山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

感謝しながら

2018年03月10日 | 日記

感情的になることもなく、ただ自然と過ごした故郷での時間。昔の仲間と飲み、家族で食事をして、祖母に会いに行く。そんなことが、ごく自然とできる今にちゃんと感謝しなくてはならない。故郷に帰っても、独り、話し相手もなく、帰る場所もない日が来ることを考えると。その日は確実に来る。少しずつ弱っていく祖母を置いて立ち去る自分を少し責めながら、こうして帰ることを許してもらえることに感謝しながら。

そこから見る景色

2018年03月07日 | 日記


久しぶりの大阪出張。変わらず集まってくれる友人が居てくれることが本当にありがたい。一人飛行機で仕事をしようかと思ったけれど、満席な上にうるさい学生とおっさんだらけ。よっぽど赤ちゃんが泣いている方がマシだ。本当に神経が疲れる。仕方がないからイヤホンをつけてなんとなく日記に向かう。

出張が好きだ。ホテルに泊まるのが好きだし、自費では泊まれるハズもない高級ホテルにビジネスレートで泊まれる。もちろん経費。ここはラグジュアリーと呼ばれるホテルブランドで働いている甲斐がある。しかし、よそ行きのアイテムを持ち合わせない田舎者が、高級シティホテルにチェックインするのはなかなか恥ずかしい。しかも身内で身元が割れているわけだ。あいつワイシャツがユニクロだぜ、バッグなんて無印だったぜ。と、言う具合にだ。。。ホテルマンはゲストのことは言わないモラルを持ち合わせているが、身内となるとメッタ切りなのである。そこも含めて立ち居振舞いを意識する良い機会でもある。と言う具合に一大イベントなのである。

関西に一人で帰ると、どうしても二十歳ごろまでの自分に会いに行くような、もしくは問い詰められるような、若かりし日の自分と対峙する瞬間が突然訪れる。こんなハズだったのか?とか、そんなもんか?とか、それでいいんか?とか。なにかと彼は口が悪く態度がデカくて偉そうで、まるで自分なのだ。そんなやつを言いくるめられるくらいの仕事はしてやろうと決意を新たにするのだけれど、どこか後ろめたさも有るわけである。5歳の息子をだっこしてチャンピオンベルトを巻きリングに立つ、笑顔のボクシング中山選手を見ると、おれは息子にこんな景色も後ろ姿も見せられてないな、とやる気になりながら、そのすごさを感じることができる。

嘘をつく

2018年03月05日 | 日記


ここに来るとがむしゃらに働いた居酒屋時代を思い出す。銀座から八丁堀の家に帰る途中、食わないと倒れる、と思い立ち寄った店。おかわりもして満腹になる頃には、今日こそ倒れて休ませてくれ、という願いに変わっていた。それがなかなか倒れてくれなかった。なのでひたすら食べた。

息子が嘘をついて怒られないようにしようとする。心底腹が立つ。が、嘘をついているうちに何が本当だったか分からなくなる様子は面白いし興味深い。いつしか本人のなかでは疑いようのない本当になっているのである。私もヘマをしたときなんとか誤魔化せないかと考えてしまう。小心者の私は怖じ気づいて本当の事を言う結末を迎える。なので、息子にも嘘をついた方が損することを教えたいので嘘をついたときは正直に言うまで根比べをする。可愛さを武器に切り崩して来るときが強敵で、ついつい笑って許してしまいそうになる。息子の見えないところで嫁がニタニタしていようものなら尚更だ。

正直に実直に育ってください。