久しぶりの大阪出張。変わらず集まってくれる友人が居てくれることが本当にありがたい。一人飛行機で仕事をしようかと思ったけれど、満席な上にうるさい学生とおっさんだらけ。よっぽど赤ちゃんが泣いている方がマシだ。本当に神経が疲れる。仕方がないからイヤホンをつけてなんとなく日記に向かう。
出張が好きだ。ホテルに泊まるのが好きだし、自費では泊まれるハズもない高級ホテルにビジネスレートで泊まれる。もちろん経費。ここはラグジュアリーと呼ばれるホテルブランドで働いている甲斐がある。しかし、よそ行きのアイテムを持ち合わせない田舎者が、高級シティホテルにチェックインするのはなかなか恥ずかしい。しかも身内で身元が割れているわけだ。あいつワイシャツがユニクロだぜ、バッグなんて無印だったぜ。と、言う具合にだ。。。ホテルマンはゲストのことは言わないモラルを持ち合わせているが、身内となるとメッタ切りなのである。そこも含めて立ち居振舞いを意識する良い機会でもある。と言う具合に一大イベントなのである。
関西に一人で帰ると、どうしても二十歳ごろまでの自分に会いに行くような、もしくは問い詰められるような、若かりし日の自分と対峙する瞬間が突然訪れる。こんなハズだったのか?とか、そんなもんか?とか、それでいいんか?とか。なにかと彼は口が悪く態度がデカくて偉そうで、まるで自分なのだ。そんなやつを言いくるめられるくらいの仕事はしてやろうと決意を新たにするのだけれど、どこか後ろめたさも有るわけである。5歳の息子をだっこしてチャンピオンベルトを巻きリングに立つ、笑顔のボクシング中山選手を見ると、おれは息子にこんな景色も後ろ姿も見せられてないな、とやる気になりながら、そのすごさを感じることができる。