山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

花火

2008年10月13日 | 日記
久々に話した感覚は今の自分の精神状態がおかしくなっていないと気付かせてくれた。那覇ではこの連休はお祭り騒ぎで、夜風も気持ち良く日差しも和らいだ今が、一番過ごしやすく遊ぶには一番いい季節なのかもしれない。夏生まれの私としては噎せかえるような暑さも、痛いほどの日差しも必要だけど。

花火を見た。花火を見る雰囲気が好きだ。見た目の派手さではなく、一体の空気感を変えてしまうことに魅力を感じる。普段は人気もあまりない公園に店が並び、人が集まり花火の音に心踊らせ、その華やかさに魅了され余韻を味わいながら、普段は歩こうとも思わない道をゆっくりと帰る。日常に非日常をもたらしてくれるいい起爆剤だ。来年もこうしてこの空に花火を見たい。

2008年10月10日 | 日記
昨日書いたような迷いに終止符を打つことができず、夜は釣りをして布団に入るも眠ることができず夜明け前にまた海に出かけ、日中、次の職候補について説明を受け、また迷いがさらに混乱し、ボンボンベッド(父親くらいの年代しかそう言わないらしいけどビーチチェアのこと)に寝転がり寮のテラスで海と空を眺め、スーパーで買ってきた蚊取り線香とともに転寝を繰り返した。テレビをつけると、株価暴落、破綻、といった言葉が繰り返され、合間に流れるスポーツニュースではどうでもいいことが垂れ流され、ネットではすっぱなくてもいい沖縄の状況をまた同一の記者がまたもやすっぱ抜き混乱をあおいでいた。解雇が決まったとき、お世話になった60近い大学教授と話す中で自分たちが育ち作ってきた世間に対して疑問を抱くような言葉が繰り返され、私たちは私たちが悪かったのではなく誰かの尻拭いをしているかのような感覚に陥った。確かに物事に対するリアクションがヒトの行動スパンに必ず合致してくるはずも無く、50年前に投げた石に今日私がぶつかってしまうことは不条理なことではないのかもしれない。

ならば思ったことをしよう。

ならば思ったことをしなさい。

そう自分に言い聞かせる。しかし迷いが生じる。明日もまた迷い、悩み、空を見上げるのだろうけれど、見上げたところに青い空があることだけでも幸せに感じることができる今を喜びたい。









そんな感傷的になることも無いのだけれど・・・。




Dinosaur Jr.[beyond]

小さなお店

2008年10月10日 | 日記
小さな沖縄料理店で働きたい。そんな思いは前職の頃から持ち続けていた。仕入れから経理まで目の届くような小さなお店。そしてそこには地域の文化が根付いていて、地元のお客さんが来てくれるお店。しかし、雇用形態や給与、その後のキャリアを考えるとなかなか踏み込めるものでは無かった。自分で店を作る機会を与えられた今回、自分に足りない部分はほとんど他の部署が補ってくれて、また付け焼き刃の知識と技術で対応しようしていたことが、こうして一線から引いてみると良く分かる。そしてそのことを見事に見破っている人が居て、会社解散直前に指摘と助言をしてくれた。それでもここまできてバイト同然の仕事につく勇気なんて右手にも左手にも持ち合わせていなくて困っていたところ、沖縄の一般社員の給料が内地のアルバイトにも満たないのではないかと言うくらいの現状を知り社員でもアルバイトでも大差はなく、大した挑戦でも無いような気がしてきて、勇気なんて持ち合わせていなくてよかったんだと思うようになってきた。それでもやはり就職して徐々にでも給料があがり家庭を持ち、私から見ると安定した友人の話を聞くと羨ましく思う部分も確かにあ
る。でも自分はそうなりたいとは思わないところがややこしいのだけど。安定なんてきっと人それぞれだからなんとも言いようが無いのだろうけれど、来月どこにいるか分からないことを楽しいと思えるか辛いと思うのかでどちらをのぞんでいるのかがわかるんじゃないだろうか。途中ですがでかけます。

目的地

2008年10月07日 | 日記
株価一万円割れをリアルタイムで見届け、速報が流れた。こんなときに無職でどうするんだと不安にかられる。沖縄の人材不足と低賃金は思っていた以上に深刻で、せっかく内地から来ている優秀な人間も帰らざるおえない事態が起きていて下りの螺旋階段を思わせる。いや被害妄想を少し入れてみると、締め出されているのではないかと感じることもある。昨日は退社後久々に会社の人と大勢で飲み、自分が何をやりたいのかと原点に立ち返る必要性があるなんて話していたのだけど、会社の文句をよく言っていた人間がたかが会社ひとつ潰れたくらいで人生の方向性を見失い、自分が何をやりたいのかさえ分からなくなっているなんて、なにか下らないと言うか、切ないというのか妙な感覚になる反面、揺らいでいる自分の足元にも気付かされる。18の頃からフラフラと引っ越しを繰り返し、気が付けば故郷のことさえ良く知らない人間になり、腰を据えようと思った土地に嫌われてしまうと、切に土地に根付いた生活を欲してくる。そしてこう何度も収入が断ち切られると、安定した収入と言う、挑戦と天秤にかけられる物の優先順位がじわじわとランクアップしてくる。土地に根付
いた安定した職業といわれると、特権的に保護された一部のくされのんべんたらりとした職業を思い浮かべるので、どうしても嫌なんだけど、その嫌な気持ちでさえ押さえつけるだけの魅力があるからこそ今でも体質をかえずタラタラと仕事をしているのだろう。話がそれてしまったけれど、こんな風に先行きが不安になると目の前が霞んでしまい、必ず見据えてきた行き先さえも見失い、不安に負けると近くのものにすがりついてしまいそうになることを知り、こんなときこそもう一度落ち着いて行き先を確認する必要があるだろう。

《海とふれあい、美味しい食事と、楽しい酒がある空間をつくる》

そんなむずかしい夢でもない。それまでに人間力を鍛えましょう。とにかく酔っぱらって風呂にも入らず寝たから風呂に入らないといけないのに、めんどくさくてなんとなく書いている日記のくせに偉そうなことを書いている自分に反省してきれいになってきます。

職務経歴書

2008年10月05日 | 日記
9月いっぱいで解雇された。サブプライム問題を端に発した嘘みたいな本当の話、という感覚が強い。話し方によってはなかなか波乱万丈な人生に聞こえるのではないだろうか。次の職は決まっていない。希望する職種も決まっていない。何をしようかと考えると、この島を走り、釣りに出かけてしまう。やはり私にとって大切なのは、キャリアアップでも、昇給でもなくこの環境なんだろうか。こんな技術を身につけたい、こんな役職に付きたいといった無いと言うと嘘になるけれど、その欲が原動力になることは無い。人間力の強い、人間的に魅力のある人と出会ったとき私の方向性が決定されることが多い。前職も、前々職も(まだ社会人に成り立てなのにこんな言い方もへんだけど)、採用の現場で出会った人の影響力は非常に強い。今までの職場に至っては実際に影響された人の近くで仕事ができたことは非常に幸いなことだった。これからこの沖縄でそう言った人に出会うことができるだろうか。まずはまた職務経歴書からスタートか・・・。日記もなかなか書けないな。昨日は女優の山口日記伝いで恐ろしいほどの人がここに立ち寄ったようで何かこう、繁盛店の隣のしがない料理屋のようで悲しくなってしまったし。まあ、時間はあるのでまたここに向き合っていこうと思う。