卒業おめでとう。
日記を更新することが出来なかった。時間がなかったわけじゃない。店長になる前と比べると自分で使える時間は多くなった気がする。余りにも具体的な会社に対する不満と、言い表すことの出来ない達成感の無さの中でモチベーションが過去最低を記録した。新入社員であれば誰しも会社の理不尽な要求に自分の存在の下らなさを感じ、どうしてそんなことをしなければいけないのか、したところでなにがあるのか、なんて事を考えて、もっと自分を必要としてくれる場所へ、もっと自分が生き生き出来る場所へと思いが移っていくものです。特に就活でいろんなことを考えた人間であればあるほどそうなんじゃないかと思う。ここで自分を押し殺してやってみることが必要なのか、きっぱりとNOを叩きつけて自分を貫くのか。そんなことを言ってる時点でてめぇは子どもだ、と思う方も居るだろうし、そんなこと思うならやめれば、と思う人も居るでしょう。私はその間で揺れました。でもそこでやめるのは今まで散々やり散らかしてきたので、今回は一度やってみることにしました。そのさきにあるものが下らなくてもなんでもいい、どんなものか知りたいだけだ。正しい方向を見極めるために目的じゃない物を探してみることもあるでしょう。「とにかく形だけでもいいからやっとけばいいんだ」って言うのがもう無理。あとコンプライアンスのためのしわ寄せが現場に来ること。私の会社の場合事件は現場で起こってるんじゃない、会議室で起こってます。まあつまらない話はこのくらいにして、この前営業中に涙が止まらなくなりました。いま私に会いに来てくれる常連様が居ます。お金持ちの老夫婦です。テレビで会社のことを知って来てみたそうです。それまでは近くの違う居酒屋に行ってたそうですがうちに来てくれるようになりました。すんごいダメだしをしてくれます。それに対して悔しさと、ありがたさで涙が出てきました。どうしてそんなことになったのか自分でもわからないけどお客様の前で泣いてしまいました。本当に心から私のことを思ってくれていることが伝わってきます。私も心から答えたいけれど自分の力の無さからそれに答えることが出来ない。ちっぽけでした。接客業ってこれが楽しいのかもしれない。人と触れ合うことがあまり得意じゃないけれど、こうしてここまで接することが出来たことは本当に収穫です。高校時代の知り合いからしたら今の自分なんて想像も出来ないような人間になっていると自分でも思います。そのくらい人に感謝することが出来るようになったし、人にやさしくすることが出来るようになったと思う。確かに昔が出来なさ過ぎたといったほうが正しいのかもしれないけれど。そしてバイトメンバーがめちゃくちゃかわいい。風邪をひいたといえば薬を持ってきてくれるし、バレンタインといえばクッキーを焼いてきてくれる。まあ別にそこに特別な意思は存在しないのだろうけど、そうしたどおでもいいような心遣いがうれしい。自分にはそんな心遣いが全く出来ないから余計にね。接客にしてもなかなか気づけないほど些細なことをたくさん気づけるようになりたい。そおすれば少しはもてるかも。この前ちょっと荷物を持ってあげただけで「店長ステキ」って言われてこんなことでいいのかと、でもこんなこともなかなか出来ないのかと納得。ま、ご覧の通り、接客業に夢中です。