がるちっさいおばはんの話を書いたように、借りたアパートの近所には少し様子のおかしい人が多い。少し歩けば高級マンションや老舗ホテルがあるような場所だから何も不安には思っていなかったのだけど、また今日もおかしなことが起きた。今回は何も巻き込まれてはいないのだけど、3時過ぎに車のドアを閉める大きな音のあとに、浮かれた若者のものとも、酔っぱらいの雄叫びのものとも違う、何か苦悩を感じさせるような苦しい叫び声が聞こえ、手入れされていない車特有のキュルキュルキュルキュルというおかしな発信音と原付のエンジン音がと共に雄叫びが急激に遠ざかっていった。それでも遠
くで叫んでいるのが聞こえ、どうしようもない不安に襲われてしまいこんな時間まで(朝の6時)起きている。知り合いも少ない街に越してきて、ただでさえ孤独感を感じることの多い生活の中で、この地域環境はよくない。そんな中テレビの中では御神酒が振る舞われる大三輪神社が写し出されていて、少しばかりのホームシックです。

明日は

2008年11月26日 | 日記
初めて同じ携帯を一年半も使っている。これまでの携帯は壊れたり壊したり、折れたり折ったり、なくしたり解約したりで一年もったためしが記憶にない。今はauのメディアスキンを使っているわけだけど、薄さといい大きさといい、蓋のつきかたといい申し分ない。ただ極端にボタンが押しにくい。メールもそんなにしないから別にかまわないけれど、こうして携帯から日記を更新するにはキツいものがある。それでも慣れてしまえばなんとかなるもので、こんな使いにくいボタンでもほとんどブラインドタッチで打てるようになることが不思議だ。仕事の方もこんなところに馴染めるのかと思うのははじめだけでなんやかんやで馴染みはじめてきた。ただ震えるような瞬間はまだ味わっていなくて、なめていたりいい加減な自分に反省する日々だ。明日は休みで置き場のなくなったCDたちのために棚を作ってあげる予定。使い道のなくなったスノコを解体して棚にします。意気込みだけは勢いがあるのですが、それだけですべてのCDが収まるのかはわかりません。まあ適当にのんびり日曜大工を楽しみます。

日々

2008年11月23日 | 日記
実験結果が分かっている実験をひたすら繰り返すような毎日に、どうやって予想外を取り込もうか。原因として許容範囲を越えることを極端に避け、また避ける能力を以前より身に付けてしまっていることが感じられる。沖縄特有の人間関係を金銭面から覗くと負のスパイラルが感じられ少し嫌な気持ちに。その反面こうやって人々は身をまもってきたのかとも感じる。思っていることはたくさんあるけれど今年いっぱい大殺界の私は口をつぶっておきます。

2008-11-01 07:05:26

2008年11月01日 | 日記
仕事を決めた。それに伴い引っ越しもした。送り出してくれる人たちに出会う度、迎えてくれる人に出会う度に気持ちが高揚し、これからの生活に期待を抱く。しかし、給料は安く少しでも家賃の安い部屋を探し節約することばかり考えていると、気持ちが滅入り後悔さえ感じるときもある。

夜中の3時頃、家に戻るとアパートの玄関先で寝転がりジタバタし何かを喚いている人間が居た。それを起こそうとしているのは運転代行のおじさんで、きっと代行で連れてきたのはいいものの、到着した途端に酔っぱらった客が訳の分からない行動にでたんだろう。素通りして行こうとしたら、居合わせたおばさんに同じアパートだから手伝ってくれと頼まれてしぶしぶ寝転がった酔っぱらいを覗き込むと、ちっさいおばさんが小さな瞳をしっかりと見開いてこちらを見ていた。意識があるじゃないかと不思議に思っていると、アスファルトに背中をつけたまま「誰なのよ?」としきりに問いかけてきて、おまえが誰やねんと最高の軽蔑を示した目で訴えかけた。そのとき、となりにいたおばさんは「同じアパートの友達でしょ」と、昨日越してきたばかりの私を友達として迎え入れてくれたようだ。うれしくない。結局、おばはんと運ちゃんと私でちっさいおばはんの手足を持って部屋まで連れていくことなったのだけれど、どうもおばはん達は知り合いのようでお互いを下の名前で呼んでいて、それならそうと俺を巻き込まないでくれと思っていると、階段の手前で立たせるとしっかり
とちっさいおばはんは歩き出し、しきりに誰だと聞いてきた。こちらとしては歩けた時点ではたき倒してやるくらいの権限があるはずなのに、さらに部屋の前まで連れていかされ、さあ部屋に入れと思った瞬間、案の定鍵が見つからず、予定調和のように呆れようとしたら、強引に私を手伝わせたおばはんがそそくさと帰り始め、「もうここまででいい」と繰り返し私もそれに乗じて帰ろうとすると、ちいさいおばはんは一人で歩きながらついてきた。歩いていることに突っ込むこともできずに、ただただ腹が立ち、慣れない環境下での異質な現場の空気に変な不安を感じてしまい7時の今も眠ることができないでいる。